JIS B 3410 最新規格 プロッタ用語|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS B 3410 プロッタ用語の規格 JISB3410の基本・名称・用語・分類,プロッタ一般,プロッタの種類,製図装具,用紙,仕様・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS B3410:1996の規格は,機械工業で用いるプロッタに関する用語,その読み方及び定義について規定。
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プロッタ用語 規格 一覧表

プロッタ用語の一覧
最新 JIS B3410 規格の詳細 更新日 情報
JIS B 3410:1996の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
| JIS規格番号 | JIS B3410 | JIS改正 最新・更新日 | 1996年03月01日 |
|---|---|---|---|
| 規格名称 | プロッタ用語 | ||
| 英語訳 | Technical drawings – Plotters – Vocabulary | ||
| 対応国際規格 ISO | ISO 9179-1 : 1998 Technical drawings-Numerically controlled draughting machines-Part1 : Vocabulary | ||
| 主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 1990年03月01日 |
| 略語・記号 | No | JIS B3410:1996 | |
| ICS | 25.040.40 | JISハンドブック | |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,主として機械工業で用いるプロッタに関する主な用語,その読み方と定義について規定する。
なお,参考のため,対応英語を示す。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0137 複写機用語
備考2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 9179-1:1988,Technical drawings — Numerically controlled draughting machines — Part 1: Vocabulary (廃止)
分類 [2]
用語の分類は,次による。
(1) プロッタ一般
(2) プロッタの種類
(3) 製図装具
(4) 用紙
(5) 仕様
用語と定義 [3]
用語と定義は,次による。
備考1. 用語欄で,用語の下の括弧付きの仮名書きは,読み方を示す。
備考2. 定義欄で,定義の文章の中の太字で示してある用語は,この規格で規定しているものである。
プロッタ一般(1)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 101 | プロッタ, 数値制御製図機械 (すうちせいぎょせずきかい) | プロッタ,数値制御製図機械とは,コンピュータからの出力によって図面を作成す機械。備考:NC製図機械ともいう。 | plotter; numerically controlled draughting machine |
| 102 | ベクタプロッタ, 電子機械式プロッタ (でんしきかいしき-) | ベクタプロッタ,電子機械式プロッタとは,用紙と相対的に移動するペンで作図するプロッタ。備考:通常,ペンプロッタともいう。 | vector plotter; electromechanical plotter |
| 103 | ラスタプロッタ | ラスタプロッタとは,ヘッドが用紙又は帯電材料上を走査して描画すプロッタ。 | rester plotter |
プロッタの種類(2)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 201 | ドラムプロッタ | ドラムプロッタとは,次の結合動作で作図するプロッタ(付図1参照)。 (a) 一座標軸上をペンが移動する。 (b) ドラム表面に固定した用紙が回転する。 | drum plotter |
| 202 | フラットベッドプロタ | フラットベッドプロタとは,平面上に固定した用紙上に作図するプロッタ(付2参照)。備考:用紙移動の有無にはこだわらない。 | flat-bed plotter |
| 203 | フリクションドライプロッタ | フリクションドライプロッタとは,次の結合動作で作図するプロッタ。 (a) 一座標軸上をペンが移動する。 (b) 他の座標軸に沿って摩擦で用紙が移動する。 | friction-drive plotter |
| 204 | ベルトベッドプロッタ | ベルトベッドプロッタとは,次の結合動作で作図するプロッタ。 (a) 一座標軸上をペンが移動する。 (b) ベルト表面に固定した用紙が移動する。 | belt-bed plotter |
| 205 | インクジェットプロタ | インクジェットプロタとは,用紙上に液体を噴出させて描画するプロッタ。 | ink jet plotter |
| 206 | 静電プロッタ (せいでん-) | 静電プロッタとは,用紙に帯電させて描画するプロッタ(付図3参照)。 | electrostatic plotter |
| 207 | 電子写真プロッタ (でんししゃしん-) | 電子写真プロッタとは,帯電材料上に光ビームなどで潜像を生じさせ,用上にトナーを固定させるプロッタ。 備考1. レーザビームプロッタ,LED(発光イオ-ド)プロッタなどがある。 2. 潜像とは,露光(焼付)された感光又は感光紙表面の像で,通常,肉眼は判読できない(JIS B 0137参照)。 | electrophotographic plotter |
| 208 | 熱転写プロッタ (ねつてんしゃ-) | 熱転写プロッタとは,加熱したヘッドでリボンから用紙に転写させて画するプロッタ。 | thermal transfer plotter |
| 209 | 感熱プロッタ (かんねつ-) | 感熱プロッタとは,加熱したヘッドを熱発色する用紙に密着させて画するプロッタ。 | direct thermal plotter |
製図装具(3)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 301 | ペン | ペンとは,液体,固体,刃物などで用紙上に点又は線を生じせる道具(付図4参照)。備考:ボールペン,インクペン,鉛筆,スクイバなどがある。 | penISOではdraughting toolとう。 |
| 302 | ペンアダプタ, アダプタ | ペンアダプタ,アダプタとは,ペンを保持する部分(付図4参照)。 | pen adapter ISOではtool adapterという。 |
| 303 | ペンホルダ | ペンホルダとは,ペンアダプタを保持する部分(付図4参照)。 | pen holder ISOではtool holderという。 |
| 304 | キャリッジ | キャリッジとは,(1) ペンホルダを保持するベクタプロッタの部(付図4参照,ペンキャリッジともいう。)。 (2) カートリッジを保持するインクジェットプッタの部分。 | plotter carriage ISOではcarriageという。 |
| 305 | ペンストッカ | ペンストッカとは,待機中のペンを保持する部分。 | pen stocker |
| 306 | ペンスタンド | ペンスタンドとは,ペンストッカを保持する部分。 | pen stand |
| 307 | ヘッド | ヘッドとは,(1) 液体,固体などによって用紙上に点群で可視を生じさせる道具。 (2) 光ビームなどによって帯電材料上に潜像をじさせる道具。 | writing head |
| 308 | カートリッジ | カートリッジとは,ヘッドなどに供給するインク,トナーを保持する器。備考:ヘッドと一体型になったものもある。 | cartridge |
用紙(4)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 401 | 用紙 | 用紙とは,画面を作成する素材(付図4参照)。備考:紙,フィルム,プラスチックはくなど総称する。 | draughting media |
仕様(5)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 501 | 有効描画範囲 (ゆうこうびょうがんい) | 有効描画範囲とは,プロッタが描画可能な最大範囲。 | usable plot area |
| 502 | 有効描画幅 (ゆうこうびょうがば) | 有効描画幅とは,有効描画範囲の最大幅。備考:主にロール紙を使用する場合に規定る。 | usable plot width |
| 503 | 最大用紙サイズ (さいだいようし-) | 最大用紙サイズとは,プロッタに取り付けることができる用紙の最大法。 | usable media size |
| 504 | 作図速度 (さくずそくど) | 作図速度とは,作図状態での用紙とペンとの相対速度。 | plotting speed |
| 505 | 移動速度 (いどうそくど) | 移動速度とは,空送り状態での用紙とペンとの相対速度。 | tool-up speed |
| 506 | 作図加速度 (さくずかそくど) | 作図加速度とは,用紙とペンとの相対速度の変化率。 | plotting acceleration |
| 507 | ペンのアップ時間 | ペンのアップ時間とは,ペンが作図位置にあるときに,空送り位置へ動か電気信号を与えたときから,空送り位置への移動完了するまでの時間。 | tool-up time |
| 508 | ペンのダウン時間 | ペンのダウン時間とは,ペンが空送り位置にあるときに,作図位置へ動か電気信号を与えたときから,作図位置への移動が了するまでの時間。 | tool-down time |
| 509 | ペンのストローク | ペンのストロークとは,ペンが空送り位置にあるときと,作図位置にあるきとの移動量。 | tool stroke |
| 510 | 筆圧 (ひつあつ) | 筆圧とは,ペンが作図位置にあるときに,ペンの先端が用紙加える力。 | tool force |
| 511 | 静的位置決め精度 (せいてきいちぎめいど) | 静的位置決め精度とは,ペンの実際の位置とデータで指示された理想位との差。備考:ペン又は用紙の移動方向で定義されX,Y座標値の差で示す(付図1~3参照)。 | static position accuracy |
| 512 | 動的精度 (どうてきせいど) | 動的精度とは,実際の作図線とデータで指示された理想線とのれ量。備考:理想線と直角に測定する。 | dynamic accuracy |
| 513 | 静的反復位置決め精度 (せいてきはんぷくちぎめせいど) | 静的反復位置決め精度とは,任意座標点への反復位置決めずれ量。 | static positioning repeatability |
| 514 | 動的反復位置決め精度 (どうてきはんぷくちぎめせいど) | 動的反復位置決め精度とは,反復して描いた描画曲線のずれ量。 | dynamic positioning repeatability |
| 515 | 機械的分解能 (きかいてきぶんかのう) | 機械的分解能とは,ペンが取り得る最小移動量。 | mechanical resolution |
| 516 | 最小設定単位 (さいしょうせってたんい) | 最小設定単位とは,プログラム指令可能な最小移動量。 | addressable resolution |
| 517 | 直角精度 (ちょっかくせいど) | 直角精度とは,プロッタのX軸とY軸方向とに描かれた交線90°から逸脱する度合い。 | perpendicularity |
| 518 | ドット密度 (-みつど) | ドット密度とは,ラスタプロッタの可能な描画密度。備考:通常,単位長さ又は単位面積あたりの大ドット数で表す。 | dot density |
| 519 | 最小線幅 (さいしょうせんはば) | 最小線幅とは,X軸(又はY軸)方向の線分における描画可能な小幅。 | minimum line width |
| 520 | 描画速度 (びょうがそくど) | 描画速度とは,ラスタプロッタから,描画された用紙が出力され速度。 | imaging speed |
| 521 | 出力時間 (しゅつりょくじかん) | 出力時間とは,描画データの受信開始から描画を完了するまで時間。 | throughput time |
| 522 | 再現可能機械原点 (さいげんかのうきいげんてん) | 再現可能機械原点とは,機械原点として定めた点の位置決め精度。備考:電源投入,リセット動作,プログラム令などによる原点の位置決め精度。 | reproducible machine datum |

付図1 ドラムプロッタ付図2 フラットベッドプロッタ付図3 静電プロッタ

付図4 製図装具
プロッタ用語関連 主なJIS規格 一覧
| 規格番号 | 規格名称 |
|---|---|
| JIS B 3410 | プロッタ用語 |
| JIS B 3411-1 | プロッタの試験方法-第1部:ベクタプロッタ |
| JIS B 3411-2 | プロッタの試験方法-第2部:モノクローム・ラスタ・プロッタ |
| JIS B 3412 | プロッタ-仕様項目 |

