JIS H 7004 最新規格 アモルファス金属用語|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS H 7004 アモルファス金属用語の規格 JISH7004の基本・名称・用語・試験評価方法,現象,構造と物性,製造方法,材料・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS H7004:1990の規格は,鉱工業で用いるアモルファス金属に関する用語及び定義について規定。
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アモルファス金属用語 規格 一覧表

アモルファス金属用語の一覧
最新 JIS H7004 規格の詳細 更新日 情報
JIS H 7004:1990の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
| JIS規格番号 | JIS H7004 | JIS改正 最新・更新日 | |
|---|---|---|---|
| 規格名称 | アモルファス金属用語 | ||
| 英語訳 | Glossary of terms used in amorphous metals | ||
| 対応国際規格 ISO | |||
| 主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 1990年07月01日 |
| 略語・記号 | No | JIS H7004:1990 | |
| ICS | 01.040.77,77.120.99 | JISハンドブック | |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,鉱工業で用いるアモルファス金属に関する用語と定義について規定する。
分類 [2]
用語は,次のとおり分類する。
(1) 材料
(2) 製造方法
(3) 現象,構造と物性
(4) 試験評価方法
用語と定義 [3]
用語と定義は,次のとおりとする。
なお,参考のために対応英語を示す。
備考1. 二つ以上の用語を並べてある場合は,その順位に従って使用する。
備考2. 用語の中と定義の中で( )を付けてある場合は,略してもよい。
材料(1)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 1001 | アモルファス金属 | アモルファス金属とは,結晶化していない金属,すなわち,原子が数原子以上の広範囲にわたって規則的な配列をしていない金属。「非晶質金属」ともいう | amorphous metals |
| 1002 | アモルファス金属薄帯 | アモルファス金属薄帯とは,幅に比較して十分長く,厚さが数百μm以下のアモルファス金属 | amorphous metal ribbon |
| 1003 | アモルファス金属薄膜 | アモルファス金属薄膜とは,気相急冷法などによって基板上に形成させたアモルファス金属の膜 | amorphous metal film |
| 1004 | アモルファス金属繊維 | アモルファス金属繊維とは,細くて断面寸法に比べ十分長く,断面寸法が数百μm以下のアモルファス金属 | amorphous metal fiber |
| 1005 | アモルファス金属粉末 | アモルファス金属粉末とは,最大寸法1,000μm以下のアモルファス金属粒子の集合体 | amorphous metal powder |
製造方法(2)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 2001 | 急速凝固法 | 急速凝固法とは,固相の成長速度が,通常の凝固よりかなり速い凝固法。 参考 液体急冷法と静的過冷法がある | rapid solidificationprocessing |
| 2002 | 静的過冷法 | 静的過冷法とは,液体をゆっくり冷却し,凝固温度以下の過冷却状態にして凝固させる方法 | static undercooling method |
| 2003 | 液体急冷法,急冷凝固法 | 液体急冷法,急冷凝固法とは,アモルファス金属の代表的な製造方法で,液体の状態から急冷凝固させる方法。 参考 単ロール法,双ロール法などがある | liquid quenching method |
| 2004 | 単ロール法 | 単ロール法とは,回転する1本のロール表面に,ノズルを介して溶融金属を供給,凝固させ薄帯を得る方法 | single-roll process,single-roll technique |
| 2005 | 双ロール法 | 双ロール法とは,回転する二本のロール間に,ノズルを介して溶融金属を供給,凝固させ薄帯を得る方法 | twin-roll process,twin-roll technique |
| 2006 | 回転液中紡糸法 | 回転液中紡糸法とは,回転するドラム内壁に遠心力で冷却液層を形成させ,この中にノズルを介し溶融金属を噴射し,凝固させて円形断面の金属繊維を得る方法。 冷却液として水を使用した場合,回転水中紡糸法という | in-rotating liquid spinning process |
| 2007 | アトマイゼーション法,噴霧法 | アトマイゼーション法,噴霧法とは,溶融金属に高速流体の衝撃力,電磁力などの物理的力を作用させ,多数の液滴に分割し,凝固させて粉末を得る方法 | atomization process |
| 2008 | 固相反応法 | 固相反応法とは,相異なる組成の固相と固相を接触させ原子を拡散,反応させることによってアモルファス金属を得る方法。 参考 メカニカルアロイング法などがある | solid reaction method |
| 2009 | メカニカルアロイング法 | メカニカルアロイング法とは,数種の原料粉末を高エネルギーミルで機械的にかくはん,混合,粉砕し,固相反応によって,合金状態を実現する方法 | mechanical alloying process |
| 2010 | 溶液反応法 | 溶液反応法とは,溶液から固相を析出させアモルファス金属を得る方法。 参考 めっき法などがある | solution reaction method |
| 2011 | 気相急冷法 | 気相急冷法とは,気相状態から急冷してアモルファス金属を得る方法。 参考 基板上に蒸着やスパッタリングなどで原子をたい積,急冷させる方法がある | vapor quenching method |
| 2012 | (アモルファス形成) 臨界冷却速度 | 臨界冷却速度とは,液体急冷法でアモルファス相を形成するのに必要な最小冷却速度。 この冷却速度は液相線からガラス転移温度までの平均冷却速度をいう | critical cooling rate(for amorphization) |
現象,構造と物性(3)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 3001 | ガラス転移 | ガラス転移とは,アモルファス状態の物質を加熱した場合又は過冷却液体をさらに冷却したときに,比熱や熱膨張率などが急変し,それぞれ,過冷却液体又はアモルファス固体に変化する現象 | glass transition |
| 3002 | ガラス転移温度 | ガラス転移温度とは,ガラス転移が生じる温度 | glass transition temperature |
| 3003 | 構造緩和 | 構造緩和とは,アモルファス金属が熱力学的に,より安定なアモルファス状態に移行すること | structure relaxation |
| 3004 | 結晶化 | 結晶化とは,アモルファス状態の構成金属原子が数原子以上の広範囲にわたって規則的に配列すること | crystallization |
| 3005 | 過冷却液体 | 過冷却液体とは,液体が冷却され熱力学的に平衡な融点に達しても凝固が開始されず,液相を保っている状態 | undercooled liquid |
試験評価方法(4)
| 番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 4001 | 示差走査熱量測定 (DSC) | 示差走査熱量測定(DSC)とは,試料と基準物質を同一の熱損失条件下におき,調整された速度で加熱又は冷却しながら,試料と基準物質の温度を同一に保つように,両者に加えた単位時間当たりのエネルギー入力の差を温度の関数として測定する方法。DSCと略称する。 試料と基準物質に同一のエネルギーを与え,両者の温度差を温度の関数として求めるものもある。 前者を入力補償示差走査熱量測定(入力補償DSC),後者を熱流束示差走査熱量測定(熱流束DSC)という | differential scanning calorimetry |
| 4002 | 示差熱分析(DTA) | 示差熱分析(DTA)とは,試料と基準物質を同一の熱的条件下におき,調整された速度で,両者の温度を変化させながら,両者間の温度差を試料の温度の関数として測定する方法。DTAと略称する | differential thermal analysis |
| 4003 | 基準物質 | 基準物質とは,示差走査熱量測定又は示差熱分析において,比較に用いる物質。 測定温度範囲で相変態がなく,安定な物質で,比熱と熱伝導率が試料に近いものを用いる | reference material |
| 4004 | 標準物質 | 標準物質とは,装置の校正又は異なった装置若しくは測定方法の比較に用いる物質。 参考 示差走査熱量測定と示差熱分析用の温度基準試料,融点標準試料などがある | certified reference material |
| 4005 | 示差走査熱量曲線,DSC曲線 | 示差走査熱量曲線,DSC曲線とは,(1) 示差走査熱量測定で得られる曲線で,入力補償示差走査熱量測定では試料と基準物質の温度を同一に保つように,両者に加えた単位時間当たりのエネルギー入力の差を,温度又は時間に対して記録した曲線。 (2) 熱流束示差走査熱量測定では,試料と基準物質の温度差を,温度又は時間に対して記録した曲線 | DSC curve |
| 4006 | 示差熱分析曲線,DTA曲線 | 示差熱分析曲線,DTA曲線とは,示差熱分析で得られる曲線で,試料と基準物質間の温度差を,温度又は時間に対して記録した曲線 | DTA curve |
| 4007 | ベースライン | ベースラインとは,試料に相変態を生じない温度領域でのDSC又はDTA曲線 | base line |
| 4008 | 発熱ピーク | 発熱ピークとは,DSC曲線又はDTA曲線において,曲線がそれまでのベースラインから,発熱を意味する方向に離れ,再びもとのベースラインの延長上に戻るまでの部分 | exothermic peak |
| 4009 | Hコイル法 | Hコイル法とは,均一な磁界と磁化の範囲に置かれたBコイルとHコイルによって,試料に加えられた磁束密度と磁界の強さを同時に検出する方法。 アモルファス金属の鉄損特性や交流磁化特性の測定に用いられる | H coil method |
| 4010 | 磁化力 | 磁化力とは,試料を磁化しようとする磁界の強さ。 量記号は,Hで表す。 単位は,アンペア毎メートル (A/m) で表す | magnetizing force |
| 4011 | 磁束密度 | 磁束密度とは,一様に磁化された試料の単位断面積当たりの磁束。量記号は,Bで表す。 単位は,テスラ (T) で表す | magnetic flux density |
| 4012 | 磁化の強さ | 磁化の強さとは,一様に磁化された試料の単位断面積当たりの磁化の 強さ。 量記号は,Jで表す。 単位は,テスラ (T) で表す | magnetization |
| 4013 | 鉄損 | 鉄損とは,試料を交流磁化力によって磁化したとき,試料中で消費される電力。 量記号はWで表す。 通常,磁束正弦波で磁化した場合の試料1kg当たりの鉄損をいう。 特に周波数f (Hz),最大磁束密度Bm (T) で磁化した場合の量記号をW10Bm/fで表す。 例えば,最大磁束密度1.4T,周波数50Hzに対する1kg当たりの鉄損をW14/50という | core loss |
| 4014 | 磁化特性 | 磁化特性とは,磁化曲線上において,ある磁化力H (A/m) に対応する磁束密度をB00lHで表した特性。 例えば,磁化力が1,000A/mにおける磁束密度をB10という | magnetizing properties |
| 4015 | (高周波)磁心損失 | 磁心損失とは,磁心に時間的に変化する磁界を印加したとき,磁心に吸収されて熱になる電力。 量記号は,Pcで表す。 単位は,W/m3 又はW/kgで表す | (high frequency)core loss |
アモルファス金属用語関連 主なJIS規格 一覧
| 規格番号 | 規格名称 | 規格番号 | 規格名称 |
|---|---|---|---|
| JIS C 2534 | 鉄基アモルファス帯 | JIS H 7151 | アモルファス金属の結晶化温度測定方法 |
| JIS C 2535 | 単ヨーク形単板試験器による鉄基アモルファス帯の交流磁気特性の測定方法 | JIS H 7152 | アモルファス金属単板磁気特性試験方法 |
| JIS H 7004 | アモルファス金属用語 | JIS H 7153 | アモルファス金属磁心の高周波磁心損失試験方法 |
用語、原則・仕様、監査、環境アセスメント、環境ラベル及び宣言、環境パフォーマンス評価、ライフサイクルアセスメント、温室効果ガス、環境側面、エネルギー、適合性評価〔認定/マネジメントシステム認証/自己適合宣言〕

