JIS B 6003 最新規格 工作機械 振動測定方法|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定

JIS B 6003 工作機械 振動測定方法の規格 JISB6003の基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!

JIS B6003:1993の規格は,旋盤,ボール盤,フライス盤及び研削盤の振動測定方法について規定。

工作機械 振動測定方法 規格 一覧表

JIS B 6003

工作機械 振動測定方法の一覧

最新 JIS B6003 規格の詳細 更新日 情報

JIS B 6003:1993の最新の詳細や改正,更新日の情報!

JIS 改正 最新情報

JIS規格番号 JIS B6003 JIS改正 最新・更新日 1993年03月01日
規格名称 工作機械-振動測定方法
英語訳 Machine tools – Test methods for vibration
対応国際規格 ISO
主務大臣 経済産業 制定 年月日 1962年01月01日
略語・記号 No JIS B6003:1993

JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。

工作機械の適用範囲 [1]

この規格は,旋盤,ボール盤,フライス盤と研削盤の振動測定方法について規定する。

備考 その他の工作機械についても,この規格に準ずることが望ましい。

この規格の中で{ }を付けて示してある単位と数値は,従来単位によるものであって,参考として併記したものである。

工作機械の振動測定方法 [2]

測定箇所の設定 [2.1]

測定箇所の設定は,次の表1による。ただし,太字で示した測定箇所と測定方向は,当該機種について重要事項であるから,特に注意しなければならない。

【 表 1 】 測定方向については原点を定めず,次の表示による。
左右方向:X, 前後方向:Y, 上下方向:Z
番号 機種 測定箇所 運転状態別の測定方向 摘要
静止 無負荷運転 負荷運転 テーブル運転
1 旋盤(1)(普通旋盤とタレット旋盤) 主軸台 XYZ XYZ -Y-
刃物台 XYZ
タレットヘッド XYZ タレット旋盤だけに適用
心押台 XYZ
2 ボール盤(2)(直立ボール盤とラジアルボール盤) 主軸台 XYZ XYZ
アーム XYZ ラジアルボール盤だけに適用
テーブル XYZ 直立ボール盤だけに適用
ベース XYZ ラジアルボール盤だけに適用
3 フライス盤(3)ひざ形立フライス盤,ひざ形横フライス盤と万能フライス盤) 主軸台 XYZ ひざ形立フライス盤だけに適用
オーバアーム XYZ ひざ形横と万能フライス盤だけに適用
テーブル XYZ XYZ XYZ X-
フラム XYZ
4 研削盤(4)[円筒研削盤,万能研削盤,内面研削盤と平面研削盤(5)] 主軸頭 XYZ 平面研削盤を除く
といし台 XYZ -Y- 平面研削盤を除く
といし頭 XYZ --Z 平面研削盤だけに適用
心押台 XYZ 円筒と万能研削盤だけに適用
テーブル XYZ XYZ X-- 円テーブル形を除く

(1) 刃物台は,無負荷運転において,主軸台・心押台間の中央,心押台はベッドの端に置く。
(2) 主軸頭は,コラム又はアームの中央,アームは上下動きの中央に置く。
(3) オーバアームは,一番出した状態とし,ブレースは付けない。
(4) といし台又はといし頭は,無負荷運転において動きの中央に置き,上下又は前後することのできるテーブルは,その動きの中央に置く。
(5) 横軸でといし車の端面を使用する形式を除く。
備考 工作機械の構造上必要ある場合は,適当に選択又は補足して測定してよい。

測定項目 [2.2]

測定項目は,2.1に示す測定箇所についての振動の振幅,振動数と加速度とし,次による。

振幅:振幅は,全振幅をマイクロメートル (μm) 単位で表す。ただし,片振幅を表す場合は,その旨を明記する。

振動数(6):振動数は,1秒間当たりのサイクル数Hzで表す。

加速度(7):加速度は,テーブル運転時のテーブルの加速度とし,m/s2で表す。

(6) 必要と認めた場合のほかは,測定を行わなくてもよい。

(7) 特に必要のない場合は,測定を行わなくてもよい。

測定方法 [2.3]

測定方法は,静止時振動測定方法,無負荷運転振動測定方法,負荷運転振動測定方法とテーブル運転加速度測定方法(8)に区分し,2.2に示す測定項目について行う。

(1) 静止時振動測定方法 静止時振動測定方法は,工作機械の静止時において,表1に示す測定方向について測定する。

(2) 無負荷運転振動測定方法 無負荷運転振動測定方法は,工作機械の運転検査に関する日本産業規格【関連規格参照】の無負荷運転(9)中の主軸速度の各段階において,表1に示す測定方向について測定する。ただし,感触によって振動があまり大きくないと判断される場合は,高速域数段において,表1の太字の事項について測定するだけでよい。

(3) 負荷運転振動測定方法 負荷運転振動測定方法は,工作機械の運転検査に関する日本産業規格【関連規格参照】の負荷運転検査方法に規定されている負荷条件を適当に選択して,表1に示す測定方向について測定する。

(4) テーブル運転加速度測定方法(10) テーブル運転加速度測定方法は,行程変換時加速度測定方法と行程時加速度測定方法とし,それぞれ表1に示す測定方向について測定する。ただし,行程変換時加速度測定は,工作機械の行程をその最大行程(11)の21以上に調整し,最大速度(11)について行い,行程時加速度測定は,工作機械の最小速度(11)について行う。

(8) 特に必要のない場合は,測定を行わなくてもよい。

(9) 無負荷運転は,各運動部をいっせいに運転する。

(10) 往復運動を行うテーブルだけに適用し,負荷はかけない。ただし,負荷運転に使用した材料は取り付けたままとする。

(11) 最大行程とは,仕様に示す最大行程をいい,最大速度と最小速度とは,仕様に示す最大速度と最小速度をいう。

判定方法 [2.4]

判定方法は,計器表示の読み方,測定値の整理方法と判定基準とし,次による。

(1) 計器表示の読み方 指示式振動計の読み方は,次による。記録式振動計も,これに準ずる。

(a) 振幅又は加速度の指示が変動する場合は,その値を多数回読み取り,その平均値をもって測定値とする。

(b) 振幅又は加速度の指示が変動しないか,又は変動がごくわずかな場合は,1回の読取りを測定値とし,指示が規則的に変動する場合は,その最大値,最小値と変動の仕方を明記する。

(c) 振動が周期的又は間欠的に発生し,その振幅又は加速度の指示がほぼ一定な場合は,発生ごとにその最大値を読み取り,数回の平均値をもって測定値とし,その発生の仕方を注記することが望ましい。

(d) 振動数を必要と認めた場合は,周波数分析器を用いるか,又は振動波形の記録から算出する。

(2) 測定値の整理方法 測定値は,次のように整理して検査結果とすることが望ましい。

(a) 測定値は,縦軸に振幅,横軸に主軸速度,又は振動数を片対数方眼紙に記録する(図1)。又は,縦軸に振動数,横軸に主軸速度を両対数方眼紙に記録し,更に振幅については,これに比例した線分を各基点に振り分け,図2の例のように記入する。

判定方法

図1,図2

(b) 加速度の測定値は,縦軸に加速度,横軸にテーブル速度を片対数方眼紙に記録する。

(c) 検査結果に付記する事項

(i)

工作機械の種類と主要寸法

(ii)

工作機械の据付けと各部位の状況など

(iii) 試験検査機器の種類と特性

(iv)

その他の事項

(3) 判定基準 判定基準は,次による。

(a) 静止時振動は,その他の振動測定と判定を誤らせる程度であってはならない。

(b) 無負荷運転振動は,工作機械に悪影響を及ぼす程度であってはならない。

(c) 負荷運転振動は,工作物の精度に悪影響を及ぼす程度であってはならない。

(d) テーブル運転加速度は,工作機械と工作物の精度に悪影響を及ぼす程度であってはならない。

備考1. その他の振動測定と判定を誤らせる程度とは,例えば,外部の振動が工作機械自体の振動に重なって振幅の指示に影響し,外部振動と工作機械自体の振動が区別しにくいような程度をいう。

2. 工作機械に悪影響を及ぼす程度とは,例えば,特定の主軸速度において工作機械の振動が異常に増大し,又はその振幅の周期的な増減が甚だしく,工作機械の精度に悪影響を及ぼす程度をいう。

3. 工作物の精度に悪影響を及ぼす程度とは,例えば,工作中の工作機械の振幅が異常に増大し,工作物の寸法,形状と仕上面を悪くするような程度をいう。

4. 工作機械と工作物の精度に悪影響を及ぼす程度の加速度とは,例えばテーブルが円滑に運動せず,工作物の精度に悪影響を及ぼす加速度,又はテーブル行程変換時において工作機械と工作物の精度に悪影響を及ぼす加速度の程度をいう。

3. 測定機器 この測定に用いる機器は,振動計と加速度計とし,次の特性を備えなければならない。

(1) 振動数測定範囲(12) 振動数測定範囲は,少なくとも15~1,000Hzの特性をもつ振動計を用いなければならない。振動数測定範囲外の値は,測定値として扱ってはならない。

(2) 振動測定範囲(12) 振動測定範囲は,約1,000μmまでとし,測定値はμmで表す。最小1μmを指示するものを用いなければならない。

(3) 加速度測定範囲(12) 加速度測定範囲は,約100m/s2 {10.2G} までとし,測定値はm/s2で表す。最小0.1m/s2 {0.01G} を確実に指示するものを用いなければならない。

(4) 固有振動数 固有振動数は,特に規定しないが,特別な補正なしに(1)に規定する振動数測定範囲を満足するものでなければならない。

(5) 精度 精度は,±5%以内とする。

(6) 測定機器成績表 測定機器成績表には,次のものを備えていなければならない。

(a) 振動数特性

(b) 指示計目盛誤差

(c) 感度切替誤差

(d) 固有振動数

(e) 精度

注(12) 規定している測定範囲の異なる幾つかの振動計,又は加速度計を組み合わせたものでもよい。

基本〔用語/記号/一般/安全性/数値制御/主軸端・テーパシャンク/加工基準〕、試験・検査〔通則/精度検査〕、構成部品・周辺機器〔一般/取付具/テーブル・パレット/センタ〕

工作機械 振動測定方法関連 主なJIS規格 一覧

【 表 2 】
規格番号 規格名称 規格番号 規格名称
JIS B 0105工作機械―名称に関する用語JIS B 6131工作機械-旋盤用刃物台のバイト取付部の寸法
JIS B 0106工作機械-部品と工作方法-用語JIS B 6150工作機械の安全性-工作物把握用チャックの設計と構造に関する安全要求事項
JIS B 0182工作機械-試験と検査用語JIS B 6152工作機械-ワンピースジョー付自己求心手動チャックの検査条件
JIS B 0952工作機械のテーブル-T溝とそのボルトJIS B 6161工作機械-旋盤センタ-形状・寸法
JIS B 6003工作機械-振動測定方法JIS B 6164工作機械用圧縮式管継手
JIS B 6006-1工作機械-ツーピースジョー付自己求心チャックの寸法と静的精度検査-第1部:クロスキー形手動チャックJIS B 6190-1工作機械試験方法通則-第1部:幾何精度試験
JIS B 6006-2工作機械-ツーピースジョー付自己求心チャックの寸法と静的精度検査-第2部:クロスキー形パワーチャックJIS B 6190-10工作機械試験方法通則-第10部:プロービングシステムの測定性能評価方法
JIS B 6006-3工作機械-ツーピースジョー付自己求心チャックの寸法と静的精度検査-第3部:セレーション形パワーチャックJIS B 6190-2工作機械試験方法通則-第2部:数値制御による位置決め精度試験
JIS B 6011工作機械-操作方向JIS B 6190-3工作機械試験方法通則-第3部:熱変形試験
JIS B 6012-1工作機械-操作表示記号JIS B 6190-4工作機械試験方法通則-第4部:数値制御による円運動精度試験
JIS B 6012-2工作機械-数値制御用図記号JIS B 6190-7工作機械試験方法通則-第7部:回転軸の幾何精度試験
JIS B 6013工作機械-仕様項目JIS B 6195工作機械-騒音放射試験方法通則
JIS B 6016-1工作機械-潤滑指示図の表示方法JIS B 6196工作機械-対角位置決め精度試験方法通則
JIS B 6016-2工作機械-潤滑システムJIS B 6197工作機械-短期工程能力試験
JIS B 6031工作機械-安全性-旋盤JIS B 6201工作機械-運転試験方法と剛性試験方法通則
JIS B 6032工作機械-安全性-放電加工機JIS B 6228-2工作機械-プラノミラーの検査条件-精度検査-第2部:ブリッジ移動形(ガントリ形)
JIS B 6033工作機械―安全性―据付け形研削盤JIS B 6337工作機械用パレット-形状・寸法
JIS B 6109-1工作機械-旋盤の主軸端とチャックの接続寸法-第1部:円すい接続JIS F 0901船舶-工作機械の装備基準
JIS B 6109-2工作機械-旋盤の主軸端とチャックの接続寸法-第2部:円筒接続

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