JIS S 2401 最新規格 ボーンチャイナ製食器|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS S 2401 ボーンチャイナ製食器の規格 JISS2401の一覧・基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS S2401:1991の規格は,ボーンチャイナ(骨灰磁器)製の食器について規定。
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ボーンチャイナ製食器 規格 一覧表

ボーンチャイナ製食器の一覧
最新 JIS S2401 規格の詳細 更新日 情報
JIS S 2401:1991の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
| JIS規格番号 | JIS S2401 | JIS改正 最新・更新日 | 1991年08月01日 |
|---|---|---|---|
| 規格名称 | ボーンチャイナ製食器 | ||
| 英語訳 | Bone china table wares | ||
| 対応国際規格 ISO | ISO 6486/1 Ceramic ware in contact with food-Release of lead and cadmium-Part 1 : Method of test ISO 6486/2 Ceramic ware in contact with food-Release of lead and cadmium-Part 2 : Permissible limits | ||
| 主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 1986年02月01日 |
| 略語・記号 | No | JIS S2401:1991 | |
| ICS | 97.040.60 | JISハンドブック | |
| 改訂 履歴 | 1986-02-01 (制定),1991-08-01 (改正),1997-08-20 (確認),2006-05-20 (確認),2010-10-01 (確認),2015-10-20 (確認) | ||
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,ボーンチャイナ(骨灰磁器)製の食器(以下,ボーンチャイナという。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を次に示す。
JIS K 8223 過塩素酸(試薬)
JIS K 8541 硝酸(試薬)
JIS K 8747 バナジン酸アンモニウム(メタバナジン酸アンモニウム)(試薬)
JIS K 8819 ふっ化水素酸(試薬)
JIS K 8905 モリブデン酸アンモニウム(試薬)
JIS K 9007 りん酸二水素カリウム(試薬)
JIS P 3801 紙(化学分析用)
この規格の対応国際規格を次に示す。 [2]
ISO 6486/1 Ceramic ware in contact with food-Release of lead and cadmium-Part 1 : Method of test
ISO 6486-1:2019,Ceramic ware, glass ceramic ware and glass dinnerware in contact with food — Release of lead and cadmium — Part 1: Test method
ISO 6486/2 Ceramic ware in contact with food-Release of lead and cadmium-Part 2 : Permissible limits
ISO 6486-2:1999,Ceramic ware, glass-ceramic ware and glass dinnerware in contact with food — Release of lead and cadmium — Part 2: Permissible limits
用語の定義 [2]
この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 素(き)地 陶磁器からゆう層を除いた部分。
(2) ボーンチャイナ 素地が少なくともりん酸三カルシウム,灰長石とガラス質からなるもの。
(3) 食器 食事に用いられる器具で,直接飲食物に触れる部分をもつもの。
品質 [3]
外観 [3.1]
ボーンチャイナは,外観を損なうような貫入(1),ピンホール,異物とひずみが目立たず,すわりが良好でなければならない。
注(1) ゆう層に生じたひび割れをいう。
なお,ゆう層とは,素地にゆう薬を施して焼成した後,製品の表面にできるガラス質のゆう薬の層をいう。
りん酸三カルシウムの含有率 [3.2]
りん酸三カルシウムの含有率は,4.1によって試験し,30質量%以上でなければならない。
熱衝撃強さ [3.3]
熱衝撃強さは,4.2によって試験し,ゆう層の貫入若しくははく離又は素地の割れ,切れ,ひび若しくは欠けが生じてはならない。
有害物質の溶出量 [3.4]
有害物質の溶出量は,4.3によって試験したとき,食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく食品,添加物などの規格基準に適合しなければならない。
試験方法 [4]
試験方法は,次のとおりとする。
りん酸三カルシウムの含有率 [4.1]
[4.1.1] 要旨
りん酸三カルシウムの含有率は,りんバナドモリブデン酸吸光法(示差法)によって求めた五酸化りんの含有率から,計算によって算出する。
[4.1.2] 試薬
試薬は,次のとおりとする。
(1) 硝酸 JIS K 8541に規定するもの。
(2) 過塩素酸 JIS K 8223に規定するもの。
(3) ふっ化水素酸 JIS K 8819に規定するもの。
(4) バナジン酸アンモニウム溶液 JIS K 8747に規定するメタバナジン酸アンモニウム5gを熱水500mlに溶かし,冷却後,必要に応じてろ過し,過塩素酸80mlを加え,水で1lに薄めたもの。
(5) モリブデン酸アンモニウム溶液 JIS K 8905に規定するモリブデン酸アンモニウム7.2gを温水20mlに溶かし,必要に応じてろ過し,水で100mlに薄めたもの。
備考 容器はプラスチック製のものを用い,保存中にモリブデン酸が析出したときは,新たに調製する。
(6) 標準五酸化りん溶液 (0.50mgP2O5/ml) JIS K 9007に規定するりん酸二水素カリウム (KH2PO4) を105~110°Cにおいて3時間乾燥し,デシケ一夕一中で放冷した後,0.959gを正しくはかり採り,水に溶かして1000mlの全量フラスコに移し,水で標線まで薄めたもの。
(7) 標準五酸化りん対照液 (3.0mgP2O5/100ml) 標準五酸化りん溶液6.0ml(五酸化りんとして3.0mg)を100mlの全量フラスコに正しくはかり採り,過塩素酸5mlを加え,水で約80mlに薄める。これにバナジン酸アンモニウム溶液5mlを加えて,1分間放置後,モリブデン酸アンモニウム溶液10mlを加え,水で標線まで薄めた後,1時間放置したもの。
[4.1.3] 操作
定量操作は,次の手順によって行う。
(1) ボーンチャイナの素地0.2gを白金皿 (100ml) にはかり採り,水で潤し,硝酸2ml,過塩素酸2mlとふっ化水素酸10mlを加え,白金線でよくかき混ぜ,砂浴上で注意して加熱分解し,ほとんど蒸発乾固させる。
(2) 冷却後,過塩素酸2mlを加えて,再び蒸発乾固させる。この操作を4回繰り返す。この際温度を上げすぎないように注意する。
(3) 放冷後,過塩素酸5.0mlと水約30mlを加えて水浴上で加熱溶解後,ビーカー (100ml) に移し,ほとんど透明になるまで煮沸した後,冷却し,直ちにJIS P 3801に規定する5種Cのろ紙でろ過し,水で数回洗浄する。ろ液と洗液は,100mlの全量フラスコに受け定容とする。
(4) この溶液から一定量(通常20ml)を100mlの全量フラスコに正確に分取し,過塩素酸4.0mlを加え,水で約80mlに薄める。これにバナジン酸アンモニウム溶液5mlを加えて振り混ぜる。1分間放置後,モリブデン酸アンモニウム溶液10mlを加え,水で標線まで薄め,1時間放置する。
(5) この溶液の一部を光度計のセルに取り,4.1.2の(7)で調製した溶液を対照液として,波長480nm付近で吸光度を測定する。
[4.1.4] 検量線の作成
標準五酸化りん溶液6~20ml(五酸化りんとして3.0~10.0mg)を,100mlの全量フラスコに段階的に取り,過塩素酸5mlを加え,水で約80mlに薄めた後,4.1.3 (4)のバナジン酸アンモニウム溶液5ml添加以降の手順に従って操作し,吸光度と五酸化りん量との関係線を作成して検量線とする。
[4.1.5] 五酸化りん含有率の計算
4.1.4で作成した検量線から五酸化りん量を求め,試料中の五酸化りん含有率を,次の式によって算出する。
五酸化りん(%) = a×10-3/W × 100/V×100
a: 試料溶液中の五酸化りん検出量 (mg)
W: 試料はかり採り量 (g)
V: 溶液の分取量 (ml)
[4.1.6] りん酸三カルシウムの含有率の算出
りん酸三カルシウムの含有率は,五酸化りんの含有率から次の式によって算出する。
りん酸三カルシウム (%)=2.183×五酸化りんの含有率 (%)
熱衝撃試験 [4.2]
熱衝撃試験は,120±3°Cの温度差(加熱温度と水槽の温度差)に加熱した恒温器の中に試料を1時間保持した後,直ちに24±3°Cの水槽(2)中に投入し,試料が水温まで冷えてから取り出して,ゆう層と素地の欠点の有無を調べる。
注(2) 水槽は,加熱されたすべての試料が冷却できる大きさのものとし,試料を投入時水槽の底で重なることがなく,水面から試料までの深さが15mm以上あるものとする。水の量は,試料を冷却しても水温が29°Cよりも高くならないものとする。
有害物質の溶出量 [4.3]
試験有害物質の溶出量試験は,食品衛生法(昭和22年法律第233号)に基づく食品,添加物などの規格基準(昭和34年12月厚生省告示第370号食品添加物などの規格基準第3,器具と容器,包装D1)の試験方法による。
浅形容器の有害物質の溶出量(μg/cm2)の算出には,ミリ方眼紙上に容器を伏せて,その縁に沿って輪郭を描いて得られる見掛け表面積を使用する。
検査 [5]
ボーンチャイナは,3.の規定に適合するかどうかを検査する。この場合検査は,合理的な抜取りによって行ってもよい。
表示 [6]
ボーンチャイナには,製品の本体又は最小包装単位ごとに次の事項を表示しなければならない。
(1) ボーンチャイナ製である旨
例 ボーンチャイナ
骨灰磁器
BomeChina
(2) 製造業者名又はその略号
食器 関連 主なJIS規格 一覧
| 規格番号 | 規格名称 |
|---|---|
| JIS C 9335-2-5 | 家庭用とこれに類する電気機器の安全性-第2-5部:電気食器洗機の個別要求事項 |
| JIS C 9335-2-58 | 家庭用とこれに類する電気機器の安全性-第2-58部:業務用食器洗浄機の個別要求事項 |
| JIS C 9920-1 | ビルトイン式電気食器洗機の設計標準使用期間を設定するための標準使用条件 |
| JIS S 2029 | プラスチック製食器類 |
| JIS S 2030 | 耐熱ガラス製食器 |
| JIS S 2400 | 陶磁器製耐熱食器 |
| JIS S 2401 | ボーンチャイナ製食器 |
| JIS S 2402 | 強化磁器食器の縁部衝撃試験方法 |

