紙と板紙の製造 用語 規格 一覧|紙・板紙とパルプ JIS 更新情報 ・英語・意味

紙と板紙の製造の規格 一覧表 紙・板紙製造の規格での名称の説明と定義・英語・読み方・基本用語・種類・基礎知識やJIS 更新情報関して解説!

紙・板紙とパルプ用語 規格 一覧表

紙と板紙

紙と板紙の製造 用語

最新 JIS P0001 規格の詳細 更新日 情報

JIS規格番号 JIS P0001 最新 更新日 改正年月日 1998年03月20日
規格名称 紙・板紙とパルプ用語
英語訳 Paper, board and pulp-Vocabulary
対応国際規格 ISO ISO 4046-1978, Paper, board, pulp and related terms-Vocabulary
主務大臣 経済産業 制定年月日 1957年09月18日
略語・記号 No JISP0001:1998

JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。

紙・パルプ工業において用いる主な用語について規定する。
1. この一覧表の対応国際規格を次に示す。
ISO 4046-1978, Paper, board, pulp and related terms-Vocabulary
2. この一覧表の中で{ }を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参考値として併記したものである。とは

  • 備考
    1. 一つの用語欄に,二つ以上の用語が併記してある場合は,記載してある順位に従って優先的に使用する。
  • 2. 一つの用語欄に,二つ以上の定義がある場合には,記載してある順位に従って優先的に使用する。
  • 3. 用語の読みが紛らわしいものについては,用語の下に括弧書きで読みを示す。

紙と板紙の製造

【 表 1 】
番号 用語 詳細・説明 英語(参考)
5001 青味付け青味付けとは, パルプの黄色味を消し,すき上がった紙を白く見せるために青色染料又は顔料を加えること。blueing
5002 板紙抄紙機板紙抄紙機とは, 板紙を製造する機械。所要の厚さとすき合せの数によって多数の円網をもつ円網抄紙機。
    • 【参考】 通常の抄紙機と同一構造の長網抄紙機,円網長網コンビネーション,その他ダブルスライス,ツインワイヤなどの方式がある。
board machine
5003 色違い色違いとは, 見本試料との色合いの違い。offshade
5004 ウェットパートウェットパートとは, 抄紙機のワイヤ部とプレス部を合わせた部分。wet part
5005 エージングエージングとは, 物質を一定条件の下に保持し,使用目的に適合するように化学的変化若しくは物理的変化を進行させる操作又は現象。熟成ともいう。
    • 【参考】 例えば,サイズ剤,紙力増強剤,防湿剤処理などで行われる。 紙又は板紙の品質が,時間の経過とともに劣化すること。老化ともいう。
ageing,
aging
5006 エキスパンダロールエキスパンダロールとは, ワイヤ,毛布,紙などのしわの発生を防止するために用いるロール。expander roll,
spreader
5007 カオリンカオリンとは, 含水けい酸アルミニウムを主成分とする精製白色粘土。
    • 【参考】 塗工用顔料と一部はてん(塡)料として使用される。
kaolin
5008 カゼインカゼインとは, 牛乳などの中にあるりんたんぱく質の混合物。
    • 【参考】 等電点pH4.5~4.6。脱脂乳から酸又は酵素で沈殿させて製造する。塗工紙その他の塗工用接着剤,水性塗料,乳化剤などに用いる。
casein
5009 片つや付け片つや付けとは, ヤンキードライヤ面にタッチロールで湿紙を押し付け,乾燥と同時に光沢を付けること。machine glazing
5010 カレンダリングカレンダリングとは, 金属ロール又は金属ロールと弾性ロール間に紙を通してニップでの加圧,加熱,と摩擦によって紙に光沢と平滑性又は透明性の付与,厚さ調整などを行う操作。
    • 【参考】 スーパーカレンダ,ソフトカレンダなどの装置を用いる 。
calendering
5011 乾燥シリンダ乾燥シリンダとは, 湿紙を押し付けて乾かすため内部に蒸気を通す鉄製のシリンダ。
    • 【参考】 蒸気圧に耐えるように,また熱の伝導が容易なように製造してある。
drying cylinder
5012 カンバスカンバスとは, 湿紙を乾燥シリンダに運び,押し付けるときに用いる帆布。
    • 【参考】 木綿,合成繊維を用いたものが多い。
canvas
5013 顔料顔料とは, 塗工に使用する無機又は有機の主として白色の粉体。
    • 【参考】 無機顔料としてカオリン,炭酸カルシウム,二酸化チタンなど,有機顔料としてプラスチックピグメントなどがある。これによって印刷適性の優れた塗工紙が得られる。
pigment
5014 ギロチン断裁機ギロチン断裁機とは, 長いナイフが下方に動く押切断裁機。
    • 【参考】 平判断裁に用いる。
guillotine cutter
5015 クーチクーチとは, ワイヤ部の末端部分にあって形成された湿紙を脱水し,プレス部(フェルト)へ転移できるようにする操作又は装置。
    • 【参考】 クーチロールとクーチピット(湿紙の耳回収槽)がある。
couch
5016 クーチロールクーチロールとは, 抄紙機のワイヤ部の末端(円網の場合は上部)で湿紙を脱水し,フェルトに移しやすくするロール。couch roll
5017 クラウンクラウンとは, プレスとカレンダなどで,ロール間の接触面の線圧を全長にわたって均一にするためのロール中央部の中高の量。中央部と端部の直径の差で表す。crown
5018 グルーブドロールグルーブドロールとは, 表面全体に円周方向の細溝を切ったロール。
    • 【参考】 紙匹や毛布からの搾水,排水を促進する。プレスロール,テーブルロールなどに用いる。
grooved roll
5019 グロスカレンダグロスカレンダとは, 表面を鏡面光沢に仕上げ,内部に高圧蒸気を送入した円筒の両側に1本ずつ耐熱性ゴムロールを押し付け,その間に紙を通して光沢を付ける装置。
    • 【参考】 カレンダ仕上紙よりも,かさと印刷適性が増す。
gloss calender
5020 蛍光増白蛍光増白とは, 紫外線を吸収して可視光線に変える蛍光染料などの物質を紙に加え,見掛け上の白さを向上させること。fluorescent whitening
5021 欠点検出装置欠点検出装置とは, 紙の穴,汚れ,きょう雑物などの欠点,欠陥を連続的に検出する装置。
    • 【参考】 透過光方式と反射光方式があり,抄紙機の最終部又は加工機に据え付ける。
optical fault detecter
5022 こう(叩)解こう解とは,
  • 1) 紙を抄造するための前処理として製紙用繊維を水とともに機械的に処理すること。
    • 【参考】 繊維の切断,フィブリル化が主な作用である。紙の最終的な性質は,この処理の影響を受けることが大きい。
  • 2) ビーター又はリファイナで行う繊維状物質の機械的処理。
    • 2.1) こう解 (beating) :紙料をビーターで処理すること。
    • 2.2) こう解 (refining) :紙料をリファイナで処理すること。
beating,
refining
5023 光沢仕上げ光沢仕上げとは, 乾燥又はカレンダリングによって紙に光沢を付与する操作。
    • 【参考】 ヤンキードライヤ,スーパーカレンダ,ソフトカレンダなどの装置を用いる。
glazed finish
5024 コーター, 塗工機コーター,塗工機とは, 原紙に塗剤を塗る機械。
    • 【参考】 コーターには,抄紙中に塗るオンマシンコーターと,抄紙後に塗るオフマシンコーターがある。
coater,
coating machine
5025 コーティング, 塗工コーティング,塗工とは, 印刷,包装などの用途に応じた特性を紙にもたせるために,コーターによって原紙に塗剤を塗ること。
    • 【参考】 コーティングの方法として,ブレードコーティング,エアナイフコーティング,ロールコーティング,押出しコーティングなどがある。また,1度塗り,2度塗り,両面塗工もある。
coating
5026 サイズサイズとは, ペン書きの際,インキがにじまないように,また毛羽立ちを防ぐために,紙の表面性を改善するための操作,又はこれに使用する薬品。
    • 【参考】 サイズ剤としてはロジン,ゼラチン,でんぷん,合成樹脂などが用いられ,その方法にはサイズ剤をパルプに調合する方法(内添サイズ)と紙の表面に塗布する方法(表面サイズ)がある。
sizing,
sizing agent
5027 サイズプレスサイズプレスとは, 抄紙機の乾燥部の中間に取り付けられて,紙に表面サイズを施す装置。サイズ液を紙に塗工するためのロールと,サイズ液の供給装置とから成る。size press
5028 サクションピックアップサクションピックアップとは, 湿紙をワイヤからフェルトに転移させる操作又は装置。
    • 【参考】 ワイヤ上の湿紙にフェルトを接触させ,サクションロールの吸引力によってワイヤからフェルトへ転移させ,プレスロールまで運ぶ。高速抄紙機と薄葉紙抄紙機に用いられる。
suction pickup
5029 サクションボックスサクションボックスとは,
  • 1) 抄紙機のワイヤ又はフェルトに接し,箱内を減圧にして湿紙又は毛布から水を吸引する装置。
  • 2) サクションロール内にある吸引箱。
suction box
5030 サチンホワイトサチンホワイトとは, 硫酸アルミニウムと石灰乳との反応沈殿物。
    • 【参考】 アート紙の塗料として用いる。
satin white
5031 地合地合とは, シート中でのパルプ繊維の分布の均一さの度合。
    • 【参考】 普通は透過光によって肉眼で判定される。
formation
5032 シェーキシェーキとは, 長網抄紙機でワイヤを水平に横振れさせること。
    • 【参考】 これによって繊維の分散状態を良くし,地合を整える。
shake
5033 シャドーマークシャドーマークとは, サクションプレスのニップなどで湿紙が不均一に脱水されることによって生じるマーク。
    • 【参考】 紙の欠点の一つである。
shadow marks
5034 抄紙機抄紙機とは, 紙と板紙を抄造する機械。
    • 【参考】 湿紙を形成するワイヤ部,水を搾るプレス部と乾燥部から成る。長網抄紙機,円網抄紙機,ツインワイヤマシン,コンビネーションマシンなどの形式がある。
paper machine
5035 抄紙除塵装置抄紙除塵装置とは, 調成と抄紙機直前で紙料中の不純物を除去する装置。
    • 【参考】 重力や遠心力の差によるクリーナ方式と形状の差によるスクリーン方式がある。
stock cleaning equipment
5036 紙料紙料とは,
  • 1) パルプの離解工程から抄紙工程までのパルプスラリー。
  • 2) パルプの離解段から紙又は板紙の紙匹又はシートを形成するまでの,1種類以上の製紙用パルプと他の物質を含んだ水懸濁液。
stuff,
stock
5037 紙料回収装置紙料回収装置とは, 白水中のパルプ,てん(塡)料などを回収する装置。
    • 【参考】 方式として加圧浮上分離法,凝集沈殿法,ろ過分離法などがある。
save-all
5038 紙力増強剤紙力増強剤とは, 紙の通常又は湿潤時の強度を向上させる薬品。ポリアクリルアミド,でんぷん,PVA,耐水化剤などがある。
    • 【参考】 使用方法は調成で紙料に添加する内添法と抄紙機のサイズプレスなどで塗工する表面法がある。
paper strength additive
5039 しわしわとは, 不均一な乾燥又は急激な乾燥のために生じる小じわ,波打ち,膨らみなど紙のひずみ現象。
    • 【参考】 紙の欠点の一つである。
cockle
5040 スーパーカレンダスーパーカレンダとは,
  • 1) 紙に強光沢,平滑性又は透明性などを与えるために用いる機械。
    • 【参考】 チルドロールとコットンロール又はペーパーロールなどを交互に重ねたものがある。ロールの本数は用途によって異なるが,段数の多いものが多い。
  • 2) 通常,紙又は板紙抄紙機から独立して設置される特殊なカレンダ。
    • 【参考】 金属ロールと金属製でない圧縮性ロールの両方を使用し,金属ロールのうちの1本又はそれ以上のロールが加熱可能である。
ロールの数は,一般に抄紙機のカレンダより多く,普通のカレンダよりも高品質な仕上がりが得られる。
super calender
5041 すき網すき網とは, パルプ又は紙を抄造するときに用いるワイヤ。
    • 【参考】 材料は普通,りん青銅と黄銅又はプラスチックなどが多く用いられる。紙の種類に応じて,網目,織り方を変えたものを用いる。
wire (cloth)
5042 すき入れ, 透かしすき入れ,透かしとは, 紙を透かしてみたとき現れる模様。
    • 【参考】 明るく見える白すき入れと,暗く見える黒すき入れの2種類がある。方法には,手すき,円網のすき網とダンディロールのワイヤに希望の模様の凹凸をつけたもので抄造したり,プレス部などで凹凸模様のあるロールで湿紙にプレスすることなどがある。
watermark
5043 すきむらすきむらとは, 紙層の構成が均一でない状態。wild formation,
wild lookthrough
5044 スクイズロールスクイズロールとは, プレス部で毛布の過剰の水分を絞り出すロール。squeeze roll
5045 スムーザスムーザとは,
  • 1) 乾燥部入口にあり,紙の面を滑らかにするために用いる平滑ロール。
  • 2) 紙又は板紙の表面性改善のために,紙又は板紙抄紙機のプレスパートとドライパートの間に設置される一対のロール。
    • 【参考】 表裏差を少なくし,乾燥前にフェルトマークを除去する。
smoother,
smoothing press
5046 スライススライスとは, 長網抄紙機のフローボックスから紙料が長網上に流れる際,その流量を調節する装置。
    • 【参考】 ボンドスライス,ノズルスライスなどがある。
slice
5047 スライムスライムとは, 紙パルプ製造工程中,原質液の中に微生物の作用によってできる粘状物質。
    • 【参考】 この塊は,紙切れ,ちりなどの原因となる。
slime
5048 スリッタスリッタとは, パルプ又は紙などを流れ(縦方向)に沿って切る装置。slitter
5049 ゼータ電位ゼータ電位とは, 界面動電位のこと。固体と液体が相対運動するとき,固体表面上の液体分子の固定相と液体内部の拡散層との電位差をいう。
    • 【参考】 これによって紙料懸濁液の分散,凝集状態を評価できる。
zeta potential
5050 セーブオールセーブオールとは, ワイヤの下のとい(樋)。長網抄紙機のテーブルロール下にある浅いといで,抄紙機の白水を集める装置。また,セットリングタンクの意味に用いることもある。save-all pan
5051 繊維配向繊維配向とは, 抄紙機のワイヤ上でパルプ繊維が紙の縦方向に並ぶ傾向のこと。
    • 【参考】 これによって紙の強度,寸法安定性などの特性に縦横差が表れる。配向度合は用途に応じて調節できる。
fibre orientation
5052 選別 (2)選別(2)とは, 平判紙を検査し,商品として良品と不良品とをより分けること。
    • 【参考】 普通,紙の傷,汚れ,断裁耳などについて調べる。
sorting (2)
5053 ソフトカレンダソフトカレンダとは, カレンダリングを行う装置の一つ。
    • 【参考】 加熱装置付き金属ロールと耐熱性弾性ロールの組合せから成る。紙は熱によって可塑化されるため通過ニップ数が少なくて光沢や平滑性を上げられる。抄紙機に組み込んで使用することが多い。
soft calender
5054 耐水化剤耐水化剤とは, 紙又は塗工層の耐水性を上げる薬品。
    • 【参考】 メラミンホルマリン樹脂,尿素ホルマリン樹脂,エポキシ化ポリアミド樹脂などの合成樹脂又はホルマリン,グリオキザールなどの架橋剤を用いる。
water resistant additive
5055 ダスティングダスティングとは, 製紙工程又は加工や印刷作業中に,てん(塡)料や繊維,塗料が粉となって紙から離れること。
    • 【参考】 この粉を紙粉という。
dusting
5056 多層すき多層すきとは, 2層以上の抄き合せ抄紙法。
    • 【参考】 抄紙した湿紙を重ね合わせる方式,ヘッドボックスのスライスから層構造の紙料を同時に流出させ抄紙する方式,と多段ヘッドボックスによる方式がある。板紙やティシュマシンに主として用いられる。
multiply forming
5057 タッチロールタッチロールとは, ヤンキードライヤの入口において湿紙をドライヤ面に押しつけるために用いるゴムロール。
    • 【参考】 一般に硬度の高いゴムロールを用いる。
touch roll
5058 炭酸カルシウム炭酸カルシウムとは, CaCO3。
    • 【参考】 天然の石灰石などの原石を機械的に微粉砕した重質炭酸カルシウムと,生石灰を水に溶かし炭酸ガスを吹き込んで合成した軽質(沈降性)炭酸カルシウムがある。用途として,中性紙用てん(塡)料と塗工用顔料がある。原石はクラフト法における薬品回収に用いる。
calcium carbonate
5059 弾性ロール弾性ロールとは, 表面材質に繊維質(もめん,羊毛),プラスチック,ゴムなどの弾性材料を用いたロール。
    • 【参考】 スーパーカレンダなどに金属ロールと組み合わせて使用する。
elastic roll
5060 ダンディロールダンディロールとは, 長網抄紙機のワイヤ部でサクションボックス間の上部にあるワイヤを張った小形の中空ロール。
    • 【参考】 一般に地合を良くし,紙面を滑らかにするのに用いるが,ワイヤに模様を付ければ,すき入れのある紙ができる。
dandy roll
5061 中性サイズ中性サイズとは, 中性から弱アルカリ領域で抄紙する場合のサイズ処理,又はそれに用いる薬品。
    • 【参考】 中性サイズ剤としてアルキルケテンダイマ,アルケニル無水こはく酸などがあり,てん(塡)料に炭酸カルシウムが使える。酸性紙と比較して中性紙は経時保存性が著しく向上するといわれる。
neutral sizing,
neutral sizing agent
5062 調成調成とは, 完成した紙料として抄紙機に送り込む準備工程。
    • 【参考】 パルプの離解とこう(叩)解,損紙の処理,紙料の回収,不純物の除去,パルプとてん(塡)料・薬品などの配合を行う。
stock preparation
5063 チルドロールチルドロールとは, 高炭素鋳鉄で,急冷によって表面が高硬度で耐摩耗性に作られたロール。
    • 【参考】 スーパーカレンダなどに弾性ロールと組み合わせて使用する。
chilled roll
5064 ツインワイヤフォーマツインワイヤフォーマとは, 2枚のワイヤを用いて,紙層の両面から脱水する機構をもつ抄紙機。
    • 【参考】 長網抄紙機より表裏差の少ない紙が製造される。
twin-wire former,
double wire machine
5065 ティシュマシンティシュマシンとは, 薄葉紙を抄造する機械。
    • 【参考】 ドライヤは一般の抄紙機より少ない。我が国では2本以上の大形ドライヤをもつ抄紙機を指すこともあるが,ヤンキードライヤを備えた家庭用薄葉紙抄造の高速抄紙機を指すことが多くなった。
tissue machine
5066 テーブルロールテーブルロールとは, 長網抄紙機のプレストロールとクーチロールの間にあって並行に並び,ワイヤを支えるロール。
    • 【参考】 その回転によってワイヤから脱水する。
table roll
5067 デッケルデッケルとは, 長網抄紙機のワイヤ部に取り付け,紙幅を規制するゴムベルト又はベークライト製の板。
    • 【参考】 円網抄紙機で紙幅を調整するために最後のシリンダの周囲に巻く帯をいうこともある。
deckle,
deckle boards
5068 てん(貼)合てん合とは, 2枚以上の紙,板紙をはり合わせること,又は紙,板紙を金属はく,プラスチックフィルムなどとはり合わせること。lamination
5069 でんぷんでんぷんとは, とうもろこし,じゃがいも,小麦,タピオカなどの植物に含まれる白色・無臭の多糖類で,酸化,酵素変性,カチオン化,エステル化,アルデヒド変性などの用途に応じて変性し,内添と表面塗工,顔料塗工に用いるもの。starch
5070 てん(塡)料 (てんりょう)てん料とは, 紙の不透明性,平滑度,重量増加などの目的で配合する鉱物質の粉末。
    • 【参考】 クレー,タルク,炭酸カルシウムなどがある。
filler
5071 ドクタドクタとは, 抄紙機の各種ロールとドライヤ面に付着する紙粉をかき取ったり,紙にクレープを付けるのに用いる装置。
    • 【参考】 塗工の場合には過剰の塗料の除去に用いる。
doctor
5072 ドライパートドライパートとは, 抄紙機やコーターなどで紙を乾燥する部分。dry section
5073 取幅取幅とは, 抄紙機上で,すき耳の部分を除いた最大紙幅。trim
5074 ドレネージドレネージとは,
  • 1) ワイヤ上での水切れのこと。
    • 【参考】 ワイヤ上で紙層形成時に紙料内の空げき(隙)を通り水が排出される。排出度合いはパルプのこう(叩)解・薬品の添加などによって調節できる。
  • 2) 乾燥部で使用する蒸気の効率を上げるために,ドレンを排出させる目的で用いるシステム。
drainage
5075 ドロードローとは, 抄紙機の各部分間の紙匹の張りの程度。draw
5076 内添サイズ内添サイズとは, 調成工程で紙料にあらかじめ薬品を添加し,サイズを施す方法,又はそれに用いる薬品。
    • 【参考】 表面サイズに対応する。内添サイズ剤としてロジン系,石油樹脂系,中性系などがある。
internal sizing,
internal sizing agent
5077 長網抄紙機長網抄紙機とは, ワイヤ部に走行するエンドレスの長いワイヤをもつ抄紙機。
    • 【参考】 紙料はこのワイヤ上に流し出され,紙層が形成される。「長網フォーマ」上で紙料を脱水することによって紙又は板紙の紙匹を製造する機械。その後,湿紙はプレスと乾燥される。
fourdrinier (paper) machine
5078 ニップニップとは, プレスロール,カレンダ,スーパーカレンダなどにおける2本のロール間の接触面。
    • 【参考】 紙匹がここで進行方向に向かって締めつけられる。プレスでのウェットニップとカレンダでのドライニップがある。
nip
5079 ねりねりとは, 和紙をすくとき長繊維が沈降するのを防ぎ,これを均等に分散させ,重ね合わせた和紙の接着を防ぐために用いられる粘質物。
    • 【参考】 とろろあおいが手すき和紙に用いられるが,最近では,ポリエチレンオキシド,ポリアクリル酸ナトリウムなどの水溶性高分子化合物も用いられる。
NERI
5080 ハイドロフォイルハイドロフォイルとは, 形状は平面又は曲面平板状で,その先端付近を抄紙機の長網の下面に接触させて用いる脱水装置。hydrofoil
5081 バインダバインダとは,
  • 1) 紙の表面強度,内部強度などを上げるために内添と表面塗工に用いる薬品。
    • 【参考】 でんぷん,PVA,ポリアクリルアミドなどがある。
  • 2) 塗工紙に顔料とともに配合し塗膜強度を与える薬品。
    • 【参考】 でんぷん,ラテックス,カゼインなどがある。
binder
5082 白水白水とは, 砕木機,抄紙機などから排出される水。
    • 【参考】 微細繊維を含んでいて白く見えるのでこの名がある。未ざらしパルプの場合又は色紙をつくる場合は,特有の色をもつが,これも白水と呼ぶ。
white water
5083 BM計BM計とは, 抄紙機の幅方向に走査することによって坪量 (B),水分 (M),厚さ,灰分などを連続的に計測する装置。
    • 【参考】 抄紙機の最後部に設置される。
BM sensor
5084 ビータービーターとは,
  • 1) 中仕切りのある長円形の槽,刃の付いた回転ロールと受刃から成るこう(叩)解機。
    • 【参考】 ロールの刃と受刃との間をパルプ液が繰り返し回流することによってこう解される。
  • 2) ベッドプレートとロールを装備し,水に分散した繊維状物質を処理して,所要特性のパルプ又は紙の製造に必要な性質を付与する装置。
beater
5085 ピックアップフェルトピックアップフェルトとは, 湿紙をワイヤから取り上げ,プレスフェルト上に移す役目をする密に織ったフェルト。(5089参照)pickup felt
5086 ピッチ障害ピッチ障害とは, 主にパルプ材の樹脂による障害。
    • 【参考】 ピッチはパルプと製紙工程の各所に凝集し,用具を汚し,製品の品質を損じ,また紙切れの原因となる。
pitch trouble
5087 表面サイズ表面サイズとは, 紙の表面にサイズを施すこと,又はそのサイズ剤。
    • 【参考】 表面のぬれ特性や表面強度の向上を目的として主にサイズプレスで行う。 (5026参照)
surface sizing,
surface sizing agent
5088 ピンホールピンホールとは, 紙にある微細な孔。pinhole
5089 フェルトフェルトとは, 羊毛,合成繊維を用い,エンドレスに仕上げた織物。
    • 【参考】 抄紙機で紙匹を運び,湿紙から水分を除去するために用いる。大別すると,織フェルト,ニードルフェルトとセミニードルフェルトなどがある。
felt
5090 フォーミングボードフォーミングボードとは, スライスジェットがワイヤ面に衝突する部分,ブレストロールとフォイルの間に設置し,ワイヤを支えるとともに初期脱水を調整する板。forming board
5091 歩留向上剤歩留向上剤とは, ウエットパートにおける,パルプやてん(塡)料その他の定着を向上させる薬品。
    • 【参考】 ポリアクリルアミドなどが使用される。添加場所は,紙の種類や薬品の種類によって工程中の最適箇所が選ばれる。
retention aid
5092 ブリスタ, ふくれブリスタ,ふくれとは, 紙面の部分的なふくれやひずみ。
    • 【参考】 抄紙時に過激な乾燥を受けたとき水分の急速な蒸発によって生じる。そのほか,塗工紙のヒートセット印刷における火ぶくれ現象なども指す。紙の欠点の一つである。
blister
5093 ブレーカスタックブレーカスタックとは, 一般に2本のチルド(冷鋳鉄)ロールから成る装置。
    • 【参考】 抄紙機乾燥部の中間に設けることがあり,水分のある間に紙の面を平らにし,一般にカレンダリングを助ける。
breaker stack
5094 ブレストロールブレストロールとは, フローボックス又はスライスに隣接し,長網抄紙機の一端でワイヤを支えながら回転する大径のロール。breast roll
5095 プレスマークプレスマークとは, プレス部で,凹凸模様をもつマーキングロールを湿紙に押し付けて入れた透かし模様。press mark
5096 プレスロールプレスロールとは, 抄紙機において湿紙からの水分を圧搾除去するために用いる上下1組からなるロール。press roll
5097 ブロッキングブロッキングとは, 相接する紙面が湿度,圧力などによって互いに粘着すること。
    • 【参考】 印刷物の裏移りが激しいときや,合成樹脂,パラフィンなどを用いた加工紙などを積み重ねた場合に起こることがある。
blocking
5098 プロファイル制御装置プロファイル制御装置とは, BM計と連動して紙の幅方向の坪量,水分,厚さなどを均一に自動調整する装置。
    • 【参考】 スライスの開度,プレスの加温,ロールのクラウン,紙匹の加湿などによって調整する。
profile controller
5099 ペーパーロールペーパーロールとは,
  • 1) 紙を重ね高圧でプレスして製造したロール。
    • 【参考】 スーパーカレンダに用いる。
  • 2) 抄紙機で紙を誘導するロール。
  • 3) 紙の巻取り製品。
paper roll
5100 ヘッドボックスヘッドボックスとは, 抄紙機のスクリーンから出た紙料を整流して所要の厚さと速度でワイヤ上に流す装置。headbox
5101 ベビープレスベビープレスとは, 板紙抄造の円網抄紙機において第1プレスロールの前に数組付けてある小径のプレスロール。
    • 【参考】 従来は上下ともソリッドロールであったが,最近ではサクションロールを用いて,その数を減らしている。
baby press
5102 ポケットベンチレーションポケットベンチレーションとは, 乾燥強化方式の一つ。
    • 【参考】 ドライヤのポケット部に熱風を噴射することによって,乾燥能力と効率の向上とともに乾燥むらを減少させることができる。
pocket ventilation
5103 ホットロールホットロールとは, 金属ロールの内部に加熱装置を備えたロール。
    • 【参考】 ソフトカレンダ,スーパーカレンダに使用され,低加圧で紙厚を維持しながら目的の平滑性・光沢度が得られる。
hot roll
5104 ボビンカッタボビンカッタとは, 小幅の巻取(ボビン)に巻き上げる仕上げ機械。
    • 【参考】 ライスペーパー,紙糸原紙などの仕上げに用いる。
bobbin cutter
5105 巻心巻心とは, 紙を巻き取るときに用いる心棒。
    • 【参考】 紙製,木製,金属製などがある。
core
5106 巻取機巻取機とは, 抄紙機から出た未仕上げの巻取紙を巻き直して製品とする機械。winder,
rewinder
5107 円網抄紙機 (まるあみしょうしき)円網抄紙機とは,
  • 1) ワイヤ部に回転する円網をもつ抄紙機。
    • 【参考】 円網の表面に紙層が形成される。主に板紙の抄造に用いる。
  • 2) 1台の円網又は連続した数台の円網から成る紙又は板紙の抄紙機。
    • 【参考】 各円網シリンダには目の細かいメッシュワイヤが張ってあり,その一部が紙料バット又は紙料槽に浸せきしながら回転する。
ワイヤを通って脱水した水は,紙匹を形成する繊維マットから離れる。湿紙又は紙匹は,円網の頂部で接している毛布の下側まで運ばれる。
cylinder (paper) machine,
vat machine
5108 耳, すき耳耳,すき耳とは,
  • 1) 製紙工程で紙匹の両端を裁断し取り除く部分の紙。
    • 【参考】 使用目的によって耳を残す場合もある。
  • 2) 製造中に除去される,オフカット以外の紙片又は板紙片。
trimmings
5109 ヤンキー式抄紙機ヤンキー式抄紙機とは, 乾燥部に1本の大径ドライヤ(ヤンキードライヤともいう)をもつ抄紙機。
    • 【参考】 湿紙匹はヤンキードライヤ面に押し付けられて強い片面光沢が得られる。
Yankee (paper) machine
5110 ラテックスラテックスとは, 合成ゴム・合成樹脂のエマルション。
    • 【参考】 塗工紙のバインダ,紙加工などに利用され,スチレンブタジエン重合体,酢酸ビニル重合体などがある。
latex
5111 リールリールとは, 抄紙機から出る紙を巻き取る装置。
    • 【参考】 回転式,表面摩擦式などがある。
reel
5112 リファイナリファイナとは,
  • 1) チップの摩砕又はパルプのこう(叩)解に用いる機械。
    • 【参考】 ディスク形,コニカル形,ドラム形などがある。
  • 2) 水に分散した繊維状物質を処理して,所要特性をもったパルプ又は紙の製造に必要な性質を付与するディスク又はコーンとプラグを装備した機械。
refiner
5113 硫酸ばんど硫酸ばんどとは,
  • 1) 硫酸アルミニウム。アラム (alum) ともいう。
    • 【参考】 紙のサイズ剤の定着,水処理などに用いられる。
  • 2) 製紙業界が種々の品質の硫酸アルミニウムに対して通俗的に用いている用語。
    • 【参考】 以前は,明ばんが使われたので,この種の薬品を明ばんと呼ぶこともある。
aluminum sulphate,
aluminum sulfate,
alum
5114 両面性両面性とは, 紙の表と裏の面の構造,性質と色合いなどの差異。
    • 【参考】 この差異は製造方法によって固有のものであり,外見,印刷適性などの上から好ましくない。
two-sidedness
5115 冷却シリンダ冷却シリンダとは, 抄紙機のカレンダで紙に光沢を付けるため,ドライヤの次に取り付けて,一度乾燥した紙に水分を与えるための冷却用シリンダ。cooling cylinder
5116 ロータリカッタロータリカッタとは, 巻取紙を回転刃で所定の長さに断裁する機械。
    • 【参考】 2組の回転刃を備えた複式のものが普通である。
rotary cutter
5117 ロール焼けロール焼けとは, 紙がカレンダを通過し,加圧されるとき,水分が多い場合紙が部分的に明らかに黒色や灰色を呈すること,又はその変色した部分。
    • 【参考】 紙の欠点の一つである。
blackening,
burning
5118 ロジンサイズロジンサイズとは, ロジンを水酸化ナトリウム又は炭酸ナトリウムでけん化して製造したサイズ剤。
    • 【参考】 褐色サイズ,白色サイズなどがある。
rosin size
5119 ワイヤパートワイヤパートとは, 抄紙機のすき網が走行している部分。
    • 【参考】 ここで紙層を形成する。
wire part
5120 ワイヤマークワイヤマークとは, 抄紙機のワイヤによって紙に残るマーク。wire mark
5121 ワックスサイズワックスサイズとは, 主にパラフィン系のサイズ剤。
    • 【参考】 乳剤として用い,ロジンサイズと併用すると効果がよい。
wax size
5122 クレー液クレー液とは, 顔料を含んだ懸濁液。slip
5123 白土液白土液とは, 顔料が白土,液が水であるクレー液。clay slip
5124 塗工液塗工液とは, 紙又は板紙の表面塗工に使われるごく微粒な白色鉱物である顔料と接着剤又はバインダを含んだクレー液。
    • 【参考】 他に着色物質,分散剤又は増粘剤を添加することもある。
coating slip
5125 古紙きょう雑物又は異物古紙きょう雑物又は異物とは, 古紙(古板紙を含む,以下同じ)に含まれ,古紙から製造される紙又は板紙に悪影響を及ぼす物質若しくは抄紙設備の損傷又は再パルプ化の障害となる物質。waste paper contraries or impurities
5126 アクセプト紙料アクセプト紙料とは, クリーナと/又はスクリーンによってリジェクトされない部分の紙料。accepted stock
5127 アクセプトアクセプトとは, クリーナと/又はスクリーンによってリジェクトされない物質に対する一般的な用語。accept
5128 遊離しやすい紙料遊離しやすい紙料とは, 自然脱水したとき,懸濁水と遊離しやすい紙料で,脱水度又はフリーネス値として数値で表す。
    • 【参考】 「free」 の反対語は, 「wet」 又は 「slow」 である。
free stock
5129 ウエット紙料ウエット紙料とは, 自然脱水又は吸引脱水したとき,懸濁水と遊離しにくい紙料で,脱水度又はフリーネス値として数値で表す。
    • 【参考】 「wet」 (「slow」 とも呼ばれる)の反対語は 「free」 である。
wet stock
5130 スラッシュ化スラッシュ化とは, 製紙用パルプ又は紙を離解し,繊維の懸濁液を作る操作。 slushing
5131 紙料クリーニング紙料クリーニングとは, 紙又は板紙にとって好ましくない物質を物理的な方法で紙料から除去する操作。
    • 【参考】 例えば,重力によるクリーニング,遠心力によるクリーニング,ある大きさのオリフィスを通して行うクリーニングがある。
stock cleaning
5132 フィブリル化フィブリル化とは, 例えば,こう(叩)解などの処理を受けた繊維が部分的に裂けて枝状化した状態。fibrillation
5133 リーリング又はワインディングリーリング又はワインディングとは, 紙匹をコア(巻心)を使わないで巻き取る操作,又はコアに巻き取る操作。reeling or winding
5134 巻上げ巻上げとは, 抄紙機の最終工程で,紙匹を連続的に巻き取ること。reel-up
5135 クレーピングクレーピングとは, 紙の伸張性と柔らかさを出すために,紙にしわを付与する操作。creping
5136 オフマシンクレーピングオフマシンクレーピングとは, 抄紙機から独立して行われるウエットクレーピング操作。 off-machine creping
5137 オンマシンクレーピングオンマシンクレーピングとは, 抄紙機上で行われるウエットクレーピング又はドライクレーピング。on-machine creping
5138 表面塗工表面塗工とは, 紙又は板紙の特性を変えるために,その表面に適当な物質を塗工すること。surface application
5139 空気乾燥空気乾燥とは, 紙の乾燥に用いる方法。
    • 【参考】 シートの空気乾燥は,通常,自由に循環する空気との接触で行う。紙匹の空気乾燥は,室内又はトンネル内(懸架ドライヤ)で加熱空気と接触させて行う。
air-drying
5140 スーパーカレンダ掛けスーパーカレンダ掛けとは, 高平滑,高密度と高光沢の紙の製造に用いるもので,通常,オフマシンで行うスーパーカレンダによる強いカレンダ処理。supercalendering
5141 摩擦光沢仕上げ摩擦光沢仕上げとは, 通常,摩擦光沢仕上げカレンダによって,塗工紙又は塗工板紙の表面を光沢仕上げする操作。friction glazing
5142 プレート光沢仕上げプレート光沢仕上げとは, プレート光沢仕上げカレンダによって,紙又は板紙のシートに平滑で,光沢のある表面を付与する操作。plate glazing
5143 紙継ぎ紙継ぎとは, 紙を継ぐこと。splicing
5144 スリッティングスリッティングとは, 紙又は板紙の紙匹を長さ方向に分割して,二つ以上の紙匹にすること。slitting
5145 ギロチン断裁ギロチン断裁とは, 剛直な刃によって紙又は板紙のシートを分割断裁すること。guillotining
5146 ギロチントリミングギロチントリミングとは, シート端部の角度と寸法を正確にするために,紙又は板紙のシートパイル(山積みしたシート)の端部を切り取る操作。guillotine trimming
5147 断裁断裁とは, 紙又は板紙の紙匹を幅方向で同時に切断して,シートを製造すること。cutting
5148 直角断裁直角断裁とは, 紙又は板紙のシートを,きれいな端部と四隅が直角 (90°) な所要寸法のシートに断裁する操作。squaring
5149 熟成(紙ならし)熟成とは, 紙又は板紙を適当な条件下に保管している間に,その特性を好ましい状態に変えること。maturing
5150 ブレード塗工ブレード塗工とは, 塗工直後,ロールに支持された紙匹の塗工表面を押さえ付けている金属製のブレード(刃)によって塗工量を制御する塗工方式。blade coating
5151 ロール塗工ロール塗工とは, 表面に塗工液を載せたアプリケータロールからの転移によって直接塗工する塗工方式。
    • 【参考】 アプリケータロールの回転方向は,紙匹と同方向,逆方向のどちらも行われる。
roll coating
5152 グラビア塗工グラビア塗工とは, 塗工物質が,微小な凹点がぎっしり刻まれた金属ロールによってアプリケータに供給されるロール塗工方式。gravure coating
5153 サイズプレス塗工サイズプレス塗工とは, 縦,横又は傾斜配置された2本のロール(サイズプレス)のニップで塗工液を軽量塗工する塗工方式。size press coating
5154 ブラシ塗工ブラシ塗工とは, 塗工後,ブラシで塗工液を分散して平らにする塗工方式。
    • 【参考】 ブラシには紙匹の幅方向にしゅう動するものと,固定式のものがある。
brush coating
5155 エアナイフ塗工エアナイフ塗工とは, 塗工後の塗工液を,均一な流れの圧縮空気(エアナイフ)によってならし,余分の塗工液を除去するロール塗工方式。
    • 【参考】 空気は,紙匹の塗工表面に接近させ,塗工機の幅方向に設置したスロット(細長い孔)から噴射される。
air knife coating or air jet coating
5156 スムージングロール塗工スムージングロール塗工とは, 塗工後の塗工液を小径ロールでならす塗工方式。
    • 【参考】 このロールは,紙匹と逆方向回転で使用する場合もある。
smoothing roll coating
5157 押出塗工押出塗工とは, 紙又は板紙の紙匹に,樹脂,プラスチックなどをエクストルーダダイから支持ロールとチルロールの間のニップを通して塗工する塗工方式。extrusion coating
5158 含浸塗工含浸塗工とは, 紙又は板紙の紙匹を,パン(皿)の塗工液に浸せきさせたロールの周りを通過させることよって塗工する方式。
    • 【参考】 ロールを一部浸せきさせれば片面塗工,全部浸せきさせれば両面塗工が可能である。
dip coating
5159 カーテン塗工カーテン塗工とは, 幅方向に設置したスリットから噴射される塗工液の流れによって紙と板紙を塗工する方式。curtain coating
5160 ホットメルト塗工ホットメルト塗工とは, 固形分100%のワックス,樹脂,ポリマーなどを加熱液状化し,冷却装置の付いた塗工機(ロール,グラビア又は押出塗工機)で基質に塗工する方式。hot melt coating
5161 サンドテーブル又はリフラサンドテーブル又はリフラとは, ごく低濃度の紙料懸濁液が流れる槽又は水路をもち,比重差によって紙料懸濁液から重量異物を除去する設備。
    • 【参考】 その目的のためにバッフル(リッフル:じゃま板)を水中に配置することもある。
sandtable or riffler
5162 長網フォーマ, 長網テーブル, 長網ワイヤパート長網フォーマ,長網テーブル,長網ワイヤパートとは, メッシュ織物(金属又はプラスチック製)のエンドレスワイヤから成る紙・板紙抄紙機の構成要素の一部。
    • 【参考】 ワイヤ上側の平たん部分に紙匹を形成し,ワイヤを通して脱水する。
fourdrinier former,
fourdrinier table,
fourdrinier wire part
5163 デッケル枠デッケル枠とは, 手すき紙を作るとき,紙料の流出を防ぐためにワイヤに取り付ける着脱可能な角形の枠。deckle frame
5164 デッケルストラップデッケルストラップとは, 長網と一緒に走行し,デッケルと同じ目的で使用する,幅方向に対して直角方向に取り付けられるエンドレスベルト。deckle straps
5165 サクションボックスデッケルサクションボックスデッケルとは, サクション領域を湿紙の幅と同じにするために,紙又は板紙抄紙機のサクションボックス内部に用いられる装置。deckle of suction box
5166 耳切りカッタ耳切りカッタとは, 水の噴出口を二つもち,紙又は板紙抄紙機を横断的に調節してワイヤ上の湿紙を縦方向に分割する装置。
    • 【参考】 耳はクーチで除去される。ワイヤパート以降の紙匹の幅を制御するために用い,比較的きれいな切り口が得られる。
edge cutter
5167 マシンデッケルマシンデッケルとは, 地合形成領域を離れるときの湿紙の全幅。
    • 【参考】 抄紙機ドライエンドの紙匹幅に対しても,誤ってこの用語を使うことがある。
machine deckle
5168 最大デッケル最大デッケルとは, 地合形成領域を離れるときの湿紙の最大幅。maximum deckle
5169 未耳裁ちマシン幅未耳裁ちマシン幅とは, そのマシンで製造可能な紙又は板紙の最大幅。untrimmed machine width
5170 マシン最大すき幅マシン最大すき幅とは, 紙又は板紙の実用幅。
    • 【参考】 これがマシン最大取幅とほぼ一致することが望ましい。
machine fill
5171 ウエットプレスウエットプレスとは, 例えば,研磨グラナイト,ゴム,ファブリック又はフェルトのような表面をもった2本以上のロールを組み合わせたもので,湿紙の脱水と紙匹のプレスに用いる装置。wet press
5172 マーキングプレスマーキングプレスとは, 抄紙機のプレスパートで紙匹に透かしを入れるために用いる,凹凸の模様がついたゴム被覆ロール。marking press
5173 カレンダカレンダとは, 紙の平滑性などを付与するための装置。
    • 【参考】 何本かのロールを重ねて使用するが,駆動ロールは1本だけである。
calender
5174 マシンスタックマシンスタックとは, 金属ロールだけから成る紙又は板紙抄紙機の末端に位置するカレンダ。machine stack
5175 すき合せ板紙抄紙機すき合せ板紙抄紙機とは, 1台の長網フォーマ又は1台ないし数台の円網から成る板紙シート形成用の抄紙機。
    • 【参考】 湿紙は,数層から成る連続マットを形成するためにドラムに巻き付けられ,必要な厚さになると平判に切断してドラムから除去する。
intermittent board machine,
wet lap machine
5176 手すき機用ワイヤ手すき機用ワイヤとは, 紙料を脱水するため,目の細かいメッシュワイヤがフレームの上に張ってある,手すき紙調製用の網。wire mould
5177 摩擦光沢仕上げカレンダ摩擦光沢仕上げカレンダとは, 金属製ではない圧縮性ロールと小さな金属ロールから成る特殊なカレンダ。
    • 【参考】 これらのロールは連動しているので,小さい方のロールは周速が早い。
friction glazing calender
5178 プレート光沢仕上げカレンダプレート光沢仕上げカレンダとは, 光沢のある金属板の間に挟んだ紙又は板紙のシートを重ねてロール間を往復させて処理する,2本の鋳鉄ロールから成る特殊なカレンダ。plate glazing calender
5179 紙厚カレンダ紙厚カレンダとは, ロールの間げきを調節して紙又は板紙を所要の厚さにする,2本の鋳鉄ロールから成る特殊なカレンダ。thickness calender
5180 最大取幅最大取幅とは, その抄紙機で製造可能な紙又は板紙紙匹の最大幅。製造中に生じた耳部の凹凸を除去するために最大量の耳を取った後の幅。maximum trimmed machine width
5181 ゴムマークゴムマークとは, 湿紙をマーキングプレスに通すことによって,抄紙中の紙に施した型(パターン)。rubber mark
5182 類似透かし類似透かしとは, 機械的な方法又は適当な物質の塗工によって紙に付与する透かしと同じように見える型。simulated watermark
5183 すの目すの目とは, 非常に狭い平行線から成る連続した透かし。
    • 【参考】 この平行線と直交する鎖線との組合せが一般的である。
laid lines
5184 砕け, つぶれ砕け,つぶれとは,
  • 1) 既に形成された湿紙の地合が過剰な圧力によって乱れ,部分的に塊のように見える紙の欠陥。
  • 2) カレンダリング中に生じる大きな半透明部分,若しくはあな又は黒ずんだように見える紙の欠陥。
crushing
5185 ブローブローとは, 二つの完成紙料層又はパイル間に残留する空気だまり。blow
5186 しわ付き仕上げしわ付き仕上げとは, 乾燥中,ほとんど張力を掛けないで収縮させて作る波形仕上げ。cockle finish
5187 たるみたるみとは, 通常,耳部と幅方向に生じる,紙のゆがみ。wave,
waviness
5188 平たん平たんとは, カール,しわ,たるみのない紙又は板紙の状態。flatness
5189 紙継ぎ紙継ぎとは, 紙又は板紙の幅方向を接着剤又は接着テープで接合すること。
    • 【参考】 その目的は,次のとおりである。
      ●必要な大きさの巻取りを確保すること。
      ●1本の巻取りの末端と次の巻取りの先端を接合して,操業を連続化すること。
splice
5190 はり合せはり合せとは, 紙,板紙などの紙匹又はシートを,適当な接着剤を使って別のシート又は紙匹の全面に接着すること。pasting
5191 ガム引きガム引きとは, 紙又は板紙シートの全面又は一部分に接着剤を塗布する操作。gumming
5192 ドライクレーピングドライクレーピングとは, オンマシン(抄紙機上)で,乾燥紙匹に施すクレープ掛け。 dry creping
5193 ウエットクレーピングウエットクレーピングとは, オンマシン又はオフマシン(抄紙機から独立して)で,湿紙又は部分的に乾燥した紙匹に施すクレープ掛け。wet creping
5194 ミクロクレーピングミクロクレーピングとは, ロールとエンドレスのゴムブランケットなどの間に紙匹を通すことによって高伸張性を付与して,紙匹を目の詰まった状態にする操作。
    • 【参考】 ブランケットは紙匹と接触する直前で伸張し,紙匹がロールとゴムブランケットの間の部分を通過しているときに元の状態に戻るようになっている。 これをクレーピングと混同しないほうがよい。
micro-creping

紙・板紙とパルプ用語関連 主なJIS規格 一覧

規格番号規格名称規格番号規格名称
JISC2303絶縁薄紙JISC2304コイル絶縁紙
JISC2305プレスボードJISC2307電力ケーブル用絶縁紙
JISK1423硫酸アルミニウム(硫酸ばんど)JISK5902ロジン
JISP0138紙加工仕上寸法JISP0201連続伝票用紙の寸法
JISP0202紙の原紙寸法JISP3001新聞巻取紙
JISP3101印刷用紙JISP3105アート紙
JISP3201筆記用紙JISP3301図画用紙
JISP3401クラフト紙JISP3801ろ紙(化学分析用)
JISP3902段ボール用ライナJISP3904段ボール用中しん原紙
JISP4501トイレットペーパーJISP4502連続伝票用紙
JISP4504ジアゾ感光紙用原紙JISP4505ジアゾ感光紙
JISR6253耐水研磨紙JISR9200せっこう,石灰及びマグネシアセメント用語
JISS3102障子紙JISS3104ティシュペーパー
JISS5503便せんJISZ1503ターポリン紙
JISZ1505セメントクラフト紙袋JISZ1516外装用段ボール
JISZ1535気化性さび止め紙JISZ1538印刷用粘着紙
JISP0001紙・板紙とパルプ用語の規格

紙・板紙とパルプ メーカー

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