隠し釘|打ち方|サイズ|使い方|ポイント|用途|規格|形状
隠し釘・かくし釘は打込んだ釘の頭が表面に見えない、あとを残さなくする為に使います。カクシクギは頭部が簡単に取れる釘で落とし釘や忍び釘とも呼ばれ!木工の仕上げに良く使用され!打ち込んで頭を折った後の釘はほとんど釘跡が目立ちません。クギの頭が見えなくなっちゃいますよ。
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DIY隠し釘・カクシクギ
隠し釘とは
フローリング材や化粧合板などを接着剤で固定するとき、打込んだ隠し釘の頭が表側に見えない、あとを残さなくする為に使う釘、「忍び釘」「落とし釘」とも呼ばれる。隠し釘はダイソー 100均 ショップなどでも入手できますね。
隠し釘・カクシクギの形状と構造
- ①釘の頭部
- ②折断線この溝で釘の頭が取れる
- ③ゴム・樹脂製の弾性材のスペーサ
- ④材木同士を固定・結合する為に残る釘の部分・抜き止め筋
隠し釘・カクシクギの主な寸法
隠し釘の種類やサイズ。
カクシ釘の記号 | サイズ(釘の太さ㎜×長さ㎜) | |
---|---|---|
F-22 | 1.24×22 | |
F-36 | 1.24×36 | |
F-45 | 1.47×45 | |
F-50 | 1.47×50 | |
ス テンレス カクシ釘の記号 | ||
S-38 | 1.24×38 | |
S-45 | 1.47×45 |
隠し釘の値段は釘の長さ・直径のサイズや材質がステンレスなどによって変わります。 水のかかる場所や湿度の高い場所には少し価格が上がりますが錆びにくい「ステンレス製のカクシ釘」をおすすめします。
隠し釘・カクシクギの使いみち・用途
- 廻縁
- 巾木
- 戸当り
- 化粧合板
- フローリング
- 見口縁
- 石膏ボード
- 額縁
- 壁板
- モールディング
- 水廻り、ステンレス製の隠し釘
隠し釘・カクシクギの使い方・ポイント
接着剤・木工ボンドも使用
隠し釘だけでは、物と物を接合させる締結力が、とても弱い為に「木工ボンドなどの接着剤」と併用します。強度が必要な場合は必ず接着剤を使いましょう。
隠し釘・カクシクギの打ち方
釘胴部の直径が細いので、打ち込む時には、隠し釘が斜めにならない様にカナヅチを釘の頭部に真直ぐ(垂直に)当たる様に注意しましょう。釘が曲がったり、折断溝から折れたりしますよ。
基本的に隠し釘を打つ場合には、釘の太さが細いので下穴は不要です。特に硬い木の場合に打つのに心配な時にはキリ(錐)の先で、軽く少し小さな凹みを着けると打つ場所の目安にもなり、釘が打ちやすくなります。
③弾性材(プラスティック)の部分が少しつぶれた程度まで打ち込めば良いです。②折断線が板材にに入り込みます。
ここで注意!この状態で木工ボンド・接着材が硬化、乾燥して接着が完了するのを待ちます。しっかりと固定されていない状態で、隠し釘の頭を飛ばしてしまうと強度がおちて、外れてしまいますよ。
隠し釘の頭部の折り方
金槌で③弾性材(プラスティック)の部分を横の方向から打ち払う様に叩くと、簡単に取れます。
金槌で板材にキズを付けたくない場合や叩き難い場所は、当て木を用意し使えば、頭部を飛ばし易くなります。
便利な隠し釘・カクシクギ
・カクシ釘は、釘の頭を目立たないようにします。家具、廻縁、巾木、戸当り、見口縁、額縁等今まで釘の頭を切って施工されていた部分に使用。・2×4工法のケーシング材の施工に最適です。・クロス貼、ペンキ、クリア仕上げの場合もカクシ釘が化粧板内にかくれて美しく仕上がります。・ボード接着の際の仮止め用釘・接着固定完了後はペンチ等で引き抜く
釘の長さの決め方と板の厚さ
隠し釘のコツは、板の厚さによって、長さの違う釘を使い別けます。また、釘を打つ板の場所によっても異なります。例えば、板の木口(こぐち)に打つのか?木端(こば)に釘を打つのかでも変わります。
釘の長さを決める目安としては、「木口に打つ場合」は、打ち付ける板の厚さの3.5倍の長さ。「木端に打つ時に」は、2.5倍の長さを使う様にしましょう。
木工ボンドも併用して釘打ちすると、釘の長さの目安は「木端で2倍、木口で3倍」で十分な強度が得られます。接着剤の使用が可能な部分には、積極的に木工ボンドを使うと良いですね。
クギ用工具
隠し釘を失敗・打ち損じた場合にも。
●用途・仮止め・マジッククロス8に最適・石膏ボード用クギ(ピン)の押しこみに●特長・簡単にピンを押し込むことができる・石こうクギは、石こうボード9.5mm以上、薄ベニア5mm以上に取り付け可能・吸音ボード(石こう吸音ボード・ロックウール吸音板など)には使用できない・土壁・しっくいなどもろい壁には使用できない・コンクリート・レンガ・ブロックなどの固い壁には使用できない・貴重品や壊れやすいものは掛けないこと
隠し釘の外し方や抜き方について
打付けた「隠し釘」が裏から見れて有る程度の長さが貫通していれば、裏から釘の先端を金槌で叩けば抜ける可能性はありますが、「隠し釘」を使う場合、基本的に木工ボンドなどの接着剤を使って木材を固定しているので釘が抜けたとしても接着剤を綺麗に剥がすのは「初心者には不可能」大変で難しいと思います。
小さな接着面で木工ボンドの場合であれば数時間、水に漬けておくと外れる可能性はあります。どちらにしても、むずかしいので自己責任です。
単に釘を残したくない場合は「仮釘」を使います、折れない釘なので 接着剤が乾いたらペンチなど簡単に抜き取れますが太い仮釘を使うと穴が残り目立つ事もあるので注意。
仮釘
材質はプラスチックです。釘部分は鉄で、クロメートメッキです。圧着面積が大きいので、仮止めの数が少なくてすみ、手間が省けます。軟質壁材、天井ボード、厚板化粧合板すべての接着施工の仮止めに使用します。仮釘は細く、樹脂の部分が表面にでている状態まで打ち込むので、軽量物のカリ止めとしてご使用下さい。また、本止めした後は、ペンチなどを使用して抜き取って下さい。
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