JIS A 6902 最新規格 左官用消石灰|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定

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JIS A6902:2008の規格は,建築物の左官工事に用いる消石灰について規定。

左官用消石灰 規格 一覧表

JIS A 6902

左官用消石灰の一覧

最新 JIS A6902 規格の詳細 更新日 情報

JIS A 6902:2008の最新の詳細や改正,更新日の情報!

JIS 改正 最新情報

JIS規格番号 JIS A6902 JIS改正 最新・更新日 2008年03月20日
規格名称 左官用消石灰
英語訳 Plastering lime
対応国際規格 ISO
主務大臣 経済産業 制定 年月日 1952年09月04日
略語・記号 No JIS A6902:2008
ICS 91.100.10JISハンドブック

JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。

適用範囲 [1]

この規格は,建築物の左官工事に用いる消石灰(以下,消石灰という。)について規定する。

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。

JIS R 5201 セメントの物理試験方法

JIS R 9011 石灰の化学分析方法

JIS R 9101 せっこうの化学分析方法

JIS Z 8401数値の丸め方

JIS Z 8801 標準ふるい

JIS Z 9001 抜取検査通則

備考2. この規格の中で{ }を付けて示してある単位と数値は,従来単位によるもので,参考値である。

品質 [2]

2.1 消石灰は,表1の規定に適合しなければならない。

2.2 上塗用は,その粉末の色が白色であって,灰色の目立つものであってはならない。

【 表 1 】
種類 酸化カルシウム+酸化マグネシウム
(CaO+MgO) %
炭酸ガス
CO2 %
粉末度残量
%
粘度係数
(15 °C)
硬度係数 安定性試験
呼び590µ 呼び88µ 1週 4週
上塗用65以上15以下1以下15以下7以上2.0以上 2.0以上合格
下塗用50以上20以下2以下15以下5以上1.5以上 1.5以上合格

製造方法 [3]

消石灰は,石灰石を焼いて酸化カルシウム (CaO) とした後,それに水を注ぐか,又は湿空中で自然消化して水酸化カルシウム [Ca(OH)2] となるまで十分に消化させたものである。

試験方法 [4]

数値の換算 [4.1]

従来単位の試験機又は計測器を用いて試験する場合の国際単位系 (SI) による数値への換算は,次による。

1 kgf=9.80 N

数値の丸め方 [4.2]

この規格に適合するかどうかを決定するには,測定値と計算値は,限界値より1けた下まで求め,JIS Z 8401 によってこれを処理し,限界値の最右端のけたに丸める。

化学成分試験 [4.3]

化学成分の試験方法は,JIS R 9011による。ただし,炭酸ガスの定量は,JIS R 9101による。

物理試験 [4.4]

[4.4.1] 粉末度

JIS Z 8801の標準網ふるい呼び590µ (150×60mm) と呼び88µ (150×60mm) を用い,次の方法によってふるい分ける。

ふるい分け方法は,試料100gをとって,呼び590µふるいに2回以上に分けて入れ,清浄な水で洗いながら流す。流れ出す水が透明になった後,ふるいごとに110°C以下の温度で乾燥し,残りをとり出して,感度1gのはかりではかり,その量を呼び590µふるいの残量 (%) とする。同じく試料100gをとって,呼び88µふるいに入れて同様の操作を行い,残りを呼び88µふるいの残量 (%) とする。

この試験は,各ふるいについて2回行い,その平均値をとる。

また試験は試料加水後30分以内に終わらなければならない。この試験は,試料乾燥のまま行ってもよい。

[4.4.2] 粘度試験

粘度は,試料を標準軟度に調節したものについてストーマー粘度計で測定する。

  • (1) 標準軟度
    • 軟度測定には,JIS R 5201に規定するピカー針装置を用いるが,棒としては付図1に示す標準棒(総質量50g)を用いる。試料300gをとり,水を一度に加えて約3分間よく練り,そのペーストを測定用容器に満たし,表面を平らにし,そのほぼ中央に前記の標準棒を静かに下して,30秒後表面から10±1mmのところに止まるときの軟らかさを標準軟度とし,そのときの試料に対する水の量を標準混水量 (%) とする。
      標準混水量を定めるには,始め適量と思われる水をメスシリンダーで加え,約3分間よく練って軟度を測定する。その軟度が10±1mmに達しないときは,更に水を加え,次第に10±1mmに達するようにする。こうして10±1mmに達したときは,最初の水と後で加えた水とを合計した水量を新たに用意した試料300gに一度に加え,再び前記の操作をして一度に水を加えて標準軟度にすることができる水量を定める。
      またその軟度が10±1mm以上の場合は,逆に水を減らしていって標準混水量を得る。この試験には,加水後30分以上を経たペーストを用いてはならない。
  • (2) 粘度測定
    • ストーマー粘度計の回転回数を示す最大歯車は厚さ6mm以上,ペーストに接触する回転円筒は,穴がなく底のあるもので,外径31.5mm,高さ35mmで正しく垂直に回転するもの,またペーストを入れる円筒は,内部にしきりや突起がないものであって,回転は円筒を取り付けてペーストを入れないものが,初荷重0.2942 N {30gf} 以下で回転しなければならない。
      試料100gに標準混水量の水を加え,約3分間よく練り,前記の粘度計で荷重3.9227 N {0.4kgf} のとき10回転に要する時間(秒)を101秒まで測定して,これをt秒とし,次の式によって粘度係数A (N・s) {kgf・s} を算出する。
    • A (N・s) {kgf・s} =0.4×t×n
      ここに,
      n: ペーストの温度によって表2に示す値とする。
【 表 2 】
ペーストの温度°Cn
4.5以上 6.5未満0.7
6.5以上 10.5未満0.8
10.5以上 13.5未満0.9
13.5以上 16.5未満1.0
16.5以上 18.5未満1.1
18.5以上 21.5未満1.2
21.5以上 23.5未満1.3
23.5以上 25.5未満1.4

ただし,ペーストの温度は,粘度測定の直前と直後の水で練った試料の温度の平均値をとる。測定の際は,始動から数回転の後,10回転の時間を測定して記録し,回転を止め,回転円筒からペーストの入った円筒を離し,回転円筒を乾いた布でよくふきとり,ペーストを練り直してから再び前記の測定を行う。3回の測定値の差が1秒以内のとき,その3回の平均値をt秒とする。

この試験には,加水後30分以上を経たペーストを用いてはならない。

[4.4.3] 安定性試験

  • (1) 試験体の製作
    • 試料140 gとJIS R 5201の10.2(標準砂)に規定する標準砂700gをよくかき混ぜ,適量の水(標準混水量の約1.7倍)を加えて,かた練りし,7×7cmのガラス板の上に厚さ約5 mmに塗りつけて下塗りとする。ガラス板は,表面を水でよく洗い,乾いたものを用いる。下塗りは,通風の甚だしくない室内に放置し,24時間置いた後,表面のき裂を調べる。試験体は6個作り,その中の1個でもき裂の生じたときは,次の点に注意して再試験を行う。
      • (a) 水量を減じてかた練りにする。
      • (b) 始めの24時間は箱の中に置き,次の24時間は通風の甚だしくない室内に置く。再試験の結果き裂が生じたものは不合格とする。き裂が生じない6個の下塗りは,これを2~3分間水につけ,その表面に同種の消石灰を水だけで軟らかく練って,できるだけ薄く塗りつけて上塗りとする。ただし,下塗りが見え透かない程度とする。そのうち3個は,表面の水引き具合をみて,こてでよく磨く。上塗りをした試験体は,通風の甚だしくない室内に24時間置いた後,き裂を調べる。き裂が生じたものは新たに下塗りして,次の点に注意して再試験を行う。
      • (I)下塗りには,十分に水を吸わせる。
      • (II)はじめの24時間は箱の中に置き,次の24時間は通風の甚だしくない室内に置く。
      • (III) 上塗りはできるだけ薄くし,むらのないようにする。
      • (IV) 磨きをかけるのは,水の引きすぎないうちにする。再試験の結果き裂の生じたものは不合格とする。合格した6個の試験体は,そのうち磨きのかからない3個を蒸気試験に,磨きのかかった3個を硬度試験に用いる。
  • (2) 蒸気試験
    • ばけつの中程まで水を入れ,水の触れないように金網の棚を設け,その金網の上に安定性試験に合格した磨きのかからない3個の試験体(下塗り後の材齢5日以内のもの)を置き,小さい穴があるふたをする。試験体の表面は,石灰の粉末その他が付着しないように,あらかじめよくふいておく。ばけつの水を加熱して煮沸させ,水蒸気中で5時間処理して,試験体をとり出し,通風のある室内に2時間以上放置した後,膨張性き裂とふけ(1)の有無を調べる。き裂とふけが生じたものは不合格とする。
      (1) ふけとは,試料中に混った生石灰粒が消化して噴出するものをいう。

[4.4.4] 硬度試験

硬度試験には,マルテンス型引っかき硬度計を用いる。ただし,引っかき針としては,径約3 mmの鋼球を用い,傷幅の測定には1/20mm読み目盛付拡大鏡を用いる。

安定性試験に合格した磨きのかかった3個の試験体を通風のある室内に置き,上塗り後の材齢1週とし,硬度計の荷重1.9613 N {200 gf} で各試験体の表面に1本ずつ右から左へ引っかき傷を付ける。引っかき傷は,長さ3 cm以上とし,各傷後のほぼ中央部の傷幅を前記の拡大鏡で読み,試験体3個の平均値をとる。その平均値をb (mm) とし,次の式により硬度係数B (mm) を算出する。

B (mm) =3-b

4週硬度は,1週硬度試験の試験体を更に3週間通風のある室内において,同様に試験する。ただし,硬度計の荷重は3.9227 N {400 gf} とする。引っかき傷をつける場合には,傷1本を付けるごとに,針の先の鋼球をよくぬぐう。

検査 [5]

検査は,JIS Z 9001によってロットの大きさを決定し,4.に規定する試験方法によって行い,2. の品質に合格しなければならない。

表示 [6]

包装の外面には,左官用消石灰であることを明らかにし,かつその種類,正味質量,製造業者名と製造年月を明記する。

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左官用消石灰 ホームセンター 価格(参考)

接続部品、プリント配線板、実装技術、水晶振動子、半導体

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