JIS C 4510 最新規格 断路器操作用フック棒|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS C 4510 断路器操作用フック棒の規格 JISC4510の一覧・種類,構造,材料と寸法,製品の呼び方,表示,継手, 接地線, 形式, 受入,絶縁抵抗, 耐電圧, 引張, 湾曲,基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS C4510:1991の規格は,電気回路における断路器の開閉に使用される操作用フック棒について規定。
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断路器操作用フック棒 規格 一覧表

断路器操作用フック棒の一覧
最新 JIS C4510 規格の詳細 更新日 情報
JIS C 4510:1991の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
| JIS規格番号 | JIS C4510 | JIS改正 最新・更新日 | 1991年10月01日 |
|---|---|---|---|
| 規格名称 | 断路器操作用フック棒 | ||
| 英語訳 | Hook bars for disconnecting switch operation | ||
| 対応国際規格 ISO | |||
| 対応国際規格 IEC | - | ||
| 主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 1962年03月01日 |
| 略語・記号 | No | JIS C4510:1991 | |
| ICS | 29.130.01 | JISハンドブック | |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,電気回路における断路器の開閉に使用される操作用フック棒(以下,フック棒という。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 1302 絶縁抵抗計(電池式)
この規格の中で [2]
{ } を付けて示してある単位と数値は,従来単位によるものであって参考として併記したものである。
用語の定義 [2]
この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 断路器操作用フック棒 フックを断路器の操作金具に引っ掛けて断路器を手動で直接操作するための器具。
(2) フック 絶縁棒の先端に取り付けられ,断路器を開閉するとき断路器に引っ掛ける部分。
(3) 絶縁棒 フック棒の主体で,断路器を開閉する際に危険がないよう充電回路から絶縁する部分。
(4) 継手 絶縁棒を接続するためのもの。
(5) フック棒の長さ フック棒の全長(図1のL)。
(6) 握り部 フック棒を握る部分で,安全表示によってその限界が示された部分(図1のl0)。
(7) 安全表示 握り部分の限界を示す表示。
(8) 接地線 フック棒の安全表示位置付近に付けられ,他端を接地して断路器を操作する際に危険のないように保護する導線。
(9) かさ 屋外用フック棒に取り付けられ,絶縁棒の一部をぬらさないようにするもの。
(10) フック棒の適用電圧 フック棒で安全に使用できる回路の公称電圧。

図1 フック棒の各部の名称
種類 [3]
フック棒の種類は,メートルで表し,表1のとおりとする。
| 種類 | フック棒の長さ (L) mm | フック棒の適用電圧 kV |
|---|---|---|
| 1 m | 1,000 | 10 |
| 1.5 m | 1,500 | 20 |
| 2 m | 2,000 | 30 |
| 3 m | 3,000 | 40 |
| 4 m | 4,000 | 70 |
| 5 m | 5,000 | 70 |
構造,材料と寸法 [4]
フック棒 [4.1]
フック棒の長さ,握り部の長さ,継手の数とフック棒の質量は表2のとおりとし,握り部の限界を示す位置に容易に消えない方法で安全表示を施すものとする。ただし,屋外用のものには,かさと接地線着脱用金具を取り付け,接地線を附属するものとする。
| 種類 | フック棒の長さ (L) mm | 握り部の標準長さ (lo) mm | 継手の数 | 質量 kg | 参考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 握り部の寸法(直径) mm | |||||
| 1 m | 1,000±10 | 300 | 0 | 3以下 | 40±15 |
| 1.5 m | 1,500±10 | 500 | 0 | 4以下 | |
| 2 m | 2,000±10 | 500 | 1以下 | 5以下 | |
| 3 m | 3,000±10 | 700 | 1以下 | 6以下 | |
| 4 m | 4,000±15 | 700 | 2以下 | 7以下 | |
| 5 m | 5,000±20 | 1,000 | 2以下 | 8以下 |
フック [4.2]
フックの寸法は図2のとおりとし,その材料は,さび止めを施した金属又はこれと同等以上の強度をもつ材料を使用し,かつ5.7引張試験に適合しなければならない。

図2
絶縁棒 [4.3]
絶縁棒は,傷,曲がりなどがなく,外気状態の変化と経年のため,その性能を著しく変化することのないもので,5.の規定に適合しなければならない。
継手 [4.4]
継手は,非腐食性材料又はさび止めを施した金属を使用し,5.の試験に適合しなければならない。
接地線 [4.5]
接地線は,非腐食性の導電性の良い可とう導体又は鎖を使用し,原則として長さは4mとする。
検査と試験 [5]
試験の種類 [5.1]
試験の種類は,次のとおりとする。
(1) 形式試験 品質の良否を判定するための試験
(2) 受入試験 受渡しを決定するための試験
形式試験 [5.2]
形式試験は,次の試験項目の順序によって同一試験品について行い,全部の試験に合格しなければならない。
(1) 構造検査
(2) 絶縁抵抗試験
(3) 耐電圧試験
(4) 引張試験
(5) 湾曲試験
受入試験 [5.3]
受入試験は,次の試験項目の順序によって同一試験品について行い,全部の試験に合格しなければならない。
(1) 構造検査
(2) 絶縁抵抗試験
(3) 耐電圧試験
構造検査 [5.4]
4.構造,材料と寸法並びに7.表示について検査し,これに適合しなければならない。
絶縁抵抗試験 [5.5]
絶縁抵抗試験は,JIS C 1302の大形絶縁抵抗計を使用し,フック棒の各絶縁棒につき任意の300mm間隔を区切り,その両端に密着して巻いた金属はく電極間の絶縁抵抗を測定した場合,2000MΩ以上なければならない。
耐電圧試験 [5.6]
耐電圧試験は,商用周波数のひずみの少ない波形電圧で,5.5絶縁抵抗試験を行った両電極間に30kVまで適宜に上昇させ,以後は1秒間に約1,000Vの割合で上昇させ75 kVに達した後5分間放置し,せん絡,発煙,著しい発熱などが生じてはならない。
引張試験 [5.7]
引張試験は,フック棒の握り部とフック間の軸方向に1,960N {200kgf} の静荷重を加え,1分間放置した場合,これに耐えなければならない。
湾曲試験 [5.8]
湾曲試験は,フック棒の握り部を固定し,水平に保持した場合,先端のたわみは表3のとおりでなければならない。
| 種類 | たわみ mm |
|---|---|
| 1 m | 30以下 |
| 1.5 m | 45以下 |
| 2 m | 60以下 |
| 3 m | 90以下 |
| 4 m | 100以下 |
| 5 m | 300以下 |
製品の呼び方 [6]
製品の呼び方は,名称と種類による。
例 断路器操作用フック棒1m
表示 [7]
フック棒には,容易に消えない方法で,次の事項を表示しなければならない。
(1) 種類
(3) 製造年
(2) 適用電圧
(4) 製造業者名又はその略号
断路器 関連 主なJIS規格 一覧
| 規格番号 | 規格名称 |
|---|---|
| JIS C 4510 | 断路器操作用フック棒 |
| JIS C 4606 | 屋内用高圧断路器 |
| JIS C 8201-3 | 低圧開閉装置と制御装置-第3部:開閉器,断路器,断路用開閉器とヒューズ組みユニット |

