洗濯 表示マーク 繊維の取扱い 規格 一覧|JIS 更新情報|用語・種類・英語・意味

洗濯 表示マーク 名称の説明・基本用語・種類 規格をまとめ一覧表 洗濯表示 繊維の取扱いの規格で洗濯マークの基礎知識・英語・単語・読み方や海外の表示に関しても解説!

洗濯表示 繊維の取扱い 規格 一覧表

洗濯表示

洗濯表示 繊維の取扱い

家庭洗濯(洗濯,漂白,乾燥とアイロン仕上げ)とドライクリーニング並びにウエットクリーニング(以下,商業クリーニングという。)による繊維製品のケア(取扱方法)に関する表示記号(以下,記号という。)と表示方法について規定する。ただし,工業ランドリーは除く。
なお,記号で表示される家庭洗濯のための情報は,クリーニング業者の参考にもなる。
繊維製品の取扱いに関する表示記号とその表示方法の規格は,消費者に供給される全ての繊維製品に適用できる。
注記1 工業ランドリーの対象となるリネンサプライ,作業服などのための記号と表示方法は,ISO30023で規定されている。
注記2 この規格の対応国際規格とその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3758:2012,Textiles-Care labelling code using symbols(MOD) なお,対応の程度を表す記号「MOD」は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,「修正している」ことを示す。

最新 JIS L0001 規格の詳細 更新日 情報

JIS規格番号 JISL0001 JIS規格名称 繊維製品の取扱いに関する表示記号とその表示方法
英語訳 Textiles-Care labelling code using symbols 略語・記号
主務大臣 経済産業 制定年月日 2014年10月20日
最新 更新日 改正年月日 No JIS JISL0001:2014

JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。

繊維素材,材料,縫製,製品,材料と/又は製品に施される仕上げ加工などの多様化と同時に,洗濯と取扱い操作技術の進歩によって,製品を見ただけで適切な洗濯方法と取扱方法を選定することが著しく困難になってきた。
このような状況から消費者(consumer)とクリーニング業者(professionallaunderers and dry cleaners)を支援するため,取扱いに関する情報を繊維製品に表示する目的で,1991年にこの表示記号を使った規格が国際規格として制定され,数回の改正を経て改善されてきた。
この規格は,繊維製品のケアの表示に使用すること,繊維製品の洗濯などの取扱いを行う間に回復不可能な損傷を起こさない最も厳しい処理・操作に関する情報を提供することを目的とし,表示記号とその使用方法を明確にする体系について規定した。
注記 取扱いに関する表示記号又は付記用語で示した事項は,信頼性のある根拠(試験結果,素材の特性,過去の不具合実績など)による裏付けをもつことが望ましい。
例えば,表示者が,×印を付けて洗濯不可の表示をした場合には,表示者は,洗濯によって不具合が起こることの根拠を保持していることなどである。

洗濯表示 用語と定義

用語 英語 (参考) 詳細・説明
繊維製品textile articles繊維製品とは,少なくとも質量で80 %以上の繊維素材を含む糸,生地と完成品(製品)。
洗濯washing洗濯とは,繊維製品に付いた汚れを水浴中で除去するための処理。 注記 洗濯とは,次の処理の一部又は全部を適宜組み合わせたものをいう。これらの処理は,機械又は手で行う。 ●つけ置き,予洗と本洗(通常は,温水又は加熱と機械作用とを伴い,洗剤などの存在下で行う。)並びにすすぎ。 ●上記の処理中又は処理の最後に行う遠心脱水又は絞り(以下,脱水という。)。
漂白bleaching漂白とは,洗濯前,洗濯途中又は洗濯後に,塩素系又は酸素系の酸化形漂白剤を使用し,汚れ,しみの除去と/又は白さの向上を目的として水中で行う処理。 注記 一般家庭での使用量が少ない還元形漂白剤は,この規格では考慮していない。
塩素系漂白剤chlorine bleach塩素系漂白剤とは,水中に次亜塩素酸イオンを放出する漂白剤。例えば,次亜塩素酸ナトリウムがある。
酸素系漂白剤oxygen/non-chlorine bleach酸素系漂白剤とは,水中に過酸化物を放出する漂白剤。例えば,過炭酸ナトリウム,過酸化水素がある。 注記 酸素系漂白剤には,活性度の異なる様々な漂白成分が含まれる。この漂白剤には,低水温洗濯で漂白力を向上させる漂白活性化剤が含まれるものが多い。
乾燥drying乾燥とは,洗濯又は商業クリーニング処理後の繊維製品から水分又は溶剤を除去する処理。
タンブル乾燥tumble dryingタンブル乾燥とは,洗濯又は商業クリーニング処理後の繊維製品に残留している水分又は溶剤を,回転ドラム中で熱風によって除去する処理。
自然乾燥natural drying自然乾燥とは,洗濯処理後の繊維製品を日なた又は日陰で,つり干し,ぬれつり干し,平干し,ぬれ平干しなどをすることによって水分を除去する処理。
つり干し乾燥line dryingつり干し乾燥とは,洗濯・脱水後の繊維製品を,物干しさお(竿),ハンガーなどにつるして水分を除去する処理。
平干し乾燥flat drying平干し乾燥とは,洗濯・脱水後の繊維製品を,水平に広げて水分を除去する処理。
ぬれつり干し乾燥(だら干し)drip line dryingぬれつり干し乾燥(だら干し)とは,洗濯後の繊維製品を,脱水せずにぬ(濡)れた状態のまま物干しさお,ハンガーなどにつるして水分を除去する処理。
ぬれ平干し乾燥drip flat dryingぬれ平干し乾燥とは,洗濯後の繊維製品を,脱水せずにぬれた状態のまま水平に広げて水分を除去する処理。
アイロン仕上げironing and pressingアイロン仕上げとは,熱,圧力と場合によっては蒸気を用いるアイロンなどの適切な器具を使用して,繊維製品の形状と外観を復元する仕上げ処理。
商業クリーニングprofessional textile care商業クリーニングとは,ドライクリーニングとウエットクリーニングの総称。
ドライクリーニングprofessional dry cleaningドライクリーニングとは,各種の溶剤(水を除く。)と洗剤を用いた業者による繊維製品のクリーニング処理。 注記 ドライクリーニングとは,次の処理の一部又は全部を適宜組み合わせたものをいう。 ●洗い(通常は,温度調節と機械作用を伴い,洗剤などの存在下で行う。),すすぎ,脱液,タンブル乾燥と仕上げ。
ウエットクリーニングprofessional wet cleaningウエットクリーニングとは,特殊な技術を用いた業者による繊維製品の水洗い処理。 ただし,洗剤と/又は水洗いによる影響を最小限度に抑えるために,水洗い・すすぎと遠心脱水時に添加剤などを使用する場合もある。 注記 ウエットクリーニングとは,次の処理の一部又は全部を適宜組み合わせたものをいう。 ●水洗い(通常は,温度調節と機械作用を伴い,洗剤などの存在下で行う。),すすぎ,脱水,乾燥(タンブル乾燥と/又は自然乾燥)と仕上げ。

洗濯表示 記号の説明と定義

5個の基本記号,と基本記号と組み合わせて用いる幾つかの付加記号で構成する。

記号名 詳細・説明と基本記号
洗濯処理マーク 洗濯処理は,洗濯おけ(桶)の形で表す。洗濯処理記号 図

洗濯処理記号 (基本記号)の図1

漂白処理マーク漂白処理は,三角形で表す。漂白処理記号図

漂白処理記号 (基本記号)の図2

乾燥処理マーク乾燥処理は,正方形で表す。乾燥処理記号図

乾燥処理記号 (基本記号)の図3

アイロン仕上げ処理マークアイロン仕上げ処理は,アイロンの形で表す。アイロン仕上げ処理記号図

アイロン仕上げ処理記号 (基本記号)の図4

商業クリーニング処理マーク商業クリーニング処理は,円で表す。 商業クリーニング処理記号図

商業クリーニング処理記号 (基本記号)の図5

洗濯表示 付加記号

  • 弱い処理(mild treatment)を表す付加記号
    • 記号の下の一本線は,下線のない同じ記号で示される処理よりも弱い処理を表す。
    • 弱い処理を表す付加記号図

      図6 弱い処理記号(付加記号)

  • 非常に弱い処理(very mild treatment)を表す付加記号
    • 記号の下の二本線は,非常に弱い処理を表す。
    • 非常に弱い処理を表す付加記号図

      図7 非常に弱い処理記号(付加記号)

  • 処理温度を表す付加記号
    • a) 洗濯処理記号の処理温度を表す付加記号は,セルシウス度(摂氏度)の単位記号「℃」を省略した温度の数字(30,40,50,60,70又は95)で表示する (表1 参照)
    • b) 乾燥処理記号とアイロン仕上げ処理記号の処理温度を表す付加記号は,ドット表示する。ドットは,使用する基本記号によってその温度が異なるが,ドット数が増えると処理温度がより高いことを表す。
    • 処理温度を表す付加記号 図処理温度を表す付加記号 図処理温度を表す付加記号 図処理温度を表す付加記号 図

      図8 処理温度記号(付加記号)

    • c) 乾燥処理記号におけるドット数の示す温度は,表3による。
    • d) アイロン仕上げ処理記号におけるドット数の示す温度は,表5による。
    • e) 洗濯処理記号に摂氏(℃)の洗濯温度とドットを併用して使用する場合には,温度に関する共通の情報として使用する。
  • 処理・操作の禁止を表す付加記号
    • 5個の基本記号に重ね書きした×印(StAndrew’s cross)は,その記号が表す処理・操作ができないこと(禁止)を表す。
    • 処理・操作の禁止を表す付加記号図

      図9 処理・操作の禁止記号(付加記号)

洗濯処理記号の詳細

おけの記号は,洗濯処理(手洗い又は洗濯機使用)を表す [図1 参照]
この記号は,表1に示すとおり,上限の洗濯温度と最も厳しい洗濯処理に関する情報を提供するために使用される。
注記 最も厳しい洗濯処理とは,洗濯後の乾燥・仕上げ処理において被洗物の状態が洗濯前とほぼ同等に回復する上限に近い洗濯処理である 通常は,被洗物に対応した洗い方を選ぶ指標となる。

洗濯のしかたの記号

【 表 1 】
記号の番号 記号 洗濯処理
190190図

190の図

液温は、95°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができるマーク。
170170図

170の図

液温は、70°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができるマーク。
160160図

160の図

液温は、60°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができるマーク。
161161図

161の図

液温は、60°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができるマーク。
150150図

150の図

液温は、50°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができるマーク。
151151図

151の図

液温は、50°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができるマーク。
140140図

140の図

液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができるマーク。
141141図

141の図

液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができるマーク。
142142図

142の図

液温は、40°Cを限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができるマーク。
130130図

130の図

液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で通常の洗濯処理ができるマーク。
131131図

131の図

液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができるマーク。
132132図

132の図

液温は、30°Cを限度とし、洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができるマーク。
110110図

110の図

液温は、40°Cを限度とし、手洗いによる洗濯処理ができるマーク。
100100図

100の図

洗濯処理はできないマーク。

漂白処理記号の詳細

三角形の記号は,漂白処理を表す [図2 参照]

漂白のしかたの記号

【 表 2 】
記号の番号 記号 漂白処理
220220図

220の図

塩素系と酸素系漂白剤による漂白処理ができるマーク。
210210図

210の図

酸素系漂白剤による漂白処理ができるが、塩素系漂白剤による漂白処理はできないマーク。
200200図

200の図

漂白処理はできないマーク。

乾燥処理記号の詳細

正方形の記号は,乾燥処理を表す [図3 参照] (表3 参照) (表4 参照)

タンブル 乾燥機 記号

正方形に内接円のある記号は,洗濯処理後の洗濯表示 乾燥機処理を表す [図3 参照] (表3 参照)
ただし,商業クリーニングにおけるタンブル乾燥処理には適用しない。排気の上限設定温度は,表3に示すとおり,記号内の1個又は2個のドットで表示する。

乾燥のしかたの記号

【 表 3 】
記号の番号 記号 タンブル乾燥処理
320320図

320の図

洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができるマーク。
高温乾燥:排気温度の上限は最高80°C
310310図

310の図

洗濯処理後のタンブル乾燥処理ができるマーク。
低温乾燥:排気温度の上限は最高60°C
300300図

300の図

洗濯処理後のタンブル乾燥処理はできないマーク。

自然乾燥記号

正方形の内部に線のある記号は,線の方向と本数とによって洗濯処理後の自然乾燥処理の方法を表し,次による [図3 参照] (表4 参照)

  • a) 縦の一本線は,脱水を行った後のつり干し乾燥を表す。
  • b) 縦の二本線は,脱水を行わないぬれつり干し乾燥を表す。
  • c) 横の一本線は,脱水を行った後の平干し乾燥を表す。
  • d) 横の二本線は,脱水を行わないぬれ平干し乾燥を表す。
  • e) 斜め一本線は,日陰干しを表す。表4の記号番号の440,430,420と410の記号と組み合わせて用いる。

自然乾燥のしかたの記号

【 表 4 】
記号の番号 記号 自然乾燥処理
440440図

440の図

つり干し乾燥がよいマーク。
445445図

445の図

日陰でのつり干し乾燥がよいマーク。
430430図

430の図

ぬれつり干し乾燥がよいマーク。
435435図

435の図

日陰でのぬれつり干し乾燥がよいマーク。
420420図

420の図

平干し乾燥がよいマーク。
425425図

425の図

日陰での平干し乾燥がよいマーク。
410410図

410の図

ぬれ平干し乾燥がよいマーク。
415415図

415の図

日陰でのぬれ平干し乾燥がよいマーク。

アイロン仕上げ処理記号の詳細

アイロン仕上げ処理記号は,家庭でのアイロン仕上げ処理を表す [図4 参照]。上限温度は,表5に示すとおり,記号の内側に1個,2個又は3個のドットで表示する

アイロンのかけかたの記号

【 表 5 】
記号の番号 記号 アイロン仕上げ処理
530530図

530の図

底面温度 200°Cを限度としてアイロン仕上げ処理ができるマーク。
520520図

520の図

底面温度 150°Cを限度としてアイロン仕上げ処理ができるマーク。
510510図

510の図

底面温度 110°Cを限度としてスチームなしでアイロン仕上げ処理ができるマーク。
500500図

500の図

アイロン仕上げ処理はできないマーク。

商業クリーニング処理記号の詳細

円の記号は,繊維製品(本革と毛皮を除く。)のタンブル乾燥・仕上げを含めたドライクリーニング処理とウエットクリーニング処理を表す [図5 参照]
この記号は,表6と表7に示す種々のクリーニング操作に関連した情報を提供する。

ドライクリーニングの種類の記号

【 表 6 】
記号の番号 記号 ドライクリーニング処理
620620図

620の図

パークロロエチレンと記号Fの欄に規定の溶剤でのドライクリーニング処理a)ができるマーク。通常の処理
621621図

621の図

パークロロエチレンと記号Fの欄に規定の溶剤でのドライクリーニング処理a)ができるマーク。弱い処理
610610図

610の図

石油系溶剤(蒸留温度150°C~210°C、引火点38°C~)でのドライクリーニング処理a)ができるマーク。通常の処理
611611図

611の図

石油系溶剤(蒸留温度150°C~210°C、引火点38°C~)でのドライクリーニング処理a)ができるマーク。弱い処理
600600図

600の図

ドライクリーニング処理ができないマーク。
注a) ドライクリーニング処理は,タンブル乾燥を含む。

ウエットクリーニングの種類の記号

【 表 7 】
記号の番号 記号 ウエットクリーニング処理
710710図

710の図

ウエットクリーニング処理ができるマーク。通常の処理
711711図

711の図

ウエットクリーニング処理ができるマーク。弱い処理
712712図

712の図

ウエットクリーニング処理ができるマーク。非常に弱い処理
700700図

700の図

ウエットクリーニング処理はできないマーク。

記号の適用

  • a) 記号は,直接製品に記載するか,又はラベル(縫い付けラベルなど)に記載する。
  • b) ラベルは,少なくともラベルを付ける繊維製品と同程度の家庭洗濯処理と商業クリーニング処理に耐え得る適切な素材で作成する。
  • c) ラベル並びにラベルに印字した記号と付記用語は,容易に読み取れる大きさとし,製品の耐用期間中は判読可能でなければならない。
  • d) ラベルは,消費者が簡単に分かる箇所に見やすく,縫い目などに隠れず,かつ,しっかりと容易に取れない方法で繊維製品に取り付けなければならない。

表示場所

記号の適用 a) の規定による記号の記載が不可能な場合には,パッケージ(包装)などに表示することができる。注記 対応国際規格(ISO 3758)は,表示場所の例外事項として規定しているが,日本では,家庭用品品質表示法において,表示が義務付けられている。

記号の使用

  • a) 処理記号は,洗濯,漂白,乾燥,アイロン仕上げ,商業クリーニングの順に並べる。
  • b) 1個以上の乾燥処理記号又は1個以上の商業クリーニング記号が必要な場合は,洗濯,漂白,タンブル乾燥,自然乾燥,アイロン仕上げ,ドライクリーニングとウエットクリーニングの順に並べる。
  • c) この規格で規定されている5個の基本記号のいずれかが記載されていないときには,その記号によって意味している全ての処理が可能とする。
  • d) 記号によって表示される処理は,特別な指示がある場合を除き,その繊維製品の全体に適用される。
    注記1 洗濯ができるいずれかの記号(表1の記号番号100以外)を表示したときは,任意であるがタンブル乾燥処理記号(表3)のいずれか1個を表示することが望ましい。
    注記2 洗濯ができない記号(表1の記号番号100)を表示したときは,任意であるがドライクリーニング処理記号(表6)のいずれか1個かつウエットクリーニング処理記号(表7)のいずれか1個を表示することが望ましい。

付記用語の例

付記用語は,幾つかの処理記号を続けて表示した後に別行で付記し,製品又は同時に家庭洗濯と/又は商業クリーニングされるその他の被洗物に損傷を与えることなく元の状態に復元し,通常の使用ができるようにするために付加する取扱情報である。

一般的に使用する付記用語を,下記 表8に例示する。
消費者又はクリーニング業者が当然実施すると考えられる通常の取扱方法によって,製品又は他の被洗物に損傷を与えるおそれがある場合には,ここに記載した用語以外の付記用語を記載する必要がある。
なお,ラベルに記載する付記用語の数は,最小限にとどめるのがよい。

【 表 8 】
付記用語 英語(参考)
使用前に洗濯する wash before use
ねじり又は絞り禁止 do not wring or twist
湿った布での拭取りだけ damp wipe only
湿った状態で形を整える reshape whilst damp
洗濯前に…を取り外す remove … before washing
形を整えて平干し reshape and dry flat
同系色と一緒に洗う wash with like colours
熱源(直熱)から離して乾燥 dry away from direct heat
単独で洗う wash separately
乾燥機からすぐに取り出す remove promptly
裏返しにして洗う wash inside out
あて布使用 use press cloth
洗濯ネット使用 use wash net
てかり又は黄変防止のためあて布使用 Iron on a cloth to prevent glazing or yellowing
中性洗剤使用
アイロンは裏側から iron reverse side only
蛍光増白剤禁止 no optical brighteners
飾り部分アイロン禁止 do not iron decoration
柔軟剤禁止 do not add fabric conditioner
プリント部分アイロン禁止
つけ置き禁止 do not soak
スチームアイロン禁止 do not steam iron
短時間脱水
スチームアイロン推奨 steam iron recommended
弱く絞る
スチームだけ(浮かしアイロン) steam only
注記1 対応英語は,対応国際規格(ISO 3758)を参考として記載した。
注記2 付記用語は,表示例のように記号の近くに付記することが望ましい。
表示例表示例図

表示例

  • 中性洗剤使用
  • 洗濯ネット使用
  • あて布使用
  • 飾り部分アイロン禁止

洗濯表示における地域と海外の要求事項

特定の国においては,取扱表示(ケアラベル)と記号に関連した規制又は特別な要求事項が存在する。
次に記載する事項は,GINETEX(International Association for Textile Care Labelling)加盟国,日本とアメリカ合衆国を例とした要求事項の情報である。
その他の国々に関しての特別な要求事項を確認するためには,それぞれの国の標準化機関又はウェブサイトに問い合わせる。

GINETEXは,言語によらない記号による表示体系を開発した。
これらの記号は,一部の国においては国際商標として登録されている。
また,ジュネーブにあるWIPO(World Intellectual Property Organization:世界知的所有権機関)にも(特にNo.2R211 247,No.461 470,No.492423,No.849 319,とNo.849 320-非網羅的リスト-として)登録されている。
GINETEXは,このように商標権を保護する一方,ISO規格がこの体系を継承し,国際規格として規格化することに同意した。
GINETEX加盟国においては,洗濯,漂白,タンブル乾燥,アイロン仕上げ,と商業クリーニングの少なくとも5個の記号を使用しなければならない。
これらの記号の使用についての詳細は,ウェブサイトhttp://www.ginetex.net に掲載してある。

アメリカ合衆国における洗濯表示

アメリカ合衆国において記号だけで取扱表示をする場合は,洗濯時の水温を表示するためにドットを使用しなければならない (表9 参照)
水温は,摂氏温度を併記することもできる。
片方又は両方の取扱方法を表示することができる。
すなわち,家庭洗濯処理方法(洗濯,漂白,乾燥とアイロン仕上げ)若しくは業者による取扱い(ドライクリーニング),又は家庭洗濯処理方法と業者による取扱い(ドライクリーニング)の両方を表示する二通りがある。
自然乾燥処理のための記号の使用に関しては,FTCルールにおいて許可されているASTM D5489-07の記号を使用することができる (表10 参照)
詳細はウェブサイト https://www.ftc.gov を参照。
アメリカ合衆国においては,取扱い表示ラベルで示した推奨事項は,信頼性のある証拠による裏付けが要求される。
特別な方法の使用を禁止する警告についても同様である。
例えば,表示者が,×印(St. Andrew’s cross)を付けて洗濯処理不可の表示をした場合には,表示者は,洗濯処理によって損傷が起こることの確固たる証拠(根拠)を保持していることが要求される。

アメリカ合衆国におけるドットの定義

洗濯処理記号に付すドットの温度は,次による。

  • B.1 ドット4個:非常に高い温度,最高60 ℃を表す。
    • アメリカ 非常に高い温度の記号図

      図B.1 非常に高い温度

  • B.2 ドット3個:高い温度,最高50 ℃を表す。
    • アメリカ 高い温度の記号図

      図B.2 高い温度

  • B..3 ドット2個:暖かい温度,最高40 ℃を表す。
    • アメリカ 暖かい温度の記号図

      図B.3 暖かい温度

  • B.4 ドット1個:低い温度,最高30 ℃,最低20 ℃を表す。
    • アメリカ 低い温度の記号図

      図B.4 低い温度

【 表 9 】
アメリカ合衆国で使用されるドットを使った洗濯処理記号
記号 洗濯処理 記号 洗濯処理
アメリカ 洗濯温度60℃ ノーマル処理図洗濯温度60℃ ノーマル処理アメリカ 洗濯温度60℃ マイルド処理図洗濯温度60℃ マイルド処理
アメリカ 洗濯温度50℃ ノーマル処理図洗濯温度50℃ ノーマル処理アメリカ 洗濯温度50℃ マイルド処理図洗濯温度50℃ マイルド処理
アメリカ 洗濯温度40℃ ノーマル処理図洗濯温度40℃ ノーマル処理アメリカ 洗濯温度40℃ マイルド処理図洗濯温度40℃ マイルド処理
アメリカ 洗濯温度40℃ ベリーマイルド処理図洗濯温度40℃ ベリーマイルド処理アメリカ 洗濯温度30℃ ノーマル処理図洗濯温度30℃ ノーマル処理
アメリカ 洗濯温度30℃ マイルド処理図洗濯温度30℃ マイルド処理アメリカ 洗濯温度30℃ ベリーマイルド処理図洗濯温度30℃ ベリーマイルド処理
【 表 10 】
アメリカ合衆国で使用される自然乾燥処理記号
記号 自然乾燥 記号 自然乾燥
アメリカ つり干し図つり干しアメリカ ぬれつり干し図ぬれつり干し
アメリカ 平干し図平干しアメリカ 日陰のつり干し図日陰のつり干し
アメリカ 日陰のぬれつり干し図日陰のぬれつり干しアメリカ 日陰の平干し図日陰の平干し

洗濯表示 繊維の取扱い関連 主なJIS規格 一覧

【 表 11 】
規格番号 規格名称 規格番号 規格名称
JISC9335-2-7家庭用とこれに類する電気機器の安全性-第2-7部:電気洗濯機の個別要求事項JISC9606電気洗濯機
JISC9921-4電気洗濯機の設計上の標準使用期間を設定するための標準使用条件JISK3302固形洗濯石けん
JISK3303粉末洗濯石けんJISK3371洗濯用合成洗剤
JISL0001繊維製品の取扱いに関する表示記号とその表示方法JISL0217繊維製品の取扱いに関する表示記号とその表示方法
JISL0844洗濯に対する染色堅ろう度試験方法JISL0889酸素系漂白剤を用いる洗濯に対する染色堅ろう度試験方法
JISL1929洗濯機械力測定用試験布(WATクロス)JISL1930繊維製品の家庭洗濯試験方法

用語、表示・記号、試験方法〔染色堅ろう度試験/繊維混用率試験〕、試験方法〔特性試験〕、衣料のサイズ、衣料品・その他

DIY設計図をダウンロードできますよ!

図面のダウンロード
数多くの「pdf」や「Dxf、Dwg」設計図面ファイルがフリーでダウンロードでき、
3D図面でわかりやすい寸法図になっています。
ご覧ください。