コンクリート用語集 用語の説明と定義 種類 英語・読み方|JIS 更新情報

コンクリート用語についてのまとめ一覧表、コンクリートの規格での種類 名称の説明と定義・英語 単語 読み方・基本用語集・種類・基礎知識に関して解説!

コンクリート用語 規格 一覧表

コンクリート用語

コンクリート用語

コンクリート用語の規格は,コンクリートに関して用いられる主な用語と定義について規定する。

最新 JIS A0203 規格の詳細 更新日 情報

JIS規格番号 JISA0203 JIS規格名称 コンクリート用語
英語訳 Concrete terminology 略語・記号
主務大臣 経済産業, 国土交通 制定年月日 1980年11月15日
最新 更新日 改正年月日 2019年05月25日 No A 0203:2019

a) コンクリート

【 表 1 】
用語詳細・説明英語(参考)
セメントペースト とはセメント,水及び必要に応じて加える混和材料を構成材料とし,これらを練り混ぜその他の方法によって混合したもの,又は硬化させたものcement paste
モルタル とはセメント,水,細骨材及び必要に応じて加える混和材料を構成材料とし,これらを練り混ぜその他の方法によって混合したもの,又は硬化させたものmortar
グラウト とは空隙,目地,ひび割れなどの細かい隙間を充?するために,注入用材料として用いるセメントペースト又はモルタルgrout
ポリマーセメントモルタル とは結合材にセメント及びセメント混和用ポリマー(又はポリマー混和剤)を用いたモルタルpolymer-modified mortar
ポリマーモルタル とは結合材にポリマーだけを用い,充?材及び細骨材を加えたもの。レジンモルタルとも呼ばれるpolymer mortar
ポリマー含浸モルタル とは浸透性重合性をもつモノマーを脱気後含浸させ,重合させたセメントモルタルpolymer-impregnated mortar
コンクリート とはセメント,水,細骨材,粗骨材及び必要に応じて加える混和材料を構成材料とし,これらを練り混ぜその他の方法によって混合したもの,又は硬化させたものconcrete
フレッシュコンクリート とはまだ固まらない状態にあるコンクリートfresh concrete
プレーンコンクリート とはセメント,水,細骨材及び粗骨材だけを構成材料とし,混和材料を用いないコンクリート。無筋コンクリートを指す場合があるplain concrete
AEコンクリート AE剤などを用いて微細な空気泡を含ませたコンクリート。 air-entrained concrete
流動化コンクリート とはあらかじめ練り混ぜられたコンクリートに流動化剤を添加し,これをかくはんして流動性を増大させたコンクリートplasticized concrete
レディーミクストコンクリート とは整備されたコンクリート製造設備をもつ工場から,荷卸し地点における品質を指定して購入することができるフレッシュコンクリートready-mixed concrete
普通コンクリート とは砂・砂利,砕砂・砕石,各種スラグ骨材などを用いてつくられる,単位容積質量又は密度が2.3 t/m3 前後のコンクリートnormal-weight concrete
軽量コンクリート とは骨材の全部又は一部に人工軽量骨材を用いて,単位容積質量又は密度を普通コンクリートよりも小さくしたコンクリートlightweight concrete
重量コンクリート とは骨材の全部又は一部に重量骨材を用いて,単位容積質量又は密度を普通コンクリートよりも大きくしたコンクリートheavyweight concrete
気泡コンクリート とはモルタル又は最大寸法の小さな粗骨材を用いたコンクリートに,多量の気泡を含ませることによって,単位容積質量又は密度を小さくしたコンクリートcellular concrete
高流動コンクリート とは材料分離抵抗性を損なうことなく,流動性を著しく高めたコンクリートhigh fluidity concrete
膨張コンクリート とは混和材として膨張材を用いたコンクリートexpansive concrete
ポリマーセメントコンクリート とは結合材にセメント及びセメント混和用ポリマー(又はポリマー混和剤)を用いたコンクリートpolymer-modified concrete
ポリマーコンクリート とは結合材にポリマーだけを用い,充?材,細骨材及び粗骨材を加えたもの。レジンコンクリートとも呼ばれるpolymer concrete
ポリマー含浸コンクリート とは浸透性重合性をもつモノマーを脱気後含浸させ,重合させたセメントコンクリートpolymer-impregnated concrete
再生骨材コンクリート とは骨材の全部又は一部に再生骨材を用いたコンクリートrecycled aggregate concrete
無筋コンクリート とは鋼材などで補強されていないコンクリートunreinforced concrete,plain concrete
鉄筋コンクリート とは鉄筋で補強されたコンクリートreinforced concrete
鉄骨鉄筋コンクリート とは鉄骨及び鉄筋で補強されたコンクリートsteel framed reinforced concrete
プレストレストコンクリート とはPC鋼材などによってプレストレスが与えられているコンクリートprestressed concrete
短繊維補強コンクリート とは短繊維で補強したコンクリートfiber reinforced concrete
連続繊維補強コンクリート とは連続繊維補強材で補強したコンクリートconcrete reinforced with continuous fiber reinforced polymer (FRP) bars and/or grids
プレキャストコンクリート とは工場又は工事現場内の製造設備によって,あらかじめ製造されたコンクリート部材又は製品 precast concrete

b) 材料

1) セメント

【 表 2 】
用語詳細・説明英語(参考)
セメント とは水と反応して,硬化する鉱物質の微粉末。一般にはポルトランドセメント,混合セメントなどをいうcement
ポルトランドセメント とは水硬性のカルシウムシリケートを主成分とするクリンカーに適量のせっこうを加え,微粉砕して製造されるセメント。一般にはJIS R 5210に規定するセメントをいうportland cement
普通ポルトランドセメント とは一般の用途に用いる汎用性のあるポルトランドセメントordinary portland cement,normal portland cement
早強ポルトランドセメント とは強度の発現が,普通ポルトランドセメントより早くなるように調整されたポルトランドセメントhigh-early-strength portland cement
超早強ポルトランドセメント とは強度の発現が,早強ポルトランドセメントよりも更に早くなるように調整されたポルトランドセメントultra-high-early-strength portland cement
耐硫酸塩ポルトランドセメント とは硫酸塩の侵食作用に対する抵抗性が,普通ポルトランドセメントより大きくなるように調整されたポルトランドセメントsulfate-resistant portland cement
中庸熱ポルトランドセメント とは水和熱が,普通ポルトランドセメントより小さくなるように調整されたポルトランドセメントmoderate-heat portland cement
低熱ポルトランドセメント とは水和熱が,中庸熱ポルトランドセメントよりも更に小さくなるように調整されたポルトランドセメントlow-heat portland cement
白色ポルトランドセメント とはセメントペーストの色が硬化後も白色になるように,鉄分を少なくしたポルトランドセメントwhite portland cement
混合セメント とはポルトランドセメントに,高炉スラグ微粉末,シリカ質混合材,フライアッシュなどの混合材をあらかじめ混合したセメントblended cement
高炉セメント とは混合材として,高炉スラグ微粉末を用いた混合セメントportland blast-furnace slag cement
シリカセメント とは混合材として,シリカ質混合材を用いた混合セメントportland pozzolan cement
フライアッシュセメント とは混合材として,フライアッシュを用いた混合セメントportland fly-ash cement
アルミナセメント とは水硬性のカルシウムアルミネートを主成分とするクリンカーを微粉砕して製造されるセメントcalcium-aluminate cement,high alumina cement
エコセメント とは都市ごみ焼却灰,下水汚泥などを,セメントクリンカーの主原料とする資源リサイクル形のセメントecocement

基本、製品認証、コンクリート製品、土木資材〔セメント/骨材/混和材/混和剤/鋼材/その他〕、生コンクリート、製造設備・器具、試験方法〔コンクリート/骨材/セメント/工程管理〕、その他

2) 混和材料

【 表 3 】
用語詳細・説明英語(参考)
混和材料 とはセメント,水及び骨材以外の材料で,コンクリートなどに特別の性質を与えるために,打込みを行う前までに必要に応じて加える材料admixture
混和材 とは混和材料の中で,使用量が比較的多く,それ自体の容積がコンクリートなどの練上がり容積に算入されるものadmixture,mineral admixture
結合材 とは水と反応し,コンクリートの強度発現に寄与する物質を生成するものの総称で,セメント,高炉スラグ微粉末,フライアッシュなどを含めたものbinder
ポゾラン とはそれ自体は水硬性をほとんどもたないが,水の存在のもとで水酸化カルシウムと常温で反応して不溶性の化合物を作って硬化する鉱物質の微粉末の材料pozzolan
フライアッシュ とは微粉炭燃焼ボイラの燃焼ガスから集じん器で捕集されるアッシュ。ポゾランの一種であるfly ash
高炉スラグ微粉末 とは溶鉱炉でせん(銑)鉄と同時に生成する溶融状態の高炉スラグを水によって急冷し,これを乾燥・粉砕したもの,又はこれにせっこうを添加したものground granulated blast-furnace slag
膨張材 とはセメント及び水とともに練り混ぜた後,水和反応によってエトリンガイド,水酸化カルシウムなどを生成し,コンクリート又はモルタルを膨張させる混和材expansive additive
ポリマーディスパージョン とはゴムラテックス又は樹脂エマルションに,安定剤,消泡剤などを加えてよく分散させ,均質にしたものpolymer dispersion
再乳化形粉末樹脂 とはゴムラテックス又は樹脂エマルションに安定剤などを加えたものを乾燥して得られる微粉末の材料redispersible polymer powder
シリカフューム とは金属シリコン又はフェロシリコンをアーク式電気炉で製造する際に発生する排ガスから捕集される非結晶の二酸化けい素を主成分とする球状の非常に細かい粒子。ポゾランの一種であるsilica fume
混和剤 とは混和材料の中で,使用量が少なく,それ自体の容積がコンクリートなどの練上がり容積に算入されないものchemical admixture,chemical agent
化学混和剤 とは主として,その界面活性作用によって,コンクリートの諸性質を改善するために用いる混和剤chemical admixture
AE剤 とはコンクリートなどの中に,多数の微細な独立した空気泡を一様に分布させ,ワーカビリティー及び耐凍害性を向上させるために用いる混和剤air-entraining admixture
減水剤 とは所要のスランプを得るのに必要な単位水量を減少させるために用いる混和剤water-reducing admixture
AE減水剤 とはAE剤と減水剤との両方の使用効果を兼ね備えた混和剤air-entraining and water-reducing admixture
高性能AE減水剤 とは空気連行性能をもち,AE減水剤よりも高い減水性能及び良好なスランプ保持性能をもつ混和剤air-entraining and high-range water-reducing admixture
流動化剤 とはあらかじめ練り混ぜられたコンクリートに添加し,これをかくはんすることによって,その流動性を増大させることを主たる目的とする混和剤superplasticizer,superplasticizing admixture
防せい剤 とはコンクリート中の鋼材が,使用材料中に含まれる塩化物によって腐食するのを抑制するために用いる混和剤corrosion inhibitor
急結剤 とはコンクリートの凝結時間を著しく短くし,早期強度を増進するために,主として吹付けコンクリートに用いる混和剤quick setting admixture
硬化促進剤 とはセメントの水和を早め,初期材齢の強度発現を大きくするために用いる混和剤accelerator,accelerating admixture
凝結遅延剤 とはセメントの水和反応を遅らせ,凝結に要する時間を長くするために用いる混和剤retarder,retarding admixture
高性能減水剤 とはスランプを一定とした条件で単位水量を大幅に減少させるか,又は単位水量を一定とした条件でスランプを大幅に増加させる混和剤high-range water-reducing admixture

3) 骨材

【 表 4 】
用語詳細・説明英語(参考)
骨材 とはモルタル又はコンクリートをつくるために,セメント及び水と練り混ぜる砂,砂利,砕砂,砕石,スラグ骨材,その他これらに類似の材料aggregate
細骨材 とは10mm網ふるいを全部通り,5mm網ふるいを質量で85 %以上通る骨材fine aggregate
粗骨材 とは5mm網ふるいに質量で85 %以上とどまる骨材coarse aggregate
砂 とは自然作用によって岩石からできた細骨材sand
砂利 とは自然作用によって岩石からできた粗骨材gravel
砕砂 とは工場で岩石を破砕して製造するコンクリート用の細骨材crushed sand (manufactured sand)
砕石 とは工場で岩石を破砕して製造するコンクリート用の粗骨材crushed stone
高炉スラグ骨材 とは溶鉱炉でせん(銑)鉄と同時に生成する溶融スラグを冷却し粒度調整した骨材。細骨材及び粗骨材があるblast-furnace slag aggregate
フェロニッケル スラグ骨材 とは炉でフェロニッケルと同時に生成する溶融スラグを徐冷し,又は水,空気などによって急冷し粒度調整した骨材。細骨材及び粗骨材があるferronickel slag aggregate
銅スラグ細骨材 とは炉で銅と同時に生成する溶融スラグを水によって急冷し,粒度調整した細骨材copper slag fine aggregate
電気炉酸化スラグ骨材 とは電気炉で溶鋼と同時に生成する溶融した酸化スラグを冷却し,鉄分を除去して粒度調整した骨材。細骨材及び粗骨材があるelectric arc furnace oxidizing slag aggregate
溶融スラグ骨材 とは一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ骨材。細骨材及び粗骨材があるmelt-solidified slag aggregate
再生骨材 とは解体したコンクリート塊などを破砕などの処理を行うことによって製造したコンクリート用の骨材。再生骨材H,再生骨材M,再生骨材Lに分類し,それぞれに細骨材及び粗骨材があるrecycled aggregate class H, class M, class L
軽量骨材 とはコンクリートの質量の軽減,断熱などの目的で用いる普通の岩石よりも密度の小さい骨材。天然軽量骨材,人工軽量骨材,副産軽量骨材があるlightweight aggregate
天然軽量骨材 とは火山作用などによって天然に産出する軽量骨材natural lightweight aggregate
人工軽量骨材 とはけつ岩,フライアッシュなどを主原料として人工的につくった軽量骨材。細骨材及び粗骨材があるartificial lightweight aggregate
重量骨材 とは遮蔽用コンクリートなどに用いられる,普通の岩石よりも密度の大きい骨材heavyweight aggregate
標準砂 とはセメントの強さ試験用モルタルに用いる天然けい砂 standard sand

4) 補強材

【 表 5 】
用語詳細・説明英語(参考)
鉄筋 とはコンクリートに埋め込んで,コンクリートを補強するために用いる棒状の鋼材reinforcing bar,rebar
丸鋼 とは断面が一様な円形の鉄筋 round bar
異形棒鋼, 異形鉄筋 とはコンクリートとの付着をよくするために,表面に突起をもつ棒状の鋼材deformed bar
ステンレス鉄筋 とはコンクリート補強に使用する熱間圧延によって製造したステンレス鋼の棒状の鋼材。異形棒鋼及びコイル状のものがあるstainless steel bar
PC鋼材 とはプレストレストコンクリートに用いる緊張用の鋼材prestressing tendon
溶接金網 とはコンクリートに埋め込んで,コンクリートを補強するために用いる金網で,格子状に配列した線径2.6mm以上で16.0mm以下の鉄線の交点を電気抵抗溶接して製造したものwelded steel wire fabrics
短繊維 とはコンクリートに分散混入する鋼繊維,炭素繊維,ガラス繊維,プラスチック繊維などの短い繊維short fiber
連続繊維補強材 とは炭素繊維,アラミド繊維,ガラス繊維などの連続した繊維に樹脂を含浸・硬化させた複合材料で,棒材,格子状のものなどがあるcontinuous fiber reinforced polymer (FRP) bars and grids
補強用連続繊維シート とは1本の太さが数μmから十数μm程度のフィラメントを多数束ねて,平面状の一方向又は二方向に配列してシート状又は織物状にしたものfiber reinforced polymer (FRP) sheets

c) コンクリート及び材料の性質

【 表 6 】
用語詳細・説明英語(参考)
密度(粉末の) とはセメント,混和材などの粉体の質量をその絶対容積で除した値density (powder)
粉末度 とはセメント,混和材などの粉体の細かさfineness
比表面積(粉体の) とはセメント,混和材などの粉体の細かさを示す指標で,一般にはブレーン空気透過装置で測定された値specific surface area (powder)
凝結(セメントの) とはセメントに水を加えて練り混ぜてから,ある時間を経た後,水和反応によって流動性を失い,次第に硬くなる現象set (cement)
偽凝結 とはセメントに水を加え練り混ぜているとき又は練混ぜを終えて間もない時期に,正常な水和反応によらないで,一時的にこわばり又は凝結したような状態を示す現象false set
硬化 とはセメントが凝結した後,時間の経過に伴って硬さ及び強さが増進する現象hardening
水和熱 とはセメントの水和反応に伴って発生する熱 heat of hydration
安定性(セメントの) とはセメントが異常な体積変化を起こさずに,安定して水和する性質soundness (cement)
圧縮強さ(セメントの) とは供試体が耐えられる最大圧縮荷重を,圧縮力に垂直な供試体の断面積で除した値compressive strength (cement)
フロー値比(混和材の) とは普通ポルトランドセメントを用いて作製した基準とするモルタルのフロー値に対する,混和材と普通ポルトランドセメントとを用いて作製した試験モルタルのフロー値の比を分率で表した値percent flow (mineral admixture)
活性度指数(混和材の) とは普通ポルトランドセメントを用いて作製した基準とするモルタルの圧縮強度に対する,混和材と普通ポルトランドセメントとを用いて作製した試験モルタルの圧縮強度の比を分率で表した値activity index (mineral admixture)
安定性(骨材の)骨材の,気象作用に対する抵抗性。凍結融解作用に対する抵抗性の指標にもなるsoundness (aggregate)
強熱減量 とは試料をある一定の温度で強熱した場合の質量の減少量。セメントの場合は風化の程度を,フライアッシュの場合は未燃炭素量を,人工軽量骨材の場合は焼成の完全さを確かめる指標となるignition loss,loss on ignition
絶対乾燥状態(骨材の) とは骨材を100〜110 °Cの温度で定質量となるまで乾燥し,骨材粒の内部に含まれている自由水が取り去られた状態。絶乾状態と略称することがあるabsolutely dry condition,oven-dry condition (aggregate)
表面乾燥飽水状態(骨材の) とは骨材の表面水がなく,骨材粒の内部の空隙が全て水で満たされている状態。表乾状態と略称することがあるsaturated and surface-dry condition (aggregate)
表面水率(骨材の) とは骨材の表面についている水量の表面乾燥飽水状態の骨材質量に対する分率percentage of surface moisture,surface moisture (aggregate)
吸水率(骨材の) とは表面乾燥飽水状態の骨材に含まれている全水量の,絶対乾燥状態の骨材質量に対する分率percentage of absorption,absorption (aggregate)
含水率(骨材の) とは骨材粒の内部に含まれる水量と骨材の表面についている水量の総和の,絶対乾燥状態の骨材質量に対する分率percentage of total moisture content,total moisture content (aggregate)
表乾密度(骨材の) とは表面乾燥飽水状態の骨材の質量を,骨材の絶対容積で除した値density in saturated surface-dry condition (aggregate)
絶乾密度(骨材の) とは骨材の絶対乾燥状態の質量を,骨材の絶対容積で除した値density in oven-dry condition (aggregate)
実積率(骨材の) とは容器に満たした骨材の絶対容積の,その容器の容積に対する分率solid content (aggregate)
絶対容積(骨材の) とは骨材粒の占める体積。骨材中の空隙を含み,骨材粒間の空隙は含まないabsolute volume (aggregate)
単位容積質量(骨材の) とは所定の締固め条件で容器に満たした骨材の質量を,その容器の容積で除した値bulk density (aggregate)
ふるい(コンクリート用) とはコンクリート及びコンクリート用材料の試験に用いるふるいで,JIS Z 8801-1に規定する網ふるいtest sieve (concrete)
粒度(骨材の) とは骨材の大小の粒の分布の状態grading (aggregate)
粗粒率(骨材の)80mm,40mm,20mm,10mm,5mm,2.5mm,1.2mm,0.6mm,0.3mm,及び0.15mmの網ふるいの一組を用いてふるい分けを行った場合,各ふるいを通らない全部の試料の分率の和を100で除した値fineness modulus (aggregate)
最大寸法(粗骨材の) とは質量で骨材の90 %以上が通るふるいのうち,最小寸法のふるいの呼び寸法で示される粗骨材の寸法maximum size (coarse aggregate)
微粒分量(骨材の) とは骨材に含まれる75 μmの網ふるいを通過する微粉末の量。骨材の全質量に対する比率で表されるcontent of materials finer than 75 μm sieve (aggregate)
すりへり減量(粗骨材の) とは回転するドラム中で骨材に摩擦又は衝撃を与えた場合の所定の回転数における骨材のすりへり損失量。骨材の耐摩耗性の判定に利用され,骨材の全質量に対する比率で表されるpercentage of wear,abrasion loss (coarse aggregate)
粘土塊量(骨材中の) とは骨材中に含まれる粘土塊の量。骨材の全質量に対する比率で表されるcontent of clay lumps (aggregate)
有機不純物(細骨材の) とはモルタル及びコンクリートに用いる細骨材中に含まれる有機不純物organic impurities (aggregate)
塩化物量(細骨材の) とは骨材に含まれている塩化物の量chloride content (fine aggregate)
塩化物イオン (Cl)量(フレッシュコンクリートの) とはフレッシュコンクリートに含まれる塩化物イオン(Cl)の量chloride ion content (fresh concrete)
ワーカビリティー とは材料分離を生じることなく,運搬,打込み,締固め,仕上げなどの作業が容易にできる程度を表すフレッシュコンクリートの性質workability
コンシステンシー とはフレッシュコンクリート,フレッシュモルタル及びフレッシュペーストの変形又は流動に対する抵抗性consistency
プラスティシティー とは容易に型枠に詰めることができ,型枠を取り去るとゆっくり形を変えるが,くずれたり,材料が分離することのないような,フレッシュコンクリートの性質plasticity
スランプ とはフレッシュコンクリートの軟らかさの程度を示す指標の一つ。スランプコーンを引き上げた直後に測った頂部からの下がりで表すslump
フロー値 とはフレッシュモルタルの軟らかさ又は流動性を示す指標の一つ。所定のコーンを用いて成形した試料の直径の広がりで表すflow value
流下時間(漏斗) とはフレッシュコンクリート,フレッシュモルタル及びフレッシュペーストの軟らかさ又は流動性を示す指標の一つ。漏斗状容器からの試料の自由流下に要する時間で表すefflux time
スランプフロー とはフレッシュコンクリートの流動性を示す指標の一つ。スランプコーンを引き上げた後の,試料の広がりを直径で表すslump flow,base diameter of concrete mass after the slump test
流動性 とは自重又は外力によってフレッシュコンクリート,フレッシュモルタル及びフレッシュペーストが流動する性能fluidity
ブリーディング とはフレッシュコンクリート及びフレッシュモルタルにおいて,固体材料の沈降又は分離によって,練混ぜ水の一部が遊離して上昇する現象bleeding
材料分離 とは運搬中,打込み又は打込み後において,フレッシュコンクリートの構成材料の分布が不均一になる現象segregation
ポンプ圧送性 とはコンクリートポンプによって,フレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルを圧送するときの圧送の難易性pumpability
フィニッシャビリティー とはコンクリートの打上がり面を要求された平滑さに仕上げようとする場合,その作業性の難易を示すフレッシュコンクリートの性質finishability
単位容積質量(コンクリートの) とはフレッシュコンクリートの単位容積当たりの質量density (concrete)
空気量 とはコンクリート中のセメントペースト又はモルタル部分に含まれる空気泡の容積の,コンクリート全容積に対する分率air content
エントラップトエア とは混和剤を用いないコンクリートに,その練り混ぜ中に自然に取り込まれる空気泡entrapped air
エントレインドエア とはAE剤又は空気連行作用がある混和剤を用いてコンクリート中に連行させた独立した微細な空気泡entrained air
凝結(コンクリートの) とはコンクリートを練り混ぜてから,時間の経過に伴って流動性を失い,次第に硬くなる現象set (concrete)
全塩化物イオン量(硬化コンクリート中の) とは硬化コンクリートから硝酸で抽出される塩化物イオン(Cl−)の量chloride ion content (hardened concrete)
供試体 とは各種試験を行うために所定の形状・寸法になるように作製したコンクリート,モルタルなどの成形品test piece,specimen
キャッピング とは供試体に均等な荷重がかかるよう,セメントペーストなど適切な材料を用いて載荷面を平滑に仕上げることcapping
圧縮強度 とは供試体が耐えられる最大圧縮荷重を,圧縮力に垂直な供試体の断面積で除した値compressive strength
引張強度 とは供試体が耐えられる最大引張荷重を,引張力に垂直な供試体の断面積で除した値。ただし,コンクリートの場合は,一般に割裂引張強度の値を用いるtensile strength
割裂引張強度 とは円柱供試体を横にして直径方向に線載荷し,コンクリートが割裂破壊したときの荷重から,弾性理論によって計算された引張応力度の値splitting tensile strength
曲げ強度 とは供試体が耐えられる最大曲げモーメントを,供試体の断面係数で除した値flexural strength,modulus of rupture
せん断強度 とはせん断面に沿った最大荷重を,せん断面の断面積で除した値shear strength
支圧強度 とは部分的に圧縮荷重を受けたとき耐えられる最大圧縮荷重を荷重作用面積で除した値bearing capacity
付着強度 とはコンクリートに埋め込んだ鉄筋,PC鋼材などの引抜き力又は押抜き力の最大値を,二つの材料が接触する付着面積で除した値bond strength
ヤング率, 静弾性係数(コンクリートの) とは一軸静的載荷によって得られた応力−ひずみ曲線において,原点と任意の点とを結ぶ直線の勾配で表される値。コンクリートの場合,強度の 1/3に相当する応力点と原点とを結ぶ線分の勾配として与えられる割線ヤング係数で示すYoung’s modulus,static modulus of elasticity (hardened concrete)
ポアソン比 とはコンクリートに軸方向力を加えたときの縦ひずみに対する,軸方向と直角方向との横ひずみの割合Poisson’s ratio
動弾性係数 とは振動特性試験における,供試体の形状,大きさ,質量及び縦振動又はたわみ振動の一時共鳴振動数などから求められる弾性係数dynamic modulus of elasticity
非破壊試験 とは破壊することなくコンクリートの諸性質を調べる試験non-destructive test
クリープ とは応力を作用させた状態において,弾性ひずみ及び乾燥収縮ひずみを除いたひずみが時間とともに増大していく現象creep
リラクセーション とは材料に力を加えてある一定のひずみを保った場合に,時間とともにその応力が低下していく現象relaxation
乾燥収縮 とは硬化したコンクリート又はモルタルが乾燥によって収縮する現象drying shrinkage
自己収縮 とはセメントの水和反応の進行によって,コンクリート,モルタル及びペーストの体積が減少し,収縮する現象autogeneous shrinkage
温度応力(コンクリートの) とはコンクリート部材内部の温度分布が不均一な場合及び温度の上昇・降下に伴って生じる体積変化が外的に拘束された場合に,コンクリートに発生する応力thermal stress (concrete)
リバウンドハンマ とは重すい(錘)を衝突させ,重すい(錘)の跳ね返り量を測定することで,コンクリート表面の反発度を読み取る装置rebound hammer
反発度(コンクリート表面の) とはコンクリート表面の硬度を表す指標。間接的に圧縮強度の指標となる。リバウンドハンマを用いて測定するrebound number (concrete surface)
耐久性 とは気象作用,化学的侵食作用,機械的磨耗作用,その他の劣化作用に対して長期間耐えられるコンクリートの性能durability
中性化 とは硬化したコンクリートが空気中の炭酸ガスの作用を受けて次第にアルカリ性を失っていく現象。炭酸化と呼ばれることもあるcarbonation
凍害 とは凍結又は凍結融解の作用によって,表面劣化,強度低下,ひび割れ,ポップアウトなどの劣化を生じる現象frost damage
初期凍害 とは凝結硬化の初期に受けるコンクリートの凍害frost damage at early age
腐食(鋼材の) とは内部又は外部からの腐食因子によって,鋼材がさび(錆)る現象corrosion (steel)
塩害 とはコンクリート中の塩化物イオンによって鋼材が腐食し,コンクリートにひび割れ,?離,?落などの損傷を生じさせる現象damage by salt attack,damage by chloride attack
アルカリ骨材反応 とはアルカリとの反応性をもつ骨材が,セメント,その他のアルカリ分と長期にわたって反応し,コンクリートに膨張ひび割れ,ポップアウトを生じさせる現象alkali aggregate reaction
水密性 とはコンクリート内部への水の浸入又は透過に対する抵抗性water-tightness
透水性 とはコンクリート内部の圧力差による水の移動のしやすさwater permeability
配合, 調合 とはコンクリートをつくるときの各材料の使用割合又は使用量 mix proportion
設計基準強度 とは構造計算において基準とするコンクリートの強度design strength
配合強度, 調合強度 とはコンクリートの配合(調合)を決める場合に目標とする強度 strength for proportioning
呼び強度 とはJIS A 5308に規定するコンクリートの強度の区分nominal strength
示方配合, 計画調合 とは所定の品質のコンクリートが得られるような配合(調合)で,仕様書又は責任技術者によって指示されたもの。コンクリートの練上り1 m3 の材料使用量で表すspecified mix proportion
現場配合, 現場調合 とは示方配合(計画調合)のコンクリートが得られるように,現場における材料の状態及び計量方法に応じて定めた配合mix proportion at job site,mix proportion in field
単位量 とはコンクリート1 m3 をつくるときに用いる各材料の使用量。単位セメント量,単位水量,単位粗骨材量,単位細骨材量,単位混和材量及び単位混和剤量があるquantity of material per unit volume of concrete
水セメント比 とはフレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれるセメントペースト中の水とセメントとの質量比。質量百分率で表されることが多いwater-cement ratio
セメント水比 とはフレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれるセメントペースト中のセメントと水との質量比cement-water ratio
水結合材比 とはフレッシュコンクリート又はフレッシュモルタルに含まれるセメントペースト中の水と結合材との質量比。質量百分率で表されることが多いwater-binder ratio,water-cementitious material ratio
細骨材率 とはコンクリート中の全骨材量に対する細骨材量の絶対容積比を分率で表した値sand-total aggregate ratio
単位粗骨材かさ容積 とはコンクリート1 m3 をつくるときに用いる粗骨材のかさの容積。単位粗骨材量をその粗骨材の単位容積質量で除した値bulk volume of coarse aggregate per unit volume of concrete
レイタンス とはコンクリートの打込み後,ブリーディングに伴い,内部の微細な粒子が浮上し,コンクリート表面に形成するぜい弱な物質の層laitance
エフロレッセンス とは硬化したコンクリートの内部からひび割れなどを通じて表面に析出した白色の物質efflorescence
洗い分析(コンクリートの) とはフレッシュコンクリートをふるいを通して水洗いすることによって,各材料の構成比を求める操作washing analysis (fresh concrete)
プレクーリング とはコンクリートの練上り温度を低くするため,コンクリートの構成材料をあらかじめ冷やす操作,又は練混ぜ中若しくは打込み前にコンクリートを冷やす操作precooling
プレウェッティング, プレソーキング とは軽量骨材などを使用する際に,骨材をあらかじめ散水又は浸水させて吸水させる操作prewetting,presoaking

設計・計画・一般、試験・測定〔コンクリート試験/セメント・混和剤試験/ガラス試験/金属試験/木材試験/シーリング材試験/パネル・ボード試験/浴槽試験/建具試験/防火・耐火試験/建築材料の基礎物性測定/室内空気のサンプリング及び分析/遮音・吸音測定/耐候性試験/省エネルギー/その他〕

d) 設備及び施工

【 表 7 】
用語詳細・説明英語(参考)
バッチミキサ とは一練り分ずつのコンクリート材料を練り混ぜるミキサbatch mixer
連続練りミキサ とはコンクリート用材料の計量,供給及び練混ぜを行う各機械を一体化して,フレッシュコンクリートを連続して製造し,排出する装置continuous mixing equipment
重力式ミキサ とは内側に練混ぜ用羽の付いた混合胴の回転によってコンクリート用材料をすくいあげ,自重で落下させて練り混ぜる方式のミキサgravity type mixer
強制練りミキサ とは羽を動力で回転させ,コンクリート材料を強制的に練り混ぜ,コンクリートを製造する方式のミキサ。水平1軸形,水平2軸形,パン形などの種類があるrevolving-paddle mixer
練混ぜ とはコンクリート材料を均一に混ぜ合わせ,安定した品質になるように練る行為mixing
練直し とは練混ぜ後,コンクリート又はモルタルが固まり始めない段階において,材料が分離した場合などに再び練り混ぜる行為remixing
試し練り とは計画した配合(調合)で所定のコンクリートが得られるかどうかを調べるために行う練混ぜtrial mixing
運搬 とはフレッシュコンクリートをレディーミクストコンクリート工場から工事現場まで運ぶ行為。又は工事現場内の荷卸し地点から打込み地点までコンクリートポンプなどの装置で移送する行為transportation,conveyance
アジテータ とはフレッシュコンクリートを打ち込む前に分離しないようにかき混ぜる機械agitator
コンクリートポンプ とはフレッシュコンクリートを機械的に押し出し,輸送管を通して連続的に運搬する装置concrete pump
バケット とはフレッシュコンクリートを運搬するための,下端部に開閉口のついたおけ(桶)状の容器bucket
ホッパ とは材料又はフレッシュコンクリートを受け入れるための,漏斗状の装置又は用具hopper
コンクリートプレーサ とはフレッシュコンクリートを圧縮空気によって送り出し,輸送管を通して連続的に運搬する装置concrete placer
シュート とはフレッシュコンクリートを高所から低所に流し送るためのとい(樋)状又は管状の用具chute
打込み/打設 とはフレッシュコンクリートを所定の位置に投入し,型枠内に詰め込む行為placing
締固め とは打ち込んだフレッシュコンクリートを振動させたり,たたいたり,突いたりして空隙を少なくし,密実にする行為compaction,consolidation
振動機 とはフレッシュコンクリートに振動を与えて締め固めるための機械(内部振動機と外部振動機とがある。)vibrator
内部振動機 とはフレッシュコンクリート内部に差込み締め固める振動機(棒)internal vibrator
外部振動機 とはフレッシュコンクリートを締め固めるために建築用装置(例えば,型枠の壁面)の外側の部分に取り付けるものexternal vibrator
コールドジョイント とは先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートとの間が,完全に一体化していない継目cold joint
打重ね とはまだ固まらない状態のコンクリート上に新しいコンクリートを打ち足す行為placing on consolidated fresh concrete
タンピング とは床(スラブ)又は舗装用コンクリートに対し,打ち込んでから固まるまでの間に,その表面をたたいて密実にする行為tamping
豆板 とは硬化したコンクリートの一部に粗骨材だけが集まってできた空隙の多い不均質な部分rock pocket,honeycomb
プレパックドコンクリート とはあらかじめ型枠内に特定の粒度をもつ粗骨材を詰めておき,その間隙にモルタルを注入してつくるコンクリートpreplaced-aggregate concrete,prepacked concrete
吹付けコンクリート とはフレッシュコンクリート又はその材料を,ホースを用いて圧送し,ホース先端のノズルから所定の場所に,圧縮空気を利用して吹き付けてつくるコンクリートshotcrete,sprayed concrete
舗装コンクリート とは通常のコンクリートよりも凍結融解抵抗性,すりへり抵抗性,繰返し応力による疲労抵抗性を高め,舗装に適した性能を付与したコンクリートconcrete for pavement
打継ぎ とは硬化した状態にあるコンクリートに接して,新たなコンクリートを打ち込む行為placing concrete in contact with hardened concrete
打継目 とは打継ぎを行った境界部の継目construction joint
膨張目地, 伸縮目地 とは構造物の部材又は部位に膨張若しくは収縮が生じても,それらによる変形がほかの部材又は部位に拘束されないように設けられるコンクリートの目地。セメントコンクリート舗装要綱では,構造による分類で膨張目地,働きによる分類で伸縮目地と呼称しているexpansion joint
収縮目地 とは面積の大きいコンクリートの版・壁などに,収縮による不規則なひび割れが発生することを防止する目的で,溝切り又は突合せによってあらかじめ設けられる目地construction joint
(ひび割れ)誘発目地 とは乾燥収縮,温度応力,その他の原因によって生じるコンクリート部材のひび割れをあらかじめ定めた位置に生じさせる目的で,所定の位置に断面欠損を設けてつくる目地groove joint
ダミー目地 とは収縮目地の一つで,コンクリートの硬化後,カッタで切るなどしてコンクリート版の上部に溝を造り,ひび割れの発生を誘導する目地。溝には目地材を注入するdummy joint
化粧目地 とは表面を意匠的に仕上げた目地tooled joint
グラウティング とはグラウトを注入又は充?する作業grouting
パイプクーリング とはマスコンクリートなどの施工において,あらかじめコンクリート中に埋め込んだパイプに冷水又は冷気を流して,コンクリートを冷やす操作pipe cooling,artificial cooling
養生 とはコンクリートに所要の性能を発揮させるため,打込み直後の一定期間,適切な温度及び湿度に保つと同時に,有害な作用から保護する行為又は処置curing
標準養生 とは温度を20±3 °Cに保った水中,湿砂中又は飽和蒸気中で行う供試体の養生standard curing
水中養生 とはコンクリートを水中に浸せきして行う養生underwater curing
封かん養生 とはコンクリート表面からの水分の出入りがない状態に保って行う供試体の養生sealed curing
湿潤養生 とはコンクリート湿潤状態に保つ養生moist curing,wet curing
膜養生 とは打込み後の適切な時間に,コンクリート表面に膜養生剤を散布して皮膜を形成させ,水分の蒸発を防ぐようにした養生membrane curing
促進養生 とはコンクリートの硬化又は強度発現を促進させるために行う養生accelerated curing
蒸気養生 とは高温度の水蒸気の中で行う促進養生steam curing
常圧蒸気養生 とは大気圧下で行う蒸気養生atmospheric pressure steam curing
高温高圧蒸気養生, オートクレーブ養生 とは高温・高圧の蒸気がま(オートクレーブ)の中で,常圧より高い圧力下で高温の水蒸気を用いて行う蒸気養生autoclave curing,high pressure stream curing
型枠 とは打ち込まれたコンクリートを所定の形状及び寸法に保ち,コンクリートが適切な強度に達するまで支持する仮設物formwork,shuttering,form,mold
せき板 とは型枠の一部で,コンクリートに直接接する木,金属,プラスチックなどの板類sheathing,lagging,sheeting
支保工 (しほこう) とは型枠の一部で,せき板を所定の位置に固定するための仮設構造物support
スペーサ とは鉄筋,PC鋼材,シースなどに所定のかぶりを与えたり,その間隔を正しく保持したりするために用いる部品spacer
セパレータ とはせき板を所定の間隔に保つために用いる主として鋼製の部品separator
かぶり(鋼材の), かぶり厚さ(鋼材の) とは鋼材,シースなどの表面とそれらを覆うコンクリートの外側表面までの最短距離cover (reinforcement)
あき(鋼材の) とは互いに隣り合って配置された鋼材の表面の最短距離 clearance (reinforcement)

コンクリート関連JIS規格一覧

【 表 8 】
規格番号 規格名称
JIS A 1101コンクリートのスランプ試験方法
JIS A 1102骨材のふるい分け試験方法
JIS A 1103骨材の微粒分量試験方法
JIS A 1104骨材の単位容積質量及び実積率試験方法
JIS A 1105細骨材の有機不純物試験方法
JIS A 1106コンクリートの曲げ強度試験方法
JIS A 1107コンクリートからのコアの採取方法及び圧縮強度試験方法
JIS A 1108コンクリートの圧縮強度試験方法
JIS A 1109細骨材の密度及び吸水率試験方法
JIS A 1110粗骨材の密度及び吸水率試験方法
JIS A 1112フレッシュコンクリートの洗い分析試験方法
JIS A 1113コンクリートの割裂引張強度試験方法
JIS A 1114コンクリートからの角柱供試体の採取方法及び強度試験方法
JIS A 1116フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法(質量方法)
JIS A 1118フレッシュコンクリートの空気量の容積による試験方法(容積方法)
JIS A 1121ロサンゼルス試験機による粗骨材のすりへり試験方法
JIS A 1122硫酸ナトリウムによる骨材の安定性試験方法
JIS A 1123コンクリートのブリーディング試験方法
JIS A 1125骨材の含水率試験方法及び含水率に基づく表面水率の試験方法
JIS A 1127共鳴振動によるコンクリートの動弾性係数,動せん断弾性係数及び動ポアソン比試験方法
JIS A 1128フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法-空気室圧力方法
JIS A 1132コンクリートの強度試験用供試体の作り方
JIS A 1136遠心力締固めコンクリートの圧縮強度試験方法
JIS A 1137骨材中に含まれる粘土塊量の試験方法
JIS A 1144フレッシュコンクリート中の水の塩化物イオン濃度試験方法
JIS A 1147コンクリートの凝結時間試験方法
JIS A 1149コンクリートの静弾性係数試験方法
JIS A 1150コンクリートのスランプフロー試験方法
JIS A 1154硬化コンクリート中に含まれる塩化物イオンの試験方法
JIS A 1155コンクリートの反発度の測定方法
JIS A 1171ポリマーセメントモルタルの試験方法
JIS A 1181レジンコンクリートの試験方法
JIS A 1191コンクリート補強用連続繊維シートの引張試験方法
JIS A 5002構造用軽量コンクリート骨材
JIS A 5005コンクリート用砕石及び砕砂
JIS A 5011-1コンクリート用スラグ骨材-第1部:高炉スラグ骨材
JIS A 5011-2コンクリート用スラグ骨材-第2部:フェロニッケルスラグ骨材
JIS A 5011-3コンクリート用スラグ骨材-第3部:銅スラグ骨材
JIS A 5011-4コンクリート用スラグ骨材-第4部:電気炉酸化スラグ骨材
JIS A 5021コンクリート用再生骨材H
JIS A 5022再生骨材コンクリートM
JIS A 5023再生骨材コンクリートL
JIS A 5031一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ骨材
JIS A 5308レディーミクストコンクリート
JIS A 6201コンクリート用フライアッシュ
JIS A 6202コンクリート用膨張材
JIS A 6203セメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化形粉末樹脂
JIS A 6204コンクリート用化学混和剤
JIS A 6205鉄筋コンクリート用防せい剤
JIS A 6206コンクリート用高炉スラグ微粉末
JIS A 6207コンクリート用シリカフューム
JIS A 8603-1コンクリートミキサ-第1部:用語及び仕様項目
JIS A 8610建設用機械及び装置-コンクリート内部振動機
JIS A 8611建設用機械及び装置-コンクリート外部振動機
JIS G 3109PC鋼棒
JIS G 3112鉄筋コンクリート用棒鋼
JIS G 3117鉄筋コンクリート用再生棒鋼
JIS G 3137細径異形PC鋼棒
JIS G 3536PC鋼線及びPC鋼より線
JIS G 3551溶接金網及び鉄筋格子
JIS G 4322鉄筋コンクリート用ステンレス異形棒鋼
JIS R 5201セメントの物理試験方法
JIS R 5202セメントの化学分析方法
JIS R 5203セメントの水和熱測定方法(溶解熱方法)
JIS R 5210ポルトランドセメント
JIS R 5211高炉セメント
JIS R 5212シリカセメント
JIS R 5213フライアッシュセメント
JIS R 5214エコセメント
JIS Z 8801-1試験用ふるい-第1部:金属製網ふるい

レディーミクストコンクリート、基本、材料、再生骨材コンクリート、設備・器具、試験方法〔材料/フレッシュコンクリート/硬化コンクリート〕、工程管理用試験方法、品質管理、製品認証、マネジメントシステム

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