JIS B 4152 高速度鋼付刃バイト｜日本産業規格｜最新情報 更新 改正制定

この規格は，主として金属の切削加工に用いる高速度鋼付刃バイト（以下，バイトという。）について規定する。

引用規格と関連規格：18ぺージに示す。

この規格に用いる主な用語の意味は，JIS B 0107（バイト用語）による。

バイトの種類は，使用工作機械，刃部付近の形状と機能又は用途によって24種類とし，種類と製品名称は表1による。

バイトの形状と寸法は．付表1～19による。

バイトの外観は，地きずと割れ並びに有害なまくれ，きず，さび，曲がり，ひずみ，接合不良などの欠点がなく，仕上げが良好でなければならない。

バイトの刃部の表面粗さは，7.1による試験を行ったとき，JIS B 0601 （表面粗さの定義と表示）に規定する3.2a (12.5 S) とする。

バイトの刃部の硬さは，7.2による試験を行ったとき，表2による。

バイトの切削能力は，7.4による試験を行ったとき，切れ味が良好でなければならない。

G 4403（高速度工具鋼鋼材）に規定するSKH57，SKH4とSKH51 又は 使用上，これらと同等以上の切削能力をもつものとする。

G 4051（機械構造用炭素鋼鋼材）に規定するS55C 又は これと同等以上の性能をもつものとする。

バイトの表面粗さは，目視によってJIS B 0659（比較用表面粗さ標準片）に規定する粗さ標準片と比較測定する。

バイトの刃部の硬さは，すくい面の先端部 と 中央についてJIS B 7726（ロックウェル硬さ試験機）に規定する試験機を用いてJIS Z 2245（ロックウェル硬さ試験方法）に規定する試験方法によって測定する。ただし，ロックウェル硬さ試験機による測定ができない場合は，JIS B 7734（微小硬さ試験機）に規定する試験機を用いて，JIS Z 2251（微小硬さ試験方法）に規定する試験方法によって測定してもよい。

また，試験機による測定が困難な場合は，やすりによる比較測定を行ってもよい。

バイトの寸法は，表3によって測定する。