JIS W 0141 最新規格 無人航空機 (ドローン) 定義 用語|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS W 0141 無人航空機 用語の規格 JISW0141の定義・基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
無人航空機とは,人が乗ることができない飛行機,回転翼航空機,滑空機,飛行船で,遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるものと定義され,ドローン(マルチコプター),ラジコン機,農薬散布用ヘリコプター等が該当。ただし,マルチコプターやラジコン機等であっても,重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計)200 グラム未満のものは,無人航空機ではなく「模型航空機」に分類される。
また,航空機から改造されたもの等,無人機であっても航空機に近い構造,性能・能力を有している場合,航空法上の航空機に該当する可能性がある。
JIS W0141:2019の規格は,無人航空機に関する主な用語及び定義について規定。
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無人航空機 用語 規格 一覧表

無人航空機 用語の一覧
最新 JIS W0141 規格の詳細 更新日 情報
JIS W 0141:2019の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
JIS規格番号 | JIS W0141 | JIS改正 最新・更新日 | |
---|---|---|---|
規格名称 | 無人航空機-用語 | ||
英語訳 | Unmanned aircraft – Vocabulary | ||
対応国際規格 ISO | |||
主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 2019年10月21日 |
略語・記号 | No | JIS W0141:2019 |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,無人航空機に関する主な用語と定義について規定する。
分類 [2]
無人航空機に関する用語の分類は,次による。
- a) 種類
- b) システムを構成する部分
- c) システムの設計・機能・性能基準
- d) システムの運用
用語と定義 [3]
用語と定義は,次による。
なお,参考として対応英語を示す。
注記1 一つの用語が幾つかの概念を示す場合,同じ行の( )内に対象分野を細字で示す。
注記2 航空法では,「質量」の意味で「重量」という用語が用いられているため,この規格でも同様に「重量」を用いている。
a) 種類
番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
---|---|---|---|
1001 | 無人航空機,UAV | 無人航空機,UAVとは,航空の用に供することができる飛行機,回転翼航空機,滑空機飛行船などであって,構造上人が乗ることができないもののち,遠隔操作又は自動操縦によって飛行させることができるの。 | unmanned aircraft, unmanned aerial vehicle |
1011 | 固定翼無人航空機 | 固定翼無人航空機とは,固定した翼面をもち,その翼面に生じる揚力によって飛行す無人航空機。 | unmanned fixed wing aircraft, unmanned aeroplane |
1021 | 回転翼無人航空機 | 回転翼無人航空機とは,飛行中の揚力を回転翼から得る無人航空機。 | unmanned rotorcraft |
1031 | 無人ヘリコプタ | 無人ヘリコプタとは,ほぼ垂直な軸周りに回転する二つ以下の回転翼によって,主揚力と推進力を得る回転翼無人航空機。 | unmanned helicopter |
1041 | マルチロータ無航空機 | マルチロータ無航空機とは,ほぼ垂直な軸周りに回転する三つ以上の回転翼によって,主揚力と推進力を得る回転翼無人航空機。マルチロータ又はルチコプタともいう。 | unmanned multi-rotor aircraft |
1051 | 無人航空機シスム,UAS | 無人航空機シスム,UASとは,無人航空機とその飛行に必要な地上局,C2リンクなどのシテムの総称。 | unmanned aircraft system |
b)システムを構成する部分
番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
---|---|---|---|
2001 | 機体 | 機体とは,主翼,胴体,尾翼,着陸装置など,無人航空機を構成する構部分。 | airframe |
2011 | 翼 | 翼とは,無人航空機が空気中でその重量を支持するために必要とする気力学的な力(揚力)を発生するもの。 | wing, airfoil,aerofoil |
2021 | 主翼 | 主翼とは,固定翼無人航空機の重量を支持するための揚力の大部分を発する翼。 | main wing |
2031 | テーパ翼 | テーパ翼とは,翼の付け根から翼端に向かって,直線的に翼弦長が小さくなている翼。 | tapered wing |
2041 | く形翼 | く形翼とは,平面形が長方形[く(矩)形]の翼。 | rectangular wings |
2051 | 後退翼 | 後退翼とは,後退角をもつ翼。 | swept-back wing |
2061 | 前進翼 | 前進翼とは,前進角をもつ翼。 | swept forward wing |
2071 | 三角翼 | 三角翼とは,平面形が三角形であり,比較的小さい縦横比の翼。 | delta wing |
2081 | ウィングレット | ウィングレットとは,主翼の翼端にほぼ垂直に取り付けられ,これによって得られ翼端渦の減殺と推力成分との効果を利用して,誘導抗力の減と有効揚力の増加を図るための小翼片。 | winglet |
2091 | 操縦だ面 | 操縦だ面とは,無人航空機の姿勢と飛行方向を制御するために用いる可動面。空力だ(舵)面又はだ面ともいう。 | control surface |
2101 | 補助翼, エルロン | 補助翼,エルロンとは,操だによって,無人航空機の前後軸周りに回転運動(横揺れを起こさせるため,主翼の後縁に取り付ける可動翼面。 | aileron |
2111 | エレボン | エレボンとは,無尾翼機の後縁に取り付けられた昇降だ(舵)と補助翼とのつの働きを併せもつように設計された操縦だ面。 | elevon |
2121 | フラップ | フラップとは,主翼の後縁又は前縁に取り付けられ,翼面積若しくは翼の反又はそれらの両方を増して,主として最大揚力係数を大きくる働きをもつ装置。高揚力装置の一種である。 | flap |
2131 | フラッペロン | フラッペロンとは,フラップと補助翼との機能を兼ね備えた可動翼面。 | flaperon |
2141 | スポイラ | スポイラとは,主翼上面に取り付けられ,これを気流中に出すことによって流を乱し,揚力を減殺すると同時に,抗力を増加させる装置。 | spoiler |
2151 | 尾翼 | 尾翼とは,無人航空機の釣合い,安定と操縦を受けもつために,無人空機の尾部に取り付けられた翼の総称。 | tail wing |
2161 | 水平尾翼 | 水平尾翼とは,縦の釣合い,安定と操縦を受けもつ尾翼。 | horizontal tail wing |
2171 | 水平安定板 | 水平安定板とは,無人航空機の縦の安定のための水平尾翼の前部の固定した分。トリムのために可動のものもある。 | horizontal stabilizer |
2181 | 昇降だ, エレベータ | 昇降だ,エレベータとは,操だによって無人航空機の左右軸周りの回転運動(縦揺れ)起こさせるため,水平安定板の後部に取り付けられた可動翼面。 | elevator |
2191 | 垂直尾翼 | 垂直尾翼とは,方向の安定と操縦とを受けもつ尾翼。通常,機体の対称面には対称面に平行に取り付けられる。 | vertical tail wing |
2201 | 垂直安定板 | 垂直安定板とは,無人航空機の方向の安定のための垂直尾翼の前部の固定した分。 | vertical stabilizer, fin |
2211 | 方向だ, ラダー | 方向だ,ラダーとは,操だによって航空機の上下軸周りの回転運動(かた揺れ)をこさせるため,垂直安定板の後部に取り付けられた可動翼面。 | rudder |
2221 | 胴体 | 胴体とは,搭載物とその無人航空機の主要な装備を収容する無人航空の部分。 | fuselage |
2231 | フェアリング | フェアリングとは,空気抵抗を減らすため,形状を整える覆い。 | fairing |
2241 | フィレット | フィレットとは,気流の干渉による抵抗の増加を防ぐための,構造の結合部のい。 | fillet |
2251 | ボルテックスジネレータ | ボルテックスジネレータとは,境界層の剝がれを防止するため,機体表面に,気流に対して切な角度で並べて取り付けた小片。 | vortex generator |
2261 | パイロン | パイロンとは,動力装置,回転翼,機外搭載物などを支持するために,無人空機の胴体,翼などから突き出ている構造物。 | pylon |
2271 | カウリング | カウリングとは,エンジン,放熱器,モータなどを覆って抵抗を減らし,若しは保護し,又は内部の気流を整えるための覆い。 | cowling |
2281 | テールブーム | テールブームとは,尾翼又は尾部を,主翼,胴などに結合するために後方に突きている構造物。 | tail boom |
2291 | サーボ機構 | サーボ機構とは,物体の位置,方位,姿勢などを制御量として,目標値に追従るように自動で作動する機構。 | servo mechanism |
2301 | プロポ | プロポとは,スティックなどを用いて機体を操作するための装置。 | proportional system |
2311 | 降着装置, 着陸装置 | 降着装置,着陸装置とは,無人航空機を地上又は水上で支持し,離着陸又は離着水のとに用いる装置の総称。 注記 | landing gear, skid |
2321 | 引込脚 | 引込脚とは,飛行中,翼,胴体などに引き込める形式の着陸装置。 | retractable landing gear |
2331 | フロート | フロートとは,無人航空機を水上で支持し,離着水時に使用する舟形又は円状の降着装置。 | float |
2341 | 動力装置 | 動力装置とは,発動機又はモータ本体とその附属装置の一切を含めたもの総称。 | power source |
2351 | スロットル | スロットルとは,動力装置の推進力を調整する操作又はそのためのレバー。 | throttle lever |
2361 | カタパルト | カタパルトとは,無人航空機の離陸を補助する射出装置。 | catapult |
2371 | JATO,RATO | JATO,RATOとは,ジェット又はロケットの推力によって離陸を補助する装置。 | jet assisted take off, rocket assisted take off |
2381 | プロペラ | プロペラとは,翼形断面をもつ羽根を動力装置によって回転させて,推力をる装置。 | propeller |
2391 | 固定ピッチプロラ | 固定ピッチプロラとは,ブレードのピッチ角が一定であるプロペラ。 | fixed pitch propeller |
2401 | 可変ピッチプロラ | 可変ピッチプロラとは,ブレードのピッチ角を変えられるプロペラ。 | variable pitch propeller |
2411 | 可変ピッチ機構 | 可変ピッチ機構とは,可変ピッチプロペラのピッチ角を変更するために,無人航空の機体側に設ける制御装置,サーボ機構,リンク装置などの称。 | variable pitch system |
2421 | プロペラガード | プロペラガードとは,プロペラとロータが第三者と物件に直接接触することを止する構造。 | propeller guard |
2431 | 回転翼, ロータ | 回転翼,ロータとは,翼形断面をもつ羽根を回転させて,揚力を得たり,方向の操をしたりすることなどに用いる装置。 | rotor |
2441 | メインロータ | メインロータとは,無人ヘリコプタにおいて,主として揚力を得るために用いらる回転翼。 | main rotor |
2451 | 同軸反転翼 | 同軸反転翼とは,同一回転軸上に配置され,互いに逆方向に回転する回転翼。 | coaxial contra rotor, coaxial inverted rotor |
2461 | テールロータ | テールロータとは,無人ヘリコプタにおいて,尾部に取り付けられ,メインローのトルクの平衡,方向の操縦などに用いられる回転翼。 | tail rotor |
2471 | パラシュート | パラシュートとは,傘体などの空気の抵抗によって,機体を減速させる装置。 | parachute |
2481 | フライトコンピータ,FCC | フライトコンピータ,FCCとは,飛行制御する搭載コンピュータ。 | Flight Control Computer |
2491 | フライトコントーラ,FC | フライトコントーラ,FCとは,無人航空機の機体全体の制御統括と飛行制御を担う装置。た,フライトログの保存と地上局とのデータのやりとりもい,ジャイロと加速度のIMUも定義上,フライトコントロラに含む場合がある。 | Flight Controller, FC |
2501 | IMU | IMUとは,6軸の角速度と加速度の検出を行い,角度と速度を演算す装置。IMUには6軸(XYZ各軸の角速度と角加速度)の検を行うほか,地磁気センサによる方位検出,気圧計センサにる高度検出機能などを併せてもつものもある。 | inertial measurement unit |
2511 | AHRS | AHRSとは,姿勢と方位を演算するシステム。 | Attitude Heading Reference System |
2521 | ESC | ESCとは,モータのスピード(回転数)を電気的に制御する装置。モーコントローラともいう。 | electronic speed controller |
2531 | フライトデータコーダ | フライトデータコーダとは,飛行中のデータを記録しておく装置。事故発生時にその原因査をするための飛行諸元を記録できる機能をもつ。 | flight data recorder |
2541 | ADS-B | ADS-Bとは,機体がGPS受信機などを用いて自ら測位した位置情報を自動に放送する機能。放送する機器(方法)別に3種類の方式がるが,一般的には,大型機用の1090ESを使用するものと,小機用のUATを使用するものとがある。 | automatic dependent surveillance-broadcast |
2551 | 衝突防止灯 | 衝突防止灯とは,航空機からの視認をできるだけ容易にするため,衝突防止を的に装備する灯火。 | anti-collision light |
2561 | BMS | BMSとは,2次電池の寿命と充放電の管理,異常検知などを行う管理シテム。 | battery management system |
2571 | バッテリセル | バッテリセルとは,電池の構成単位。一般的に無人航空機のバッテリは,複数のッテリセルを接続したバッテリパックで使用される。 | battery cell |
2581 | バッテリパック | バッテリパックとは,バッテリセルを直並列に複数個を電気的に接続し,パッケーしたもの。 | packed battery |
2591 | バッテリモジュル | バッテリモジュルとは,バッテリセル又はバッテリパックにBMSを組み込み,バッテセルとバッテリパックの寿命と充放電の管理,異常検知どを行うバッテリ管理機能を内蔵したバッテリ。 | battery module |
2601 | 地上局 | 地上局とは,地上から無人航空機の操縦を行う装置。ただし,プロポは含ない。 | GCS, RPS |
2611 | C2リンク | C2リンクとは,無人航空機と地上局との間で,無人航空機の操縦のために,用される無線通信。 | command & control link |
2621 | アップリンク | アップリンクとは,地上局から無人航空機への直接的又は間接的な無線通信。 | uplink |
2631 | ダウンリンク | ダウンリンクとは,無人航空機から地上局への直接的又は間接的な無線通信。 | downlink |
2641 | ペイロードリンク | ペイロードリンクとは,ペイロードの機材と地上局とを結ぶために,C2リンクとは別設定される無線通信。 | payload link |
c) システムの設計・機能・性能基準
1) 設計
番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
---|---|---|---|
3001 | 型式 | 型式とは,その構造,外形,機能,性能などの違いによって,ほかと区される無人航空機の独自の型又はモデル。 | type |
3011 | 改造 | 改造とは,無人航空機の飛行又は操縦に影響を与える,機体又は操縦シテムの部位・部品について,加工(ソフトウェアの書き換え含む。),追加,削除又はそれらの組合せによる仕様の変更。 | modification |
3021 | 運用限界 | 運用限界とは,最高速度,最高到達高度,飛行可能風速,最大搭載可能重量電波到達距離,最大使用可能時間など,無人航空機の飛行可限界。 | operating limitation |
3031 | 運用条件 | 運用条件とは,飛行高度,気象条件,機体の状況,飛行経路など無人航空機飛行させるための条件。 | condition of operation |
3041 | 縦揺れ, ピッチング | 縦揺れ,ピッチングとは,機体の左右軸周りの回転運動。 | pitching |
3051 | (機体)ピッチ角 | ピッチ角とは,水平姿勢を基準として測った機体前後の姿勢角。 | (aircraft) pitch angle |
3061 | (ブレード)ピチ角 | ピチ角とは,ロータ・ハブの基準面とブレードのコード・ラインとのなす角。 | (blade) pitch angle |
3071 | コレクティブピチ | コレクティブピチとは,ロータブレードの迎え角を同時に変化させる動作又は機能。 | collective pitch |
3081 | サイクリックピチ | サイクリックピチとは,ロータブレードの迎え角を回転に伴い周期的に変化させる動又は機能。 | cyclic pitch |
3091 | かた揺れ, かたゆれ, ヨーイング | かた揺れ,かたゆれ,ヨーイングとは,機体の上下軸周りの回転運動。 | yawing |
3101 | ヨー角 | ヨー角とは,機体の上下軸周りの回転角。 | yaw angle |
3111 | 横揺れ, ローリング | 横揺れ,ローリングとは,機体の前後軸周りの回転運動。 | rolling |
3121 | ロール角 | ロール角とは,水平姿勢を基準として測った左右の姿勢角。 | roll angle |
3131 | バンク角 | バンク角とは,機体が横揺れ(ローリング)したときに,機体の左右軸と地とがなす角。 | bank angle |
3141 | 迎え角 | 迎え角とは,翼の進行方向と翼弦とのなす角。 | angle of attack |
3151 | トリム | トリムとは,無人航空機の対気姿勢角を希望する値に保持し,そのときのだ力をゼロとする釣合い状態。無人航空機の対気姿勢角を希する値に保持することだけをトリムという場合もある。 | trim |
3161 | 抗力 | 抗力とは,流れの中に置かれた物体に働く全合力の,一様な流れの方向成分。 | drag |
3171 | 抗力係数 | 抗力係数とは,抗力をその物体に関係した特有な面積と流れの動圧との積でしたもの。 | drag coefficient |
3181 | 揚力 | 揚力とは,流れの中に置かれた物体に働く全合力の,一様な流れに直角方向の成分。 | lift |
3191 | 揚力係数 | 揚力係数とは,揚力をその物体に関係した特有な面積と流れの動圧との積でしたもの。 | lift coefficient |
3201 | 揚抗比, L/D | 揚抗比,L/Dとは,同じ迎え角における揚力係数の抗力係数に対する比。 | lift to drag ratio |
3211 | テーパ比 | テーパ比とは,翼根弦長に対する翼端弦長の比。 | taper ratio |
3221 | 失速 | 失速とは,翼の揚力が迎え角の増大とともに増し,ある迎え角に達すると翼上面の気流に剝離を生じ,揚力が急減する現象。 | stall |
3231 | 失速速度 | 失速速度とは,失速状態に突入する直前の速度。 | stalling speed |
3241 | 乱流 | 乱流とは,流体部分が細かい渦を含み,不規則に混合しながら流れてい状態。 | turbulent flow |
3251 | 上昇 | 上昇とは,高度を次第に増す飛行。 | climb |
3261 | 上昇率 | 上昇率とは,無人航空機が上昇する場合の垂直方向の速度。 | rate of climb |
3271 | 降下 | 降下とは,高度を次第に減じる飛行。 | descent |
3281 | 降下率 | 降下率とは,無人航空機が降下する場合の垂直方向の速度。 | rate of descent |
3291 | 垂直離着陸,VTOL | 垂直離着陸,VTOLとは,垂直に離陸と着陸を行う飛行。 | vertical takeoff and landing |
3301 | 水平飛行 | 水平飛行とは,一定海抜高度を保つ飛行。 | level flight |
3311 | 旋回 | 旋回とは,水平面内で飛行方向を変える運動。 | turn |
3321 | ホバリング | ホバリングとは,回転翼無人航空機などが空中で停止飛行する状態。 | hovering |
3331 | 静圧 | 静圧とは,流れに平行な物体面に垂直に働く圧力。 | static pressure |
3341 | 動圧 | 動圧とは,流体がもっている単位体積当たりの運動エネルギー。 | dynamic pressure |
3351 | 総圧, 全圧 | 総圧,全圧とは,流れが等エントロピー的(断熱可逆的)によどんだ場合の圧力非圧縮流れの場合は,静圧と動圧との和に等しい。 | total pressure |
3361 | 静安定 | 静安定とは,釣合い状態からじょう乱を受けたときに生じる力又はモーメトによって,無人航空機が元の釣合い状態に戻るかどうかの向。 | static stability |
3371 | 動安定 | 動安定とは,釣合い状態からじょう乱を受けたときに生じる力又はモーメトによって,無人航空機が時間の経過によってどのような挙を示すかの性質。 | dynamic stability |
3381 | 縦安定 | 縦安定とは,対称面内の運動に関する安定。 | longitudinal stability |
3391 | 方向安定 | 方向安定とは,かた揺れ,横滑り又はこれらの組合せを含む運動に関する安定。 | directional stability |
3401 | KV値 | KV値とは,電圧1 V当たりのモータの回転数を示す値。 | KV value |
3411 | マルチパス | マルチパスとは,無線通信において,発信源が同じである電波が建物,地形なの影響によって複数の経路を経て受信側に届く状態。 | multipath radio propagation |
2) 機能
番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
---|---|---|---|
4001 | 遠隔操作 | 遠隔操作とは,プロポなどの操縦装置を活用し,空中での上昇,ホバリング水平飛行,下降などの操作を行うこと。 | manual control |
4011 | 手動操縦 | 手動操縦とは,人が遠隔の場所から実時間で無人航空機の飛行を制御すると。 | manual control |
4021 | 姿勢アシスト | 姿勢アシストとは,手動操縦時に姿勢を安定に自動制御する補助機能。 | attitude assist |
4031 | 自動操縦 | 自動操縦とは,飛行中における無人航空機の姿勢の変化又は設定された飛行件に応じて,組み込まれたプログラムによってロータ,操だなどを自動的に作動して,無人航空機の運動(方向,高度,度など),姿勢などを制御すること,又はその機能。 | automatic control |
4041 | 自動帰還 | 自動帰還とは,機体の不具合発生又は操縦者の指示によって,自動的に発着に帰還飛行する機能。 | automated return to base, automated return to home |
4051 | 自律飛行 | 自律飛行とは,飛行中に遭遇するあらゆる状況に対し,地上からの指示によずに,安全を確保した自動動作を継続し得る飛行。 | autonomous flight, autonomous operation |
4061 | ウェイポイント, 経路点 | ウェイポイント,経路点とは,飛行前又は飛行中に入力され,通過順と通過位置とが決めらた目標地点。 | waypoint |
4071 | ウェイポイント御 | ウェイポイント御とは,ウェイポイントに沿って,自動で飛行するように定められた能。 | waypoint control |
4081 | ガイダンス, 誘導 | ガイダンス,誘導とは,現在位置から指定された目標までの所望の移動経路の決定。 | guidance |
4091 | ナビゲーション, 航法 | ナビゲーション,航法とは,計画された飛行位置,方向などを正しく航行する方法。 | navigation |
4101 | ファースト・パソン・ビュー,FPV | ファースト・パソン・ビュー,FPVとは,機体に搭載したカメラからの視点。その視点によって操縦すことをいう場合もある。 | first person view |
4111 | 飛行中断 | 飛行中断とは,第三者へのリスクを最小限に抑えるために飛行を終了するよに設計された動作。 | intentional flight termination |
4121 | 回収 | 回収とは,無人航空機の着地又は着水動作。 | recovery |
4131 | 衝突回避 | 衝突回避とは,衝突又はその他の飛行を阻害する要因を検知し,回避を含む切な行動をとる能力。 | collision avoidance, detect and avoid |
4141 | 非協調式衝突回避 | 非協調式衝突回避とは,他機からの情報に基づかないで動作する衝突回避。 | non-cooperative detect and avoid |
4151 | 協調式衝突回避 | 協調式衝突回避とは,他機からの情報に基づいて動作する衝突回避。 | cooperative detect and avoid |
4161 | ジオ・フェンス能, ジオ・アウェアス機能 | ジオ・フェンス能,ジオ・アウェアス機能とは,無人航空機の飛行範囲を制限する機能。 | geofence, geo-awareness |
4171 | 三次元測位 | 三次元測位とは,飛行する空間内で水平方向と垂直方向の位置の計測。 | three-dimensional positioning |
4181 | 自己位置推定 | 自己位置推定とは,飛行する空間内で水平方向と垂直方向の自己位置の推定。 | self-localization |
4191 | フライトモニタ | フライトモニタとは,飛行中の無人航空機の状況を監視する機能,又はそのための材。 | flight monitor |
3) 性能基準
番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
---|---|---|---|
5001 | 耐久性 | 耐久性とは,与えられた使用と保全条件で,限界に到達するまで,仕様満足できる無人航空機の性能。 | durability |
5011 | 堅ろう(牢)性 | 堅ろう性とは,機体にかかる荷重に対する耐性。 | robustness |
5021 | 飛行性 | 飛行性とは,安定性,操縦性などを考慮した飛行の特性。 | flying qualities |
5031 | 耐風性能, 飛行可能風速 | 耐風性能,飛行可能風速とは,所定の経路を維持した飛行又は定位ホバリング可能な最悪な向での最大の風速。 | wind limitation |
5041 | 航続距離 | 航続距離とは,無人航空機がその搭載燃料又は搭載バッテリ若しくはその両によって飛行を持続できる距離。 | range |
5051 | 航続時間, 最大使用可能時間 | 航続時間,最大使用可能時間とは,無人航空機がその搭載燃料又は搭載バッテリ若しくはその両によって飛行を持続できる時間。 | endurance |
5061 | 最大速度, 最高速度 | 最大速度,最高速度とは,連続最大出力又は連続最大スラスト時の定常水平飛行速度。 | maximum speed |
5071 | 絶対上昇限度 | 絶対上昇限度とは,標準大気内で無人航空機が連続最大出力状態で水平飛行を維できる最大高度。 | absolute ceiling |
5081 | ホバリング上昇度 | ホバリング上昇度とは,回転翼無人航空機などがホバリングできる最大高度。 | hovering ceiling |
5091 | 機体重量, 空虚重量 | 機体重量,空虚重量とは,機体,航法装置など飛行に必要な,搭載燃料と飛行のため必要なバッテリ重量を含まない機材の重量。 | empty weight |
5101 | バッテリ搭載重量 | バッテリ搭載重量とは,電動無人航空機において機体重量と飛行のために必要なバッリ重量との和。 | battery installed weight |
5111 | 総重量 | 総重量とは,機体重量,搭載燃料と飛行のために必要なバッテリ重量並にペイロード重量の総和。 | gross weight |
5121 | 最大離陸重量 | 最大離陸重量とは,無人航空機の機種ごとに定められた,その機種が離陸するこができる総重量の最大値。 | maximum take-off weight |
5131 | 有効搭載量 | 有効搭載量とは,最大離陸重量から機体重量を差し引いた燃料とバッテリ,務機材,貨物又はペイロードに割り当てることができる重量。 | useful load, useful payload weight |
5141 | ペイロード | ペイロードとは,飛行に関係しない任務機材と輸送の対象となる貨物。 | payload |
5151 | 飛行高度 | 飛行高度とは,無人航空機が飛行する高度。一般的に対地高度又は海抜高度いずれかで表す。 | flight altitude |
5161 | 飛行時間 | 飛行時間とは,無人航空機が離陸してからの経過時間。 | flight time, TOF, time of flight |
5171 | 飛行速度 | 飛行速度とは,無人航空機が飛行する速度。対気速度又は対地速度のいずれで表す。 | flying speed |
5181 | 対地速度 | 対地速度とは,飛行中の無人航空機と地表面との相対的な水平飛行速度。 | ground speed |
5191 | 巡航速度 | 巡航速度とは,巡航飛行時の速度。 | cruising speed |
5201 | 着陸距離 | 着陸距離とは,無人航空機が着陸に際し,所定高度の点から接地し,完全に止するのに要する水平距離。 | landing distance |
5211 | 離陸距離 | 離陸距離とは,無人航空機が離陸に際し,静止出発点から加速を行い,所定高度に達するまでに要する水平距離。 | take-off distance |
d) システムの運用
番号 | 用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
---|---|---|---|
6001 | 飛行計画 | 飛行計画とは,無人航空機の飛行日時,飛行経路,飛行高度,機体数と機諸元の飛行内容に関するデータ。 | flight plan |
6011 | 運用, 運航 | 運用,運航とは,無人航空機を飛行させる行為全般。 | operation |
6021 | 無人航空機運航理,UTM | 無人航空機運航理,UTMとは,無人航空機の運航を管理するための地上の体系。 | unmanned aircraft traffic management |
6031 | 通信途絶, 電波断絶 | 通信途絶,電波断絶とは,無人航空機と地上装置との間の通信が不通となり,地上装置ら無人航空機の操作・操縦ができないこと。 | lost C2 link |
6041 | 電波見通し | 電波見通しとは,無人航空機と地上局との間で,直接的な電波通信が確立できこと。 | radio line of sight |
6051 | 目視内飛行,VLOS | 目視内飛行,VLOSとは,無人航空機の操縦者が自分の目によって,無人航空機の位置び姿勢並びに地上と水上の人と物件の安全が損なわれるそれがないことを把握できる状態で飛行させること。 | visual line of sight |
6061 | 目視外飛行,BVLOS | 目視外飛行,BVLOSとは,目視内飛行でない飛行。 | beyond visual line of sight |
6071 | 無人航空機運航者 | 無人航空機運航者とは,単一又は複数の無人航空機の運航を行う者又は団体。無人航機運用者ともいう。 | UAS operator |
6081 | 無人航空機操縦者 | 無人航空機操縦者とは,無人航空機を手動操縦する者,又は自動操縦において,無人空機の飛行状況を把握し,必要に応じて,飛行を変更させる示を行う者。 | UAS pilot, remote pilot |
6091 | 操縦切替 | 操縦切替とは,複数の地上装置の間で,無人航空機の操縦を切り替えること。 | handover |
6101 | 隔離空域 | 隔離空域とは,特定の無人航空機の運用が占有できる空域。 | segregated airspace |
6111 | 無人地帯 | 無人地帯とは,無人航空機の運用に関与する者も含めて,人が存在しない地帯。 | no person area |
6121 | 第三者無人地帯 | 第三者無人地帯とは,第三者が存在しない地帯。 | no third party area |
航空機 関連 主なJIS規格 一覧
規格番号 | 規格名称 | 規格番号 | 規格名称 |
---|---|---|---|
JIS G 3535 | 航空機用ワイヤロープ | JIS W 0106 | 航空用語(航空機一般) |
JIS K 2206 | 航空ガソリン | JIS W 0107 | 航空用語(航空機用電気と灯火系統) |
JIS K 2209 | 航空タービン燃料油 | JIS W 0108 | 航空用語(機体構造) |
JIS K 2261 | 石油製品-自動車ガソリンと航空燃料油-実在ガム試験方法-噴射蒸発法 | JIS W 0109 | 航空用語(エンジン) |
JIS K 2276 | 石油製品-航空燃料油試験方法 | JIS W 0110 | 航空用語(航空機の環境制御) |
JIS K 2503 | 航空潤滑油試験方法 | JIS W 0131 | 航空用語-機材運用 |
JIS Q 9100 | 品質マネジメントシステム-航空,宇宙と防衛分野の組織に対する要求事項 | JIS W 0141 | 無人航空機-用語 |
JIS W 0105 | 航空用語(油圧と空気圧系統) | JIS W 8301 | 航空標識の色 |
無人航空機 飛行に関する許可 承認
- 飛行させる場所に関わらず、無人航空機を飛行させる場合には、以下のルールを守ることが必要です。
- 日中(日出から日没まで)に飛行させること
- 目視(直接肉眼による)範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること(目視外飛行の例:FPV(First Person’s View)、モニター監視)
- 第三者又は第三者の建物、第三者の車両などの物件との間に距離(30m)を保って飛行させること
- 祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空で飛行させないこと爆発物など危険物を輸送しないこと
- 無人航空機から物を投下しないこと
- これらのルールによらずに無人航空機を飛行させようとする場合には、安全面の措置をした上で、国土交通大臣の承認を受ける必要があります。
航空機の航行の安全に影響を及ぼすおそれのある空域や、落下した場合に地上の人などに危害を及ぼすおそれが高い空域において、無人航空機を飛行させる場合には、あらかじめ、地方航空局長の許可を受ける必要があります。自分が操縦してるとわかりやすくアピール!軽くて操縦の際にも邪魔になりません。届け出をした上で着用してください。 周辺の人に自分がドローンを操縦しているとアピールができ危険防止にも繋がりますので、ドローンを使った撮影の時などに役立ててください。
おすすめ 無人航空機 ドローン
用語、一般、荷役運搬機械・器具〔産業車両、小型運搬車、クレーン、チェーンブロック・ホイスト・スリング、コンベヤ、パレット、その他〕、保管設備、輸送〔トラック、コンテナ・タンク〕、包装、情報