JIS B 8301 遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ-試験方法|日本産業規格|最新情報 更新 改正制定

JIS B 8301 遠心ポンプ,斜流ポンプと軸流ポンプ-試験方法の日本産業規格 JISB8301の一覧・基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!

JIS B8301:2018の規格は,遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプの受渡試験について規定。

遠心ポンプ,斜流ポンプと軸流ポンプ-試験方法 規格 一覧表

JIS B 8301

遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ-試験方法の一覧

最新 JIS B8301 規格の詳細 更新日 情報

JIS B 8301:2018の最新の詳細や改正,更新日の情報!

JIS 改正 最新情報

JIS規格番号 JIS B8301 JIS改正 最新・更新日 2018年08月20日
規格名称 遠心ポンプ,斜流ポンプと軸流ポンプ-試験方法
英語訳 Rotodynamic pumps – Hydraulic performance acceptance tests – Grades 1, 2 and 3
対応国際規格 ISO ISO 9906:2012,Rotodynamic pumps-Hydraulic performance acceptance tests-Grades 1, 2 and 3(MOD)
主務大臣 経済産業 制定 年月日 1952年08月25日
略語・記号 No JIS B8301:2018
ICS 23.080JISハンドブック ポンプ:2019
改訂 履歴 1952-08-25 (制定),1955-08-25 (改正),1958-08-25 (改正),1961-08-25 (確認),1965-09-01 (確認),1968-10-01 (確認),1971-10-01 (確認),1976-01-01 (改正),1979-04-01 (確認),1984-11-01 (確認),1990-08-01 (改正),2000-07-20 (改正),2004-11-20 (確認),2009-10-01 (確認),2014-10-20 (確認),2018-08-20 (改正)

JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。

JIS B8301:2018 目次

  • 序文
  • 1 適用範囲
  • 2 引用規格
  • 3 用語,量,定義,記号と単位
  •  3.1 一般用語と定義
  •  3.2 量,定義,記号と単位
  •  3.3 基本的な記号と添字
  • 4 ポンプ試験と判定基準
  •  4.1 一般
  •  4.2 保証
  •  4.3 測定の不確かさ
  •  4.4 性能試験受渡等級と許容幅
  •  4.5 ポンプ標準受渡等級について
  • 5 試験手順
  •  5.1 一般
  •  5.2 試験日
  •  5.3 試験計画
  •  5.4 測定器
  •  5.5 記録と試験報告書
  •  5.6 試験装置
  •  5.7 試験条件
  •  5.8 NPSH試験
  • 6 検討
  •  6.1 試験結果の換算
  •  6.2 規定性能の達成
  • 附属書A(規定)試験装置
  • 附属書B(参考)NPSH試験装置
  • 附属書C(参考)校正間隔
  • 附属書D(参考)測定器
  • 附属書E(参考)機器全体で行う試験-総合機器試験(ストリング試験)
  • 附属書F(参考)ポンプ試験成績表
  • 附属書G(参考)特殊試験方法
  • 附属書H(参考)立会試験
  • 附属書I(参考)SI単位への換算
  • 附属書J(参考)NPSH試験における不確かさ
  • 附属書JA(規定)羽根車外径低減をしないポンプの受渡等級
  • 附属書JB(参考)羽根車外径低減量の決定方法
  • 附属書JC(参考)高粘度液に対する性能補正方法
  • 附属書JD(参考)試験装置
  • 附属書JE(参考)運転状態,耐水圧と最小吐出し量における温度上昇
  • 附属書JF(参考)自吸ポンプの自吸性能試験方法
  • 附属書JG(参考)参考文献
  • 附属書JH(参考)JISと対応国際規格との対比表

適用範囲 [1]

この規格は,遠心ポンプ,斜流ポンプと軸流ポンプ(以下,単にポンプという。)の受渡試験について規定する。この規格は,いかなる大きさのポンプと5.7.1 Aで規定する常温清水の特性をもついかなる揚液に対して適用してもよい。この規格は,ポンプの構造とその機械的特性に関係しない。 この規格では,三つの許容幅の異なる等級(等級1,等級2と等級3)がある。等級1には三つの受渡等級(1B,1Eと1U),等級2には二つの受渡等級(2Bと2U),等級3には一つの受渡等級(3B)がある。 そのほかに,軸動力が10 kW未満のポンプには許容幅が異なるものがあり,その他の受渡等級として,羽根車外径低減をしないポンプでは附属書JAの受渡等級3Jを選択してもよい。

この規格は,ポンプ単体又はポンプの一部とみなせる接続配管を含むポンプのいずれにも適用できる。

注記 この規格の対応国際規格とその対応の程度を表す記号を,次に示す。

ISO 9906:2012,Rotodynamic pumps-Hydraulic performance acceptance tests-Grades 1, 2 and 3(MOD)

なお,対応の程度を表す記号「MOD」は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,「修正している」ことを示す。

引用規格 [2]

次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。

JIS B 0131ターボポンプ用語

注記 関連する国際規格としてISO 17769-1とISO 17769-2がある。

JIS B 8327 模型によるポンプ性能試験方法

JIS Z 8000-1 量と単位-第1部:一般

ISO 2186,Fluid flow in closed conduits-Connections for pressure signal transmissions between primary and secondary elements

ISO 7194,Measurement of fluid flow in closed conduits-Velocity-area methods of flow measurement in swirling or asymmetric flow conditions in circular ducts by means of current-meters or Pitot static tubes

ISO 13709,Centrifugal pumps for petroleum, petrochemical and natural gas industries

用語,量,定義,記号と単位 [3]

この規格では,次の用語,量,定義,記号と単位を適用する。3.1にこの規格で用いる一般用語の定義を示す。その他の用語については,JIS B 0131 による。表1に,JIS Z 8000-1に基づいて,この規格で用いる量の用語の定義とそれらに割り当てられた関連記号と単位を示す。表2はアルファベット順の使用記号を,表3は添字を示す。この規格ではSI単位を用いる。その他の単位をSI単位に換算する場合の例を,附属書Iに示す。

一般用語と定義 [3.1]

一般用語と定義は,次による。

[3.1.1] 保証点

受渡当事者1)間で協定した受渡等級の許容幅の基点となる,吐出し量と全揚程との交点。4.4.3の図2又は図3参照。

注1) 受渡当事者とは,購入者と製造業者又は供給者をいう。

3.1.1A

受渡等級

ポンプの用途に応じて,保証点に対して許容幅の方向を含んで規定したポンプ性能の許容幅の大きさによる区分。許容幅が片側だけにあるもの又は両側にあるもの,とポンプ効率の許容幅の違いによって,受渡等級を規定する。

[3.1.2] 工場性能試験

新規に製作したポンプについて,量産品の性能再現性,羽根車外径を低減したときの性能,特殊材料を用いた場合の性能,と新規設計の製品の性能を評価するために実施する試験。

注記 代表的な性能試験は,吐出し量,全揚程とポンプ又はポンプ試験電動機に入力する動力を測定することによって成立する。受渡当事者間の協定によって,NPSH試験などの追加測定をすることができる工場出荷試験は,多くの場合,ポンプ製造業者の工場又は独立したポンプ試験所における,専用の試験設備での試験である。

[3.1.3] 立会をしない試験

[3.1.3.1] 工場試験

ポンプ製造業者が試験結果と受渡判定に責任をもつ,購入者が立ち会わずに工場で実施する試験。

注記 このポンプ試験の利点は,費用の軽減とポンプ使用者への引渡し時間の短縮である。多くの場合,受渡当事者がポンプの性能を熟知していれば(例えば,同様のポンプの発注),工場での立会をしない試験を認めてもよい。

[3.1.3.2] 契約工場試験

ポンプ製造業者が契約した受渡等級に基づく許容幅に対しポンプ性能が合格することを保証する,購入者が立ち会わずに工場で実施する試験。

注記 ポンプ製造業者は,ポンプ試験を行い,ポンプ受渡の判定をして,契約したポンプ試験成績表作成を行う。このポンプ試験の利点は,3.1.3.1の試験と同じである。立会試験と比較するとこのポンプ試験は,実質的に安価であり,最終使用者への引渡し時間の短縮につながることが多い。

[3.1.4] 立会試験

購入者が立ち会うポンプ試験。立会試験は多くの有用な効果を得ることができる。立会試験には種々の方法がある。

[3.1.4.1] 購入者による実立会試験

購入者がポンプ試験に立ち会い,実測した試験結果を確認するポンプ試験。

注記 H.1参照。

[3.1.4.2] 購入者による遠隔立会試験

購入者が,ポンプ試験を同時刻に遠方で監視し,計測システムで実測した試験結果を確認するポンプ試験。

注記 H.2参照。

ポンプ 関連 主なJIS規格 一覧

規格番号 規格名称 規格番号 規格名称
JIS A 1962室内と試験チャンバー内空気中のホルムアルデヒドと他のカルボニル化合物の定量-ポンプサンプリングJIS A 1965室内と試験チャンバー内空気中揮発性有機化合物のTenaxTA®吸着剤を用いたポンプサンプリング,加熱脱離とMS又はMS-FIDを用いたガスクロマトグラフィーによる定量
JIS A 1966室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・加熱脱離・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリングと分析-ポンプサンプリングJIS A 1968室内空気中の揮発性有機化合物(VOC)の吸着捕集・溶媒抽出・キャピラリーガスクロマトグラフィーによるサンプリングと分析-ポンプサンプリング
JIS A 8604工事用水中ポンプJIS A 8612コンクリートとモルタルの圧送ポンプ,吹付機とブーム装置-安全要求事項
JIS B 0119水車とポンプ水車用語JIS B 0131ターボポンプ用語
JIS B 2292-1油圧-容積式ポンプとモータ-取付フランジと軸端の寸法並びに表示記号-第1部:メートル単位で表示するインチ系列JIS B 2292-2油圧-容積式ポンプとモータ-取付フランジと軸端の寸法並びに表示記号-第2部:メートル系列
JIS B 4626ウォータポンププライヤJIS B 8103水車とポンプ水車の模型試験方法
JIS B 8301遠心ポンプ,斜流ポンプと軸流ポンプ-試験方法JIS B 8302ポンプ吐出し量測定方法
JIS B 8306油用遠心ポンプ-油を用いる試験方法JIS B 8307遠心ポンプの技術仕様-クラスⅠ
JIS B 8308遠心ポンプの技術仕様-クラスⅡJIS B 8309遠心ポンプの技術仕様-クラスⅢ
JIS B 8310ポンプの騒音レベル測定方法JIS B 8311往復ポンプ-試験方法
JIS B 8312歯車ポンプとねじポンプ-試験方法JIS B 8313小形渦巻ポンプ
JIS B 8314浅井戸用電気井戸ポンプJIS B 8317-1蒸気噴射真空ポンプ―性能試験方法―第1部:体積流量(排気速度)の測定
JIS B 8317-2蒸気噴射真空ポンプ―性能試験方法―第2部:臨界背圧の測定JIS B 8318深井戸用電気井戸ポンプ
JIS B 8319小形多段遠心ポンプJIS B 8322両吸込渦巻ポンプ
JIS B 8323水封式真空ポンプJIS B 8324深井戸用水中モータポンプ
JIS B 8325設備排水用水中モータポンプJIS B 8327模型によるポンプ性能試験方法
JIS B 8328真空技術-ターボ分子ポンプの性能試験方法JIS B 8329-1真空技術-真空ポンプの性能試験方法-第1部:共通試験方法
JIS B 8329-2真空技術-真空ポンプの性能試験方法-第2部:容積移送式真空ポンプの試験方法JIS B 8348油圧-ポンプとモータ-試験方法
JIS B 8349-1油圧-システムと機器から発生する圧力脈動レベルの測定方法-第1部:ポンプの流量脈動と内部インピーダンスの測定方法JIS B 8349-2油圧-システムと機器から発生する圧力脈動レベルの測定方法-第2部:ポンプにおける簡易測定方法
JIS B 8350-1油圧-騒音レベル測定方法-第1部:ポンプJIS B 8350-3油圧-騒音レベル測定方法-第3部:ポンプ-平行六面体配置のマイクロホンによる測定
JIS B 8353-1油圧-音響インテンシティ法による音響パワーレベルの測定方法-実用測定方法-第1部:ポンプJIS B 8382油圧-容積式ポンプ・モータ-実容量の決定方法
JIS B 8383油圧-ポンプとモータ-押しのけ容積JIS B 8384油圧-容積式ポンプ,モータと一体形トランスミッション-定常状態における性能測定方法
JIS B 8385油圧-ポンプ・モータと一体形トランスミッション-パラメータの定義と文字記号JIS B 8409油バーナ用圧力形電磁ポンプ
JIS B 8615-1エアコンディショナ-第1部:直吹き形エアコンディショナとヒートポンプ-定格性能と運転性能試験法JIS B 8615-2エアコンディショナ-第2部:ダクト接続形エアコンディショナと空気対空気ヒートポンプ-定格性能と運転性能試験方法
JIS B 8615-3エアコンディショナ-第3部:マルチ形エアコンディショナと空気対空気ヒートポンプ-定格性能と運転性能試験方法JIS B 8627ガスヒートポンプ冷暖房機

ポンプ〔用語/試験方法/製品/技術仕様〕、送風機・圧縮機〔用語/試験方法/製品〕、真空機器〔用語/試験方法〕、その他

日本産業規格の一覧

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