JIS C 5064 最新規格 電子機器及び通信機器用固定インダクタ-表示記号|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS C 5064 電子機器と通信機器用固定インダクタ-表示記号の規格 JISC5064の一覧・基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS C5064:2009の規格は,電子機器及び通信機器用固定インダクタの表示記号について規定。
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電子機器と通信機器用固定インダクタ-表示記号 規格 一覧表

電子機器及び通信機器用固定インダクタ-表示記号の一覧
最新 JIS C5064 規格の詳細 更新日 情報
JIS C 5064:2009の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
JIS規格番号 | JIS C5064 | JIS改正 最新・更新日 | |
---|---|---|---|
規格名称 | 電子機器と通信機器用固定インダクタ-表示記号 | ||
英語訳 | Fixed inductors for use in electronic and telecommunication equipment – Marking codes | ||
対応国際規格 ISO | |||
対応国際規格 IEC | IEC 61605:2005(IDT) | ||
主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 2009年07月20日 |
略語・記号 | No | JIS C5064:2009 | |
ICS | 29.100.10 | JISハンドブック |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,電子機器と通信機器用固定インダクタの表示記号について規定する。
- a) 固定インダクタの色による表示方法は,箇条3に規定する方法を適用する。これは,JIS C 5063に規定するE3からE24までの推奨標準数列を適用する。
- b) インダクタンス値を数字と文字で表す記号表示方法は,箇条4に規定する記号を適用する。
- c) インダクタンス値の許容差を文字で表す記号表示方法は,箇条5に規定する記号を適用する。
- d) 固定インダクタの製造年月(年週)を文字と数字で表す記号表示方法は,箇条6に規定する記号を適用する。
注記 この規格の対応国際規格とその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 61605 : 2005,Fixed inductors for use in electronic and telecommunication equipment-Marking codes (IDT)
なお,対応の程度を表す記号 (IDT) は,ISO/IEC Guide 21に基づき,一致していることを示す。
引用規格 [2]
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 5063 抵抗器とコンデンサの標準数列
注記 対応国際規格:IEC 60063,Preferred number series for resistors and capacitors (IDT)
JIS X 0301 情報交換のためのデータ要素と交換形式-日付と時刻の表記
注記 対応国際規格:ISO 8601,Data elements and interchange formats-Information interchange-Representation of dates and times (MOD)
固定インダクタの色による表示 [3]
一般事項 [3.1]
固定インダクタの色による表示は,色帯で表示する。色帯以外の方法で表示する場合は,個別規格に配列,位置と識別について規定する。
固定インダクタの色による表示は,四つの色帯で構成する。最初の三つの色帯は,インダクタンス値を表し,最後の色帯は,その許容差を表す。
インダクタンス値は,2けたの有効数字と10のべき数とで表す。
有効数字,10のべき数と許容差は,表1による。
最初の二つの色帯は有効数字を表し,第3色帯は,10のべき数を表す。インダクタンス値は,マイクロヘンリー (μH) を基本単位として表す。
第1色帯は,インダクタの端に最も近い位置とし,各色帯は読取りに誤りがないような位置と間隔とする。
固定インダクタに表示を追加する場合は,インダクタンス値と許容差の表示に混乱を生じないように行う。
色 | 有効数字 | 10のべき数 | 許容差% |
---|---|---|---|
銀色 | - | 10-2 | ±10 |
金色 | - | 10-1 | ± 5 |
黒 | 0 | 10 0 | - |
茶色 | 1 | 10 1 | ± 1 |
赤 | 2 | 10 2 | ± 2 |
黄赤 | 3 | 10 3 | - |
黄 | 4 | 10 4 | - |
緑 | 5 | 10 5 | - |
青 | 6 | 10 6 | - |
紫 | 7 | 10-3 | - |
灰色 | 8 | 10-4 | - |
白 | 9 | - | - |
色を付けない | - | - | ±20 |
固定インダクタの色による表示例 [3.2]
例1 47 μH±10 %

固定インダクタの色 例1
例2 4.7 μH±2 %
例3 4.7 nH±5 %

固定インダクタの色 例2,例3
インダクタンス値の数字と文字による表示 [4]
一般事項 [4.1]
公称インダクタンス値は,数字と文字の3記号で表す。
インダクタンス値が10 μH以上の場合は,最初の2数字は有効数字を表し,3番目の数字はべき数を表す。この場合の,10のべき数に対応する数字は,表2による。 インダクタンス値が100 nH以上10 μH未満の場合は,2けたの有効数字とμHを単位とした小数点の位置をRの文字で表す。また,インダクタンス値が100 nH未満の場合は,2けたの有効数字とnHを単位とした小数点の位置をNの文字で表す。
数字 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10のべき数 | 10 0 | 10 1 | 10 2 | 10 3 | 10 4 | 10 5 | 10 6 | - | - | - |
インダクタンス値に対する表示記号の例 [4.2]
インダクタンス値に対する表示記号の例を,表3に示す。
インダクタンス値 | 表示記号 |
---|---|
0.1 nH | N10 |
0.47 nH | N47 |
1 nH | 1N0 |
4.7 nH | 4N7 |
10 nH | 10N |
47 nH | 47N |
0.1μH | R10 |
0.47μH | R47 |
1μH | 1R0 |
4.7μH | 4R7 |
10μH | 100 |
47μH | 470 |
100μH | 101 |
470μH | 471 |
1 mH | 102 |
4.7 mH | 472 |
10 mH | 103 |
47 mH | 473 |
100 mH | 104 |
470 mH | 474 |
1 H | 105 |
4.7 H | 475 |
10 H | 106 |
47 H | 476 |
インダクタンス値の許容差を表す文字記号 [5]
正負対称の許容差 [5.1]
インダクタンス値の許容差が正負対称な場合の文字記号は,表4による。
許容差 | 文字記号 |
---|---|
±0.05 nH | W |
±0.1 nH | B |
±0.2 nH | C |
±0.3 nH | S |
±0.5 nH | D |
±1 % | F |
±2 % | G |
±3 % | H |
±5 % | J |
±10 % | K |
±15 % | L |
±20 % | M |
±30 % | N |
これらの文字記号は,インダクタンス値の後に付ける。 |
その他の許容差 [5.2]
文字記号が規定されていない許容差の表示は,記号Aを用いてもよい。文字記号Aは,許容差をその他の規定に基づいて定めていることを示す。
固定インダクタの製造年月(年週)記号 [6]
1文字記号(年/月) [6.1]
1文字で表す製造年月記号は,表5に示す方法によって,4年を1サイクルとして繰り返して用いる【例1と例2参照】。
年 | 月 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
2007 | a | b | c | d | e | f | g | h | j | k | l | m |
2008 | n | p | q | r | s | t | u | v | w | x | y | z |
2009 | A | B | C | D | E | F | G | H | J | K | L | M |
2010 | N | P | Q | R | S | T | U | V | W | X | Y | Z |
2011 | a | b | c | d | e | f | g | h | j | k | l | m |
2012 | n | p | q | r | s | t | u | v | w | x | y | z |
2013 | A | B | C | D | E | F | G | H | J | K | L | M |
・ | N | P | Q | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ |
・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ | ・ |
注記1 製造年月は,IとOを除く1英大文字又は1英小文字で表す。 注記2 小文字のc, p, s, u, v, w, xとzのように,大文字と読み誤りやすい又は紛らわしい1英小文字の表記には,注意が必要である。小文字の上に横バー(-)を付けるか又は適切な方法で区別してもよい。 例1 2008年6月 :t 例2 2009年11月:L |
2文字記号(年/月) [6.2]
2文字で製造年月を表す記号が必要な場合は,表6と表7の方法による【例1と例2参照】。
年 | 文字 | 年 | 文字 | 年 | 文字 | 年 | 文字 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | M | N | P |
R | S | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 | T |
U | V | W | X | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 |
2014 | A | B | C | D | E | 2015 | 2016 |
2017 | 2018 | 2019 | F | H | J | K | L |
注記 年を表す文字記号は,20年のサイクルで繰り返す。 |
月 | 記号 | 月 | 記号 |
---|---|---|---|
1 | 1 | 7 | 7 |
2 | 2 | 8 | 8 |
3 | 3 | 9 | 9 |
4 | 4 | 10 | O |
5 | 5 | 11 | N |
6 | 6 | 12 | D |
例1 2008年3月 :W3 例2 2010年11月:AN |
4数字記号(年/週) [6.3]
製造年週の表示が必要な場合は,4数字記号とする。初めの2数字は製造年【西暦】の末尾2数字とし,最後の2数字はその年の何番目の週であるかを示す番号を表す。週の番号の付け方は,JIS X 0301 による【例1と例2参照】。
例1 1999年の第10週:9910
例2 2008年の第42週:0842
インダクタ 関連 主なJIS規格 一覧
規格番号 | 規格名称 |
---|---|
JIS C 5064 | 電子機器と通信機器用固定インダクタ-表示記号 |
JIS C 62024-1 | 高周波誘導部品-電気的特性と測定方法-第1部:ナノヘンリー範囲の表面実装インダクタ |
JIS C 62024-2 | 高周波誘導部品-電気的特性と測定方法-第2部:DC/DCコンバータ用インダクタの定格電流の決め方 |
JIS C 62025-1 | 高周波誘導部品-非電気特性と測定方法-第1部:電子機器と通信機器用表面実装固定インダクタとフェライトビーズ |