JIS D 3904 最新規格 自動車部品-ガソリン機関用スピンオン形オイルフィルタ|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS D 3904 自動車部品-ガソリン機関用スピンオン形オイルフィルタの規格 JISD3904の一覧・種類,取付けねじ,性能,外観,圧力損失試験,逃がし弁,基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS D3904:1997の規格は,自動車のガソリン機関に用いる全流式スピンオン形オイルフィルタについて規定。
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自動車部品-ガソリン機関用スピンオン形オイルフィルタ 規格 一覧表

自動車部品-ガソリン機関用スピンオン形オイルフィルタの一覧
最新 JIS D3904 規格の詳細 更新日 情報
JIS D 3904:1997の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
JIS規格番号 | JIS D3904 | JIS改正 最新・更新日 | 1997年03月20日 |
---|---|---|---|
規格名称 | 自動車部品-ガソリン機関用スピンオン形オイルフィルタ | ||
英語訳 | Automotive parts – Spin-on type oil filters for gasoline engines | ||
対応国際規格 ISO | |||
主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 1974年05月01日 |
略語・記号 | No | JIS D3904:1997 | |
ICS | 43.060.30 | JISハンドブック | |
改訂 履歴 | 1974-05-01 (制定),1977-04-01 (確認),1983-03-01 (確認),1988-06-01 (確認),1994-09-01 (改正),1997-03-20 (改正),2002-03-20 (確認),2006-12-20 (確認),2011-10-20 (確認),2016-10-20 (確認) |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,自動車のガソリン機関に用いる全流式スピンオン形(1)オイルフィルタ(以下,フィルタという。)について規定する。
注(1) フィルタエレメントごと一緒に,簡易に交換できる形式のもの。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS D 1611 自動車部品-オイルフィルタ試験方法
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
用語の定義 [2]
この規格で用いる用語の定義は,JIS D 1611によるほか次による。
(1) コンタミナント捕そく比 試験終了までにフィルタに添加したコンタミナント固形物の全質量をフィルタケースの高さで割った値。グラム毎ミリメートル (g/mm) で表す。
種類 [3]
フィルタの種類は,呼び径によって区分し,表1のとおりとする。

種類
種類 | 呼び径 D mm |
---|---|
1 | 90以下 |
2 | 90を超えるもの |
取付けねじ [4]
取付けねじは,M20×1.5又は3/4-16UNFとする。ただし,3/4-16UNFは,新規設計の際にはできる限り使用しない。
性能 [5]
フィルタの性能は,表2のとおりとする。
項目 | 性能 | 試験方法 | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
圧力損失 | 30 kPa以下 | 7.2による。 | ||||||||
逃がし弁の開弁圧力 | 受渡当事者間の協定による。 | 7.3による。 | ||||||||
エレメントの差圧強度 | 差圧500 kPaで破損しないこと。 | 7.4による。 | ||||||||
ろ過効率 |
| 7.5による。 | ||||||||
コンタミナント捕そく比 | 種類1:0.25 g/mm以上 種類2:0.30 g/mm以上 | |||||||||
インパルス耐久 | 油漏れと破損がないこと。 | 7.6による。 | ||||||||
耐圧強度 | 油圧1,500 kPaで油漏れと破損がないこと。 | 7.7による。 | ||||||||
振動耐久 | 油漏れと破損がないこと。 | 7.8による。 | ||||||||
ドレンバック油量 | 種類1:50mL以下,ただし,受渡当事者間の協定によって100 mL以下としてもよい。 種類2:100 mL以下 | 7.9による。 | ||||||||
バブル率 | 50 %以上 | 7.10による。 |
外観 [6]
外観は良好で,有害なきず,割れ,その他の欠陥があってはならない。
試験方法 [7]
試験の一般条件 [7.1]
試験の一般条件は,次による。
(1) 各試験の試験室の状態は,特に指定がない限り,JIS Z 8703に規定する常温 (5~35°C) ,常湿 (45~85 %) とする。
(2) 圧力損失試験,ろ過効率とコンタミナント捕そく比試験の流量は,表3のとおりとする。
種類 | 流量 L/min |
---|---|
1 | 10 |
2 | 15 |
圧力損失試験 [7.2]
圧力損失試験は,JIS D 1611の5.(圧力損失試験)によって行い,圧力損失を測定する。ただし,試験油はJIS D 1611の5.1(試験条件)(1)(試験油)(a)とし,流量は表3による。
逃がし弁の性能試験 [7.3]
逃がし弁の性能試験は,JIS D 1611の6.(逃がし弁の性能試験)によって行い,指定された流量になるときの逃がし弁の開弁圧力を測定する。ただし,試験油はJIS D 1611の5.1 (1) (a)による。
エレメントの差圧強度試験 [7.4]
エレメントの差圧強度試験は,JIS D 1611の7.(エレメントの差圧強度試験)のうち,7.1(試験条件),7.2(試験装置)と7.3(試験手順)(1)(エレメント差圧強度試験)によって行い,フィルタエレメントの破損の有無を調べる。
ろ過効率とコンタミナント捕そく比試験 [7.5]
ろ過効率とコンタミナント捕そく比試験は,次によって行う。
(1) JIS D 1611の8.(ろ過効率試験)によって試験を行い,ろ過効率とコンタミナント捕そく比を求める。試験時間は,圧力損失が100 kPaに達するまでの時間とし,流量は表3による。ただし,66時間を超えても100 kPaに達しない場合には,受渡当事者間の合意によって適宜打ち切ってもよい。
なお,逃がし弁を内蔵しているフィルタは,逃がし弁を閉そくして行う。
(2) コンタミナント捕そく比は,次の式によって求める。
CR = Wc / H
CR: コンタミナント捕そく比 (g/mm)
WC: 試験終了までにフィルタに添加したコンタミナント固形分の全質量 (g)
H: フィルタケースの高さ (mm)
インパルス耐久試験 [7.6]
インパルス耐久試験は,JIS D 1611の9.(インパルス耐久試験)によって行い,フィルタからの油漏れと破損の有無を調べる。
耐圧試験 [7.7]
耐圧試験は,JIS D 1611の10.(耐圧試験)によって行い,フィルタからの油漏れと破損の有無を調べる。
振動試験 [7.8]
振動試験は,JIS D 1611の11.(振動試験)によって行い,フィルタからの油漏れと破損の有無を調べる。
ドレンバック油量試験 [7.9]
ドレンバック油量試験は,JIS D 1611の12.(ドレンバック油量試験)によって行い,ドレンバック油量を測定する。
なお,油面高さは500 mmとする。
バブル試験 [7.10]
バブル試験は,JIS D 1611の13.(バブル試験)によって行い,バブル率を求める。
検査 [8]
検査項目 [8.1]
検査項目は,次のとおりとする。
(1) 性能検査
(2) 外観検査
検査方法 [8.2]
検査方法は,受渡当事者間の協定による抜取検査方式に基づく抜取検査とする。
表示 [9]
フィルタには,見やすい箇所に容易に消えない方法で,製造業者名又はその略号を表示する。
オイルフィルタ 関連 主なJIS規格 一覧
規格番号 | 規格名称 | 規格番号 | 規格名称 |
---|---|---|---|
JIS D 1611-1 | 自動車部品-内燃機関用オイルフィルタ-第1部:一般試験方法 | JIS D 1611-3 | 自動車部品-内燃機関用オイルフィルタ-第3部:複合材フィルタハウジングの試験方法 |
JIS D 1611-2 | 自動車部品-内燃機関用オイルフィルタ-第2部:全流式オイルフィルタの粒子カウント法によるろ過効率試験方法とコンタミナント捕そく(捉)容量試験方法 | JIS D 3904 | 自動車部品-ガソリン機関用スピンオン形オイルフィルタ |
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