JIS H 7002 最新規格 制振材料用語|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS H 7002 制振材料用語の規格 JISH7002の基本・名称・用語・意味,材料と材料特性,性能,試験方法,現象,知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS H7002:1989の規格は,金属系の制振材料に関する用語及び意味について規定。
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制振材料用語 規格 一覧表

制振材料用語の一覧
最新 JIS H7002 規格の詳細 更新日 情報
JIS H 7002:1989の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
| JIS規格番号 | JIS H7002 | JIS改正 最新・更新日 | |
|---|---|---|---|
| 規格名称 | 制振材料用語 | ||
| 英語訳 | Glossary of terms used in damping materials | ||
| 対応国際規格 ISO | |||
| 主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 1989年11月01日 |
| 略語・記号 | No | JIS H7002:1989 | |
| ICS | 01.040.77,77.120.99 | JISハンドブック | |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
1. 適用範囲
この規格は,主として金属系の制振材料に関する主な用語と意味について規定する。
引用規格:
JIS C 1502 普通騒音計
JIS C 1505 精密騒音計
JIS C 1510 振動レベル計
関連規格
JIS B 0153 機械振動・衝撃用語
JIS G 0201 鉄鋼用語(熱処理)
JIS Z 8106 音響用語(一般)
2. 分類
用語は,次のとおり分類する。
(1) 材料と材料特性
(2) 性能
(3) 試験方法
(4) 現象一般
3. 用語と意味
用語と意味は,次のとおりとする。
なお,参考のために対応英語を示す。
備考1. 二つ以上の用語を並べてある場合は,その順位に従って優先的に使用する。
備考2. 用語と意味のなかで一部に [ ] を付けてある場合は,括弧の中の用字を省略してもよい。
備考3. 用語と意味のなかで一部に( ) を付けてある場合は, ( ) の中の用語に代えてもよい。
備考4. 意味に(1),(2)とあるのは,(1)と(2)の二通りの意味があることを示す。
(1) 材料と材料特性
| 番号 | 用語 | 意味 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 1001 | 制振材[料], ダンピング材[料], 防振材[料], 吸振材[料] | 制振材[料],ダンピング材[料],防振材[料],吸振材[料]とは,外部から材料内に入ってきた振動エネルギーを熱エネギーに変換し,吸収してしまう能力の大きい材料。 制振鋼板,制振合金などがあるが,金属系以外にも,の能力の大きな材料があり,広義に制振材[料]とい場合には,これらを含む。 | damping materials |
| 1002 | 防音材[料] | 防音材[料]とは,騒音対策で,吸音又は遮音を考慮して,特別に用いらる材料。 その使用目的によって,遮音材[料]と吸音材[料]がある。 | acoustical materials |
| 1003 | 制振合金, 防振合金, 吸振合金 | 制振合金,防振合金,吸振合金とは,合金単体であって,外部から加えられた振動エネルギを,各種の機構によって,その合金材料の系内で熱エルギーに変換して消費することによって減衰させる能をもつ合金。 | damping alloys |
| 1004 | 転位型制振合金, 転位型防振合金 | 転位型制振合金,転位型防振合金とは,交番応力によって,不純物原子によって固着されてい転位が離脱して転位線が振動し,静履歴現象を示すこによって振動エネルギーを吸収する合金。 | damping alloys of dislocation type |
| 1005 | 双晶型制振合金, 双晶型防振合金 | 双晶型制振合金,双晶型防振合金とは,熱弾性型マルテンサイト変態に伴う変態双晶と母相と境界又はマルテンサイトと母相との境界の移動に関連る静履歴と応力緩和によって,振動エネルギーを吸する合金。 | damping alloys of interface type |
| 1006 | 強磁性型制振合金, 強磁性型防振合金 | 強磁性型制振合金,強磁性型防振合金とは,強磁性体が交番応力を受けたとき,磁区壁が非可逆的移動し,磁気・機械的な静履歴によって,振動エネルーを吸収する合金。 | damping alloys of ferromagnetic type |
| 1007 | 複合型制振合金, 複合型防振合金 | 複合型制振合金,複合型防振合金とは,母相と第二相とからなる合金で,その界面における粘流動又は塑性流動によって,振動エネルギーを吸収す合金。 | damping alloys of composite type |
| 1008 | 制振鋼板, 複合型制振鋼板 | 制振鋼板,複合型制振鋼板とは,鋼板と粘弾性高分子材料との組合せによって,振動エルギーを吸収する複合型板形状の材料。 拘束型と非拘束型とがある。 | laminated damping steel sheets |
| 1009 | 拘束型制振鋼板 | 拘束型制振鋼板とは,二枚の鋼板の間に薄い粘弾性高分子材料を挟んで,サドイッチ構造にした板形状の材料。 曲げ振動に伴う高分子材料のずり変形によって減衰能示す。 | laminated damping steel sheets of constrained type |
| 1010 | 非拘束型制振鋼板 | 非拘束型制振鋼板とは,鋼板の表面に粘弾性高分子材料のフィルム(ダンピンシート)をはった板形状の材料。 曲げ振動に伴う高分子材料の伸び変形によって減衰能示す。 | laminated damping steel sheets of unconstrained type |
| 1011 | 圧延制振鋼板, 圧延防振鋼板 | 圧延制振鋼板,圧延防振鋼板とは,溝加工した鋼板を再圧延し,溝を圧縮して薄い空げきした板形状の材料。 空げきを挟んだ両側面の摩擦によって,振動エネルギを吸収する。 | rolled high damping steel sheets |
| 1012 | 片状黒鉛鋳鉄 | 片状黒鉛鋳鉄とは,片状黒鉛を含むねずみ鋳鉄。 減衰能が大きい。 | flake graphite cast iron |
| 1013 | 圧延鋳鉄 | 圧延鋳鉄とは,球状黒鉛鋳鉄を熱間で圧延加工した鋳鉄。 高い減衰能と機械的強度を付与したもの。 | rolled nodular cast iron |
| 1014 | 多孔質焼結鋳鉄 | 多孔質焼結鋳鉄とは,片状黒鉛鋳鉄の切削粉を圧縮成形し,焼結した材料。 連続した空げきをもち,片状黒鉛鋳鉄の減衰能に加えてこの空げきによる多孔質状態の減衰効果が発揮され,い減衰能を示す。 | porous sintered flake cast iron |
| 1015 | 微細粒超塑性合金 | 微細粒超塑性合金とは,マイクロメートル (μm) オーダの微細な結晶粒からな合金で,超塑性を示すもの。 微細結晶の合金を,その融点の0.5~0.7程度の絶対温で表した温度域で,ゆっくりした速度で変形させると数百~数千%の最大伸びを示すことがある。 このような合金の中には,減衰能の高いものが多い。 | fine grained superplastic alloys |
| 1016 | 制振樹脂,樹脂制振材 | 制振樹脂,樹脂制振材とは,制振鋼板に用いられる粘弾性高分子材料。 樹脂に振動的な外力が加えられると,その力学的エネギーのうち,粘性成分に加えられたものが,熱エネルーに変換されて散逸し,振動を減衰させる。 | damping plastics |
| 1017 | 粘弾性高分子材料, 粘弾性樹脂 | 粘弾性高分子材料,粘弾性樹脂とは,粘性と弾性とを兼ね備えた高分子材料 | visco-elastic polymers |
| 1018 | 共析組織 | 共析組織とは,冷却の過程で,一つの固溶体から二つ以上の固相が,密に混合した組織への変態で生じた組織 | eutectoid structure |
| 1019 | 共晶組織 | 共晶組織とは,冷却の過程で,一つの液相から二つ以上の固相が,密に混合した組織への変化で生じた組織 | eutectic structure |
| 1020 | 析 出 | 析出とは,過飽和固溶体中に過剰に固溶している原子が,固溶体の結晶格子から離脱して,新しい相を形成し,固溶体相と新しい相とが共存した安定状態となる現象 | precipitation |
| 1021 | 二相混合組織 | 二相混合組織とは,二つの異なる相が密に混在する組織。 共晶,共析,析出などによって形成される。 このような組織は,複合型の減衰能を付与する | microduplex structure |
| 1022 | 共晶合金 | 共晶合金とは,共晶組織をもつ合金。 共晶組織(番号1018)の項参照 | eutectic alloys |
| 1023 | 等軸晶組織 | 等軸晶組織とは,結晶粒の長さがいずれの方向も,ほぼ同じであるものから成り立っている組織 | equiaxe (grain) structure |
| 1024 | [結晶]粒界 | [結晶]粒界とは,隣接する結晶粒の境界 | grain boundaries |
| 1025 | 結晶粒度 | 結晶粒度とは,多結晶材の単位面積,又は単位体積当たりの粒の数で表した結晶粒の大きさの単位 | grain size number |
| 1026 | 粒界腐食 | 粒界腐食とは,結晶粒界が選択的に腐食される現象 | intergranular corrosion |
| 1027 | 相変態 | 相変態とは,一つの相から他の相に移り変わる現象 | phase transformation |
| 1028 | 熱弾性型マルテンサイト変態 | 熱弾性型マルテンサイト変態とは,温度変化に際し,変態による化学自由エネルギーの変化と,変態に伴う弾性ひずみエネルギーの変化とが,平衡を保ちながら起きるようなマルテンサイト変態。 この種の変態では,マルテンサイトと母相との界面の整合性がよく,マルテンサイトは,温度の微小変化に対応して,成長又は縮小する。そして,温度ヒステリシスが小さいのが特徴である | thermo-elastic martensitic transformation |
| 1029 | 双晶 | 双晶とは,隣接する二つの結晶粒が,同一の結晶構造をもち,かつ,二つの結晶粒の方位が回転対称,鏡像対称などの対称関係にある結晶 | twin |
| 1030 | 変態双晶 | 変態双晶とは,相変態時に形成される双晶 | transformation twin |
| 1031 | 転位線 | 転位線とは,結晶中に存在する格子欠陥で,線状に分布しているもの。 転位と同意義 | dislocation line |
| 1032 | 磁区壁, 磁壁 | 磁区壁,磁壁とは,強磁性体内部が磁気的に分割され,自発磁気をもった領域(磁区)の境界。 交番応力によって,磁区壁が非可逆的に移動して,磁気・機械的な静履歴を示し,振動エネルギーを吸収することによって減衰能を示す | ferromagnetic domain wall |
(2) 性能
| 番号 | 用語 | 意味 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 2001 | 減衰比 | 減衰比とは,線形粘性減衰をもつ系で,実際の減衰係数の臨界減衰係数に対する比。 量記号としてζを使う。 | damping ratio |
| 2002 | 減衰係数, [線形]粘性減衰係数 | 減衰係数,[線形]粘性減衰係数とは,運動体に作用する抵抗力のうち,速度の一乗に比例する抵抗力(粘性減衰力)の速度に対する比 | damping coefficient, linear viscous damping cofficient, vicous damping cofficient |
| 2003 | 臨界減衰係数 | 臨界減衰係数とは,減衰抵抗の作用する系の,ある振動モードに対する自由振動において,過渡運動が振動的になるか,非振動的となるかの境界の粘性減衰の大きさを表す係数。 記号としてCcを使う | critical damping cofficient |
| 2004 | 減衰率 | 減衰率とは,自由減衰振動の変位振幅レベル(Lxで示す。)の時間微分値の負数。 量記号としてΔtを使う | decay rate |
| 2005 | 対数減衰率 | 対数減衰率とは,振動の振幅が時間とともに指数関数的に減少するとき,相い続くサイクルにおける同じ向きの最大値の比の自然対数。 量記号としてδ又はΛを使う。 単位名はネパー,単位記号はNpである | logarithmic decrement |
| 2006 | 損失係数 | 損失係数とは,複素弾性係数の虚数部を実数部で除した値。 損失正接ともいう。 量記号としてηを使う | loss factor |
| 2007 | 複素弾性係数, 複素弾性率 | 複素弾性係数,複素弾性率とは,損失係数を含んだ弾性係数。 量記号としてEを使う | complex modulus of elasticity |
| 2008 | 複素ばね定数 | 複素ばね定数とは,複素弾性係数において,弾性係数をばね定数に読み替えたもの | complex stiffness |
| 2009 | 減衰能 | 減衰能とは,振動の1周期中に消散されるエネルギーの最大ポテンシャルエネルギーに対する比 | damping capacity |
| 2010 | 固有減衰容量, 固有減衰能 | 固有減衰容量,固有減衰能とは,固有振動数での最大ポテンシャルエネルギーと1サイクル中に消散するエネルギーの比。 量記号としてΦφを使う。 | specific damping capacity |
| 2011 | 固有減衰係数, 比減衰係数, SDI値 | 固有減衰係数,比減衰係数,SDI値とは,材料の減衰能を表す指標の一つ。 材料の0.2%引張永久ひずみに相当する応力(0.2%耐力)の101のせん断応力振幅を用いて,ねじり振動法で測定した場合に得られる固有減衰能 | specific damping index |
| 2012 | 共振ピーク | 共振ピークとは,周波数応答曲線に現れる系の固有振動数付近の応答極大値。 この値は,減衰係数によって定まる | resonance peak |
| 2013 | Q 値, Q | Q値,Qとは,振動系の共振の鋭さを表す量。 共振振動数での振動系のエネルギー(機械振動系では運動エネルギーと位置エネルギーとの和)と,一定振幅を持続するために外部から与えられる1サイクル当たりのエネルギーとの比の2倍で定義する。 対数減衰率の逆数の倍に等しい | Q factor Q |
| 2014 | 半値幅, 半価幅 | 半値幅,半価幅とは,振動変位の周波数応答曲線の共振ピークから3dB下がった点の周波数幅。 量記号としてΔfを使う。 | half-power band width |
| 2015 | 機械インピーダンス | 機械インピーダンスとは,単振動をする機械系のある点の力 (F) と,同じ点,又は異なる点の速度 (V) との複素数比。 量記号としてZmを使い,単位記号はN・s/mである。 Zm=F/V 備考 ねじり振動系に対しては,力と速度をそれぞれトルクと角速度に置き換える | mechanical impedance |
| 2016 | 複素モビリティ | 複素モビリティとは,機械インピーダンスの逆数。 単振動をする機械系のある点の速度と同じ点,又は異なる点の力との複素数比。 量記号としてYを使う Y = V/F | complex mobility |
| 2017 | 複素コンプライアンス, 複素リセプタンス | 複素コンプライアンス,複素リセプタンスとは,弾性体の応答変位 (X) と弾性体に作用する周期的な加振力 (F) との比。 量記号としてRを使う | complex compliance,complex receptance |
(3) 試験方法
| 番号 | 用語 | 意味 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 3001 | 半値幅法, 半価幅法 | 半値幅法,半価幅法とは,試料を適当な方法で支持し,周波数可変の加振器で加振したときの周波数応答曲線の半値幅(半価幅)から損失係数を求める方法 | half-power band width method |
| 3002 | 共振法 | 共振法とは,半値幅(半価幅)法と同義 | resonance method |
| 3003 | 機械インピーダンス法 | 機械インピーダンス法とは,機械インピーダンス線図から損失係数を求める方法。 機械インピーダンス線図とは,横軸に周波数,縦軸に機械インピーダンスを両対数目盛グラフ上に,質量とばね定数とをパラメータとした線図を乗せたグラフで,機械インピーダンスの測定記録に用いられる | mechanical impedance method |
| 3004 | 減衰法 | 減衰法とは,試料を共振周波数で加振し,加振力を除去した後の減衰から損失係数を求める方法 | vibration decay method |
| 3005 | 自由減衰法 | 自由減衰法とは,試料に変形を与え,拘束力を除去した後の自由振動の減衰から損失係数を求める方法 | free vibration decay method |
| 3006 | 自由端横振動法 | 自由端横振動法とは,両端が自由な状態で水平に置かれた板状,角柱状又は丸棒状の試験片を,その振動の節点で摩擦が少ないように支え,電磁的又は静電的に外力を加えて強制振動(横振動)を行わせた後,外力を除去した状態で振動振幅の減衰を測定する方法。 材料の内部摩擦を精度高く測定できる基本的な測定法である | free-free transverse vibration method |
| 3007 | ねじり振子法 (ねじり振動法) | ねじり振子法とは,ねじり振子に振動を与え,加振力を除去した後のねじれの減少割合から対数減衰率を求める方法。 ねじり振子とは,針金状試験片の一端を固定し,その先におもりを付けてねじり振動させるものをいい,ねじれ角が周期的に変化する弾性振動が起こる | torsion pendulum method |
| 3008 | 拡散振動法 | 拡散振動法とは,二次元パネルの損失係数を求める方法。 曲げ波の波長に比べて十分大きなパネルを不規則振動で加振し,加振力を除去した後の減衰,又は加振パワーと拡散振動速度から求める | diffused vibration method |
| 3009 | 残響振動法 | 残響振動法とは,減衰法又は拡散振動法で加振力を除去した後の振動レベルが60dB減衰する残響時間から損失係数を算出する方法 | reverberant vibration method |
| 3010 | 距離的減衰法 | 距離的減衰法とは,短冊形試料の一端を無反射支持し,他端を加振し,加振側からの距離による振動の減衰から損失係数を求める方法 | distance attination method |
(4) 現象一般
| 番号 | 用語 | 意味 | 英語(参考) |
|---|---|---|---|
| 4001 | 振動[エネルギー]吸収機構 | 振動[エネルギー]吸収機構とは,物体に加えられた機械的振動エネルギーを,物体内部で熱エネルギーに変換させる機構 | dissipation mechanism of vibration energy |
| 4002 | 内部摩擦, 内 耗 | 内部摩擦,内耗とは,物体に加えられた機械的振動エネルギーが,内部の欠陥や内部構造の変化で熱として失われ,振動が減衰する現象 | internal friction |
| 4003 | 振幅依存性内部摩擦 | 振幅依存性内部摩擦とは,振動振幅の大きさによって,大きさが変化する内部摩擦 | amplitude dependent internal friction |
| 4004 | 静履歴 | 静履歴とは,低振幅の条件下で,振幅依存性の内部摩擦を生じる応力とひずみとの関係図の中に描かれる閉曲線。 この現象は,転位型,双晶型と強磁性型のそれぞれの防振合金にみられる | static hysteresis |
| 4005 | 静履歴型エネルギー損失 | 静履歴型エネルギー損失とは,静履歴の閉曲線で囲まれる面積に相当するエネルギーが,1サイクル中に失われる現象 | energy loss of hysteresis type |
| 4006 | 動履歴 | 動履歴とは,粘弾性体に加えられた応力が除去されると,弾性ひずみは時間の経過とともに,徐々に回復するが,粘性流動した分のひずみは残留する現象を,応力とひずみとの関係図の中に描いた閉曲線。 この現象には,周波数依存性がある | dynamic hysteresis (visco-elasticity) |
| 4007 | 粘弾性ヒステリシス | 粘弾性ヒステリシスとは,粘弾性体に生じる動履歴 | visco-elastic hysteresis |
| 4008 | 磁場効果 | 磁場効果とは,外部磁界が加わると強磁性体の減衰能が,減少する効果。 磁界の強さが,その飽和磁界に達すると,減衰能は消失する | magnetic field effect |
| 4009 | 磁わい(歪) | 磁わいとは,磁場の作用によって強磁性体に生じるひずみ | magneto striction |
| 4010 | 最大せん断ひずみ振幅 | 最大せん断ひずみ振幅とは,振動する物体各部におけるせん断ひずみのうち最大の振幅値 | maximum shear strain amplitude |
| 4011 | 応力緩和 | 応力緩和とは,ひずみ一定のもとで,材料に掛かっている応力が時間とともに次第に低下していく現象。 時間の経過とともに塑性ひずみ成分が増すと,その分だけ弾性ひずみ成分が減少し,応力低下を生じる | stress relaxation |
| 4012 | 共振破壊 | 共振破壊とは,共振(共鳴)現象で高められた振動振幅によってもたらされる材料の破壊 | resonance fracture |
| 4013 | 強制振動 | 強制振動とは,振動系に周期的な外力を加えているときに現れる振動 | forced vibration |
| 4014 | 自由振動 | 自由振動とは,励起振動を取り除いた後に起こる振動。 自由振動では,その物体の固有振動数で振動する | free vibration |
| 4015 | 自励振動 | 自励振動とは,非振動的なエネルギーがその系の内部で,振動的な励起振動に変換されて発生する振動 | self-excited vibration |
| 4016 | 材料減衰 | 材料減衰とは,材料の内部摩擦による減衰 | material damping |
| 4017 | 構造減衰 | 構造減衰とは,構造物の減衰の一つであり,同種材料又は異種材料の組合せ構造によって生じる減衰 | structural damping |
| 4018 | 周波数応答 | 周波数応答とは,入力信号の周波数の関数として表された出力信号の量的表現 | frequency response |
| 4019 | 部分構造合成法 | 部分構造合成法とは,大規模構造系を幾つかの部分構造系に分割し,それぞれの振動特性から全体系の振動特性を求める振動解析手法 | building block approach |
| 4020 | モード(振動)解析 | モード解析とは,(1) 応答解析を各モードごとに行い,その応答波形を加算して系全体の応答波形を求めること。 (2) 各モードごとの最大応答値を求め,適当な加算法によって系全体の最大応答推定値を求めること。 備考 多自由度系又は連続体の応答を求める手法であって,その固有モードが互いに独立であるとして扱える系に適用する | modal analysis |
| 4021 | モードパラメータ | モードパラメータとは,固有振動数,固有モード,モード質量,モード減衰とモード剛性の総称。 多自由度系の振動を主座標について記述するときの各固有モードの特性を表すために用いられるパラメータ | modal parameter |
| 4022 | モード質量 | モード質量とは,多自由度系における振動を固有モードごとに分けて論じる場合,ある固有モードに対応する質量 | modal mass |
| 4023 | モード減衰 | モード減衰とは,多自由度系における振動を固有モードごとに分けて論じる場合,ある固有モードに対応する減衰 | modal damping |
| 4024 | モード剛性 | モード剛性とは,多自由度系における振動を固有モードごとに分けて論じる場合,ある固有モードに対応する剛性 | modal stiffness |
| 4025 | 振動レベル | 振動レベルとは,JIS C 1510(振動レベル計)に規定される振動感覚補正を行った振動加速度の実効値を,基準の振動加速度 (10-5m/s2) で除した値の常用対数の20倍。 単位記号はdBである | vibration level |
| 4026 | 騒音レベル[A特性] | 騒音レベル[A特性]とは,JIS C 1502(普通騒音計)又はJIS C 1505(精密騒音計)に規定されるA特性で,重み付けした音圧の実効値PAの2乗を,基準音圧P0 (20μPa) の2乗で除した値の常用対数の10倍の値 単位記号はdBである | A-weighted sound pressure level |
| 4027 | 音圧レベル | 音圧レベルとは,ある音の音圧の実効値の2乗と基準の音圧の2乗との比の常用対数の10倍の値。 基準音圧は空気中の音の場合20μPaである。 量記号はLp,単位記号はdBである | sound pressure level in decibels |
| 4028 | 音の強さのレベル | 音の強さのレベルとは,ある音の強さと基準の音の強さとの比の常用対数の10倍の値。 基準の音の強さは空気中の音の場合,1pW/m2 。 量記号はL,単位記号はdBである | sound intensity level in decibels |
| 4029 | 音響パワーレベル | 音響パワーレベルとは,ある音響パワーと基準の音響パワーとの比の常用対数の10倍の値。 基準の音響パワーは1pW。 量記号はLw又はLp,単位記号はdBである | sound power level in decibels |
| 4030 | 音の透過損失 | 音の透過損失とは,壁などの材料へ入射する音響パワーと透過した音響パワーとの比の常用対数の10倍の値。 量記号はR,単位記号はdBである | sound reduction index, sound transmission loss |
| 4031 | 残響時間 | 残響時間とは,室の中の音響エネルギー密度が定常状態にあったとき,音源からの音を停止した後,60dB減少するのに要する時間。 量記号はT,単位記号はsである | reverberation time |
| 4032 | 伝ぱ(播)速度 | 伝ぱ速度とは,伝ぱ(播)する音波の方向と速さを特定するベクトル量。 単位記号はm/sである | sound wave velocity |
| 4033 | 定在波 | 定在波とは,同一周波数の自由進行波の干渉によって生じる空間的な振幅分布の定まった波 | standing wave |
| 4034 | 白色雑音, ホワイトノイズ | 白色雑音,ホワイトノイズとは,単位周波数帯域 (1Hz) に含まれる波の成分の強さが,周波数に無関係に一定である性質をもつ雑音 | white noise |
| 4035 | ピンクノイズ | ピンクノイズとは,単位周波数帯域 (1Hz) に含まれる波の成分の強さが周波数に反比例する性質をもつ雑音 | pink noise |
制振 関連 主なJIS規格 一覧
| 規格番号 | 規格名称 |
|---|---|
| JIS G 0602 | 制振鋼板の振動減衰特性試験方法 |
| JIS H 7002 | 制振材料用語 |
| JIS K 7391 | 非拘束形制振複合はりの振動減衰特性試験方法 |

