JIS A 0002 建築モデュール用語|英語・単語|最新 JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS A 0002 建築モデュール用語の規格 JISA0002の基本・名称・用語・種類・知識・英語・単語・JIS最新改正更新情報に関して解説!
この規格は,建築のモデュールに関する用語について規定。JISA0004に規定されるモデュラーコーディネーションの原則に一致し,建築物の設計と建設,そして,それらの建築物で使用される構成材の設計と製造のために必要な用語を定義。
ページコンテンツ
建築モデュール用語 規格 一覧表

建築モデュール用語の一覧
最新 JIS A0002 規格の詳細 更新日 情報
JIS A 0002の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
JIS規格番号 | JIS A0002 | JIS改正 最新・更新日 | 1999年03月25日 |
---|---|---|---|
規格名称 | 建築モデュール用語 | ||
英語訳 | Glossary of terms used in building module | ||
対応国際規格 ISO | ISO 1791 : 1983, Building construction-Modular coordination-Vocabulary | ||
主務大臣 | 経済産業, 国土交通 | 制定 年月日 | 1963年03月01日 |
略語・記号 | No | JISA0002:1999 |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
建築モデュール用語規格の適用範囲[1]
この規格は,JIS A 0004「建築のモデュラーコーディネーションの原則」に規定されるモデュラーコーディネーションの原則に一致し,建築物の設計と建設,そして,それらの建築物で使用される構成材の設計と製造のために必要な用語を定義する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 1791:1983, Building construction-Modular coordination-Vocabulary
骨材・混和材料、コンクリート・セメント、コンクリート製品・タイル・れんが、ガラス、鋼材、ボード・下地材、屋根材料・床材料、エクステリア材・インテリア材、左官材料・塗装材
建築モデュール用語と定義 [2]
用語 | 詳細・説明 | 英語(参考) |
---|---|---|
ディメンジョナルコーディネーション* | ディメンジョナルコーディネーション*とは, 設計,製造,組立のための,建築構成材とそれらを組み込む建築物のコーディネーティング寸法に関係するサイズに関する取り決め。備考 ディメンジョナルコーディネーションの目的は,次のようなものである。a) 切ったり継ぎたしたりせずに,現場で構成材の組立を可能にすること。b) 様々な構成材の交換を可能にすること。 | dimensional coordination |
モデュラーコーディネーション | モデュラーコーディネーションとは, ベーシックモデュール又はマルチモデュールを用いるディメンジョナルコーディネーション 備考 モデュラーコーディネーションの目的は,次のようなものである。 a) 生産される構成材のサイズの種類を少なくするため。 b) 構成材の配置に際して,建築設計者によって多くの自由度を与えるため。 | modular coordination |
構成材(1)* | 構成材(1)*とは, 明確な単位として形づくられ,3方向において定められたサイズを持つ建築用生産物。 注(1) 建築構成材は,設備,造作,造りつけ家具を含む。 | component |
モデュラー構成材 | モデュラー構成材とは,コーディネーティングサイズがモデュールである構成材。 備考 モデュラー構成材は,すべての方向がモデュラーサイズである必要はない。例えば,外壁の厚さ | modular component |
エレメント* | エレメント*とは,建築材料と/又は建築構成材でつくられる,建築物の機能的な部分。 | element |
モデュラーエレメント | モデュラーエレメントとは,コーディネーティングサイズがモデュールであるエレメント。 | modular element |
モデュール | モデュールとは,ディメンジョナルコーディネーションにおいて増分のステップとして用いられるサイズの単位。 | module |
ベーシックモデュール | ベーシックモデュールとは,モデュラーコーディネーションにおいて用いる基本となるもデュールであり,そのサイズは,建築物と構成材に対して全般的に適用するために選ばれる。 備考 ベーシックもデュールの数値は,最大限の自由度と利便性との理由で100mmが選ばれるベーシックモデュールの記号は,Mである。 | basic module |
マルチモデュール | マルチモデュールとは,ベーシックモデュールの整数倍であるモデュール | multimodule |
プランニングモデュール(2) | プランニングモデュール(2)とは,特定の適用のために選ばれるマルチモデュール 注(2) プランニングモデュールが構造エレメントの配置に用いられる場合,「構造モデュール」と呼ばれることもある | planning module |
モデュラーサイズ | モデュラーサイズとは,ベーシックモデュールの整数倍であるサイズ | modular size |
サブモデュラーインクレメント* | サブモデュラーインクレメント*とは,ベーシックモデュールの特定の分数値である,サイズの増分 | sub-modular increment |
コーディネーティング寸法 | コーディネーティング寸法とは,組立に関する構成材の特性に従って,組立における二つ以上の構成材の相対的な位置を定めるコーディネーティングスペースの寸法 | coordinating dimension |
コーディネーティングサイズ* | コーディネーティングサイズ*とは,コーディネーティング寸法のサイズ | coordinating size |
テクニカルサイズ* | テクニカルサイズ*とは,主に経済的な考え方によって決められるサイズ。それは,モデュールに一致することもある | technical size |
優先サイズ | 優先サイズとは,他のものより優先して選ばれるモデュール又はマルチモデュールのサイズ | preferred size |
基準スペース(3) | 基準スペース(3)とは,公差とジョイントクリアランスのための適切な余裕を含んでいる構成材,集成部品,又はエレメントを納めるために,建築物に割り当てられるスペース。このスペースは,基準面によって境界づけられる。この基準面はモデュール面である必要はない。 注(3) コーディネーディングスペースは,基準スペースを満たすように合わされる。基準スペースのサイズは,したがってコーディネ‐ティングサイズと一致する | reference space |
コーディネーティングスペース(3) | コーディネーティングスペース(3)とは,公差とジョイントクリアランスのための余裕を含んで構成材に当てがわれ,コーディネーティング面で境界づけられるスペース。 注(3) コーディネーディングスペースは,基準スペースを満たすように合わされる。基準スペースのサイズは,したがってコーディネーティングサイズと一致する | coordinating space |
コーディネーティング面 | コーディネーティング面とは,ある構成材と他の構成材とを調整するための基準となる面 | coordinating plane |
基準系* | 基準系*とは,構成材,集成部品,又はエレメントのサイズと位置が関係づけられる点,線,面の系 | reference system |
モデュラーグリッド | モデュラーグリッドとは,並列して並ぶ線間の距離が,ベーシックモデュール又はマルチモデュールである直交座標の基準系。このマルチモデュールは,グリッドの二つの方向で異なってもかまわない | modular grid |
モデュラースペースグリッド | モデュラースペースグリッドとは,並列して並ぶ面間の距離が,ベーシックモデュール又はマルチモデュールである3次元直交座標の基準系。このマルチモデュールは,スペースグリッドの三つの方向で異なってもかまわない | modular space grid |
モデュラー面 | モデュラー面とは,モデュラースペースグリッドにおける面 | modular plane |
モデュラー線 | モデュラー線とは,二つのモデュラー面の交差によって作られる線 | modular line |
モデュラー床面 | モデュラー床面とは,建築物の各階の全体にわたって連続している水平方向のモデュラー面で,床仕上げ材の上面,未仕上げの床の上面,構造床の上面のいずれかに一致する | modular floor plane |
モデュラー階高 | モデュラー階高とは,ある階のモデュラー床面から,その直上階のモデユラー床面間までの垂直寸法 | modular storey height |
モデュラー室高 | モデュラー室高とは,ある階における,床の仕上げ材上面のモデュラー面と,仕上げられた天井のモデュラー面との間の,垂直寸法 | modular room height |
モデュラー床天井厚 | モデュラー床天井厚とは,床の仕上げ材上面のモデュラー面と,仕上げられた天井のモデュラー面との間の,モデュールである床ゾーンの垂直寸法 | modular floor height |
ゾーン | ゾーンとは,モデュラーの面間のモデュール又はノンモデュールであるスペース。これは,ひとつの構成材と複数の構成材のために用意される。そして,このスペースは必ずしもすべてが満たされている必要はなく,また,空いていてもかまわない。備考 ノンモデュールとは,モデュールの寸法に合っていないという意味である。 | zone |
備考1. 「*」が付してある用語は,原国際規格では補助的用語として規定されている。
2. 定義で用いられている用語で,「寸法」,「サイズ」,「公差」と「ジョイントクリアランス」については,
ISO 1803:1997, Building construction-Tolerance-Expression of dimensional accuracy-Principles and terminologyとISO 2444, Joint in building-Vocabulary
で次のように規定されている。
- 寸法(対応英語:dimension) :特定の方向における大きさ,特定の線に沿っての大 きさ,又は特定の角度における大きさ。
- サイズ(対応英語:size) :決められた単位で量として表した寸法の大きさ。
- 公差(対応英語:tolerance) :サイズの上限と下限との差。
- ジョイントクリアランス(対応英語:joint clearance) :隣り合う構成材のジョイント面間の距離。すなわち, はめあいを考慮したジョイントギャップ幅。
設計・計画・一般、試験・測定〔コンクリート試験/セメント・混和剤試験/ガラス試験/金属試験/木材試験/シーリング材試験/パネル・ボード試験/浴槽試験/建具試験/防火・耐火試験/建築材料の基礎物性測定/室内空気のサンプリング及び分析/遮音・吸音測定/耐候性試験/省エネルギー/その他〕
建築モデュール 関連 主なJIS規格 一覧
規格番号 | 規格名称 | 規格番号 | 規格名称 |
---|---|---|---|
JISA0001 | 建築のベーシックモデュールの規格 | 建築のベーシックモデュールの規格とは,JISA1417 | 建築物の空気音遮断性能の測定方法 |
JISA0002 | 建築モデュール用語の規格 | 建築モデュール用語の規格とは,JISA1418-1 | 建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法-第1部:標準軽量衝撃源による方法 |
JISA0003 | 建築公差 | 建築公差とは,JISA1418-2 | 建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法-第2部:標準重量衝撃源による方法 |
JISA0004 | 建築のモデュラーコーディネーションの原則 | 建築のモデュラーコーディネーションの原則とは,JISA1419-1 | 建築物と建築部材の遮音性能の評価方法-第1部:空気音遮断性能 |
JISA0005 | 建築用開口部構成材の標準モデュール呼び寸法 | 建築用開口部構成材の標準モデュール呼び寸法とは,JISA1419-2 | 建築物と建築部材の遮音性能の評価方法-第2部:床衝撃音遮断性能 |
JISA0030 | 建築の部位別性能分類 | 建築の部位別性能分類とは,JISA1420 | 建築用構成材の断熱性測定方法-校正熱箱法と保護熱箱法 |
JISA0150 | 建築製図通則 | 建築製図通則とは,JISA1428 | 実験室における小形建築部品の空気音遮断性能の測定方法 |
JISA1301 | 建築物の木造部分の防火試験方法 | 建築物の木造部分の防火試験方法とは,JISA1429 | 建築物の現場における給排水設備騒音の測定方法 |
JISA1304 | 建築構造部分の耐火試験方法 | 建築構造部分の耐火試験方法とは,JISA1430 | 建築物の外周壁部材と外周壁の空気音遮断性能の測定方法 |
JISA1310 | 建築ファサードの燃えひろがり試験方法 | 建築ファサードの燃えひろがり試験方法とは,JISA1435 | 建築用外装材料の凍結融解試験方法 |
JISA1311 | 建築用防火戸の防火試験方法 | 建築用防火戸の防火試験方法とは,JISA1436 | 建築用被膜状材料の下地不連続部における耐疲労性試験方法 |
JISA1320 | 建築内装用サンドイッチパネルの箱型試験体による燃焼性状試験方法 | 建築内装用サンドイッチパネルの箱型試験体による燃焼性状試験方法とは,JISA1437 | 建築用内装ボード類の耐湿性試験方法 |
JISA1321 | 建築物の内装材料と工法の難燃性試験方法 | 建築物の内装材料と工法の難燃性試験方法とは,JISA1438 | 建築用外壁ボード類の耐水性試験方法 |
JISA1322 | 建築用薄物材料の難燃性試験方法 | 建築用薄物材料の難燃性試験方法とは,JISA1439 | 建築用シーリング材の試験方法 |
JISA1323 | 建築工事用シートの溶接と溶断火花に対する難燃性試験方法 | 建築工事用シートの溶接と溶断火花に対する難燃性試験方法とは,JISA1441-1 | 音響-音響インテンシティ法による建築物と建築部材の空気音遮断性能の測定方法-第1部:実験室における測定 |
JISA1324 | 建築材料の透湿性測定方法 | 建築材料の透湿性測定方法とは,JISA1441-2 | 音響-音響インテンシティ法による建築物と建築部材の空気音遮断性能の測定方法-第2部:現場における測定 |
JISA1325 | 建築材料の線膨張率測定方法 | 建築材料の線膨張率測定方法とは,JISA1451 | 建築材料と建築構成部分の摩耗試験方法(回転円盤の摩擦と打撃による床材料の摩耗試験方法) |
JISA1404 | 建築用セメント防水剤の試験方法 | 建築用セメント防水剤の試験方法とは,JISA1452 | 建築材料と建築構成部分の摩耗試験方法(落砂法) |
JISA1408 | 建築用ボード類の曲げと衝撃試験方法 | 建築用ボード類の曲げと衝撃試験方法とは,JISA1453 | 建築材料と建築構成部分の摩耗試験方法(研磨紙法) |
JISA1414-1 | 建築用パネルの性能試験方法-第1部:通則 | 建築用パネルの性能試験方法-第1部:通則とは,JISA1460 | 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法-デシケーター法 |
JISA1414-2 | 建築用パネルの性能試験方法-第2部:力学特性に関する試験 | 建築用パネルの性能試験方法-第2部:力学特性に関する試験とは,JISA1470-1 | 建築材料の吸放湿性試験方法-第1部:湿度応答法 |
JISA1414-3 | 建築用パネルの性能試験方法-第3部:温湿度・水分に対する試験 | 建築用パネルの性能試験方法-第3部:温湿度・水分に対する試験とは,JISA1470-2 | 建築材料の吸放湿性試験方法-第2部:温度応答法 |
JISA1414-4 | 建築用パネルの性能試験方法-第4部:長期特性に関する試験 | 建築用パネルの性能試験方法-第4部:長期特性に関する試験とは,JISA1475 | 建築材料の平衡含水率測定方法 |
JISA1415 | 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法 | 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法とは,JISA1476 | 建築材料の含水率測定方法 |
JISA1416 | 実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法 | 実験室における建築部材の空気音遮断性能の測定方法とは,JISA1480 | 建築用断熱・保温材料と製品-熱性能宣言値と設計値決定の手順 |