JIS X 9006 最新規格 光学式文字認識のための手書き文字(数字)|JIS規格 一覧|改正 更新情報|制定
JIS X 9006 光学式文字認識のための手書き文字(数字)の規格 JISX9006の一覧・字体の種類と呼び,字形,記入要項,記入わく,字形の大きさ,水平線,線幅,分光特性,基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS X9006:1979の規格は,光学式文字認識(OCR)に使用する手書き数字の字形及びこれに関連する仕様を規定。
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光学式文字認識のための手書き文字(数字) 規格 一覧表

光学式文字認識のための手書き文字(数字)の一覧
最新 JIS X9006 規格の詳細 更新日 情報
JIS X 9006:1979の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
| JIS規格番号 | JIS X9006 | JIS改正 最新・更新日 | |
|---|---|---|---|
| 規格名称 | 光学式文字認識のための手書き文字(数字) | ||
| 英語訳 | Handprinted numerals for optical character recognition | ||
| 対応国際規格 ISO | |||
| 主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 1979年11月01日 |
| 略語・記号 | No | JIS X9006:1979 | |
| ICS | 35.040,35.180 | JISハンドブック | |
| 改訂 履歴 | 1979-11-01 (制定),1985-06-01 (確認),1987-03-01被移行,1990-05-01 (確認),1995-06-01 (確認),2000-06-20 (確認),2004-11-20 (確認),2009-10-01 (確認),2014-10-20 (確認),2019-10-21 (確認) | ||
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,光学式文字認識(以下,OCRという。)に使用する手書き数字の字形とこれに関連する仕様を規定する。
用語の意味 [2]
この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 数字 0,1,2,3,4,5,6,7,8,9のアラビア数字。
(2) 字形 個々の数字の形状。
(3) 字体 一群の数字に対し,規範として定められた字形の一組。
(4) 線素 個々の字形を構成する幅を持った線。
(5) 線幅 字形を形成する線素の幅。
(6) 突出し 長い線素にほぼ直交して伸びている短い線素。
(7) かぎ(鉤) 長い線素の始め又は終わりに,その線素とほぼ直交するように付ける短い線素。
(8) 帳票基準辺 機械読取りの際に基準となる辺【付図1参照】。
(9) 記入わく 帳票基準辺に平行と垂直な辺を有する,一つの数字を書く場所を示す長方形【内側】【付図1参照】。
(10) 記入わくの幅 記入わくを構成する垂直線間の水平距離【付図1参照】。
(11) 記入わくの高さ 記入わくを構成する水平線間の垂直距離【付図1参照】。
(12) 記入帯 帳票基準辺に平行と垂直な辺を有する,1行中の一組の記入わくをすべて含む最小の長方形領域【付図2参照】。
(13) 記入わく間隔 同一記入帯内の隣接する二つの記入わくの幅の垂直二等分線間の水平距離【付図1参照】。
(14) 行間隔 列方向に隣接する二つの記入わくの高さの垂直二等分線間の垂直距離【付図1参照】。
(15) 記入わく間余白 同一記入帯内で相互に隣接する二つの記入わくの水平距離【付図1参照】。
(16) 文字境界 帳票基準辺に平行と垂直な辺を有する,一つの字形のすべての線素をその内部に含む最小の長方形【付図1参照】。
(17) 線素境界 ある文字を構成する一つの線素を字形とみなしたときにできる文字境界。
(18) 垂直線素の傾き 字形を構成する垂直線素の線素境界における水平の辺と垂直の辺との比【付図3参照】。
(19) 水平線素の傾き 字形を構成する水平線素の線素境界における垂直の辺と水平の辺との比【付図3参照】。
(20) クリアエリア 帳票基準辺に平行と垂直な辺を有する,記入帯とその回りの余白部を含む長方形領域【付図2参照】。
(21) ドロップアウトカラー 人間の眼には周囲の余白部とはっきり区別できるが,当該OCRにはほとんど感知し得ない色相と濃さとを持った色。
字体の種類と呼び [3]
字体の種類は,1種類とし,その呼びはOCR-HNとする。
字形 [4]
字形は,次のとおりとする。

字形
記入要項 [5]
一般的注意 [5.1]
一つの数字は,一つの記入わく内に4.に示された字形で書かなければならない。
突出し,かぎ(鉤),輪,飾り [5.2]
4.に示されている箇所以外に,余分な突出し,かぎ(鉤),輪,飾りなどを付加して書いてはならない。
字形の大きさ [5.3]
文字境界の幅と高さとの許容値は,表1のとおりとする。
| 幅 | ½W~W |
|---|---|
| 高 | ½H~H |
| 備考1. Hは記入わくの高さ,Wはその幅である。 備考2. 数字「1」については,記入わくの中央に記入することとし,表1の幅の許容値は適用しない。 備考3. 幅の最小値は2.5mm,高さの最小値は3mmとする。 | |
垂直水平線素の傾き [5.4]
垂直線素の傾きは⅕まで,水平線素の傾きは⅛までとする。
線幅 [5.5]
線幅の許容範囲は0.25mmから0.75mmまでとする。
備考 記入わくとその行配置の種類がI号の場合 線幅の最大値は0.55mmとする。
記入わくとその行配置 [6]
種類 [6.1]
記入わくとその行配置の種類は,表2の3種類に分類し,記入わくの幅,記入わく間隔の値は,表2のとおりとするのが望ましい。
| 種類 | I号 | II号 | III号 |
|---|---|---|---|
| 記入わくの幅 (W) | 4>W≧3.4 | 5>W≧4.0 | W≧5.0 |
| 記入わく間隔 (P) | P≧3.9 | P≧4.5 | P≧5.5 |
| 備考1.記入わくの幅の最小値は3.4mmとする。 備考2. 記入わく間余白の最小値は0.5mmとする。 備考3.記入わくの高さ (H) は幅 (W) の1.2~1.4倍とする。 | |||
分光特性 [6.2]
記入わくはドロップアウトカラーで印刷するものとする。
記入帯 [7]
記入帯は記入わくを一まとめにして1行ごとに定めなければならない。ただし,1行を幾つかの認識対象数字の組に分割して,それぞれ別の記入帯とすることができる。
また,記入帯の行間隔は,表3のとおりとする。
| 種類 | I号 | II号 | III号 | |
|---|---|---|---|---|
| 行間隔 (LS) | LS≧8.5 | LS≧12.7 | ||
| 備考 クリアエリアが他の行の記入帯のわく内に入らないことを条件とする。 | ||||
クリアエリア [8]
クリアエリアの上下の境界と記入帯の上下の境界との垂直距離は4mm以上とする。クリアエリアの左右の境界と記入帯の左右の境界との水平距離は,6mm以上とする。
クリアエリア内には,記入わくと認識対象数字しか存在してはならない。クリアエリアは隣接する記入帯のクリアエリアと重なってもよいが,他の記入帯と重なってはならない【付図2参照】。
備考 ドロップアウトカラーで印刷された文字は,クリアエリア内にあっても良い。

付図1 帳票基準辺,記入わく,文字境界

付図2 記入帯,クリアエリア

付図3 垂直水平線素の傾き
文字認識 関連 主なJIS規格 一覧
| 規格番号 | 規格名称 | 規格番号 | 規格名称 |
|---|---|---|---|
| JIS X 9001 | 光学式文字認識のための字形(英数字) | JIS X 9006 | 光学式文字認識のための手書き文字(数字) |
| JIS X 9003 | 光学式文字認識のための字形(片仮名) | JIS X 9007 | 光学式文字認識のための手書き文字(英字) |
| JIS X 9004 | 光学式文字認識のための印字仕様 | JIS X 9008 | 光学式文字認識のための手書き文字(記号) |
| JIS X 9005 | 光学式文字認識のための手書き文字(片仮名) | JIS X 9009 | 光学式文字認識のための手書き文字(平仮名) |
K 8550~K 8598、K 8603~K 8699、K 8701~K 8799、K 8800~K 8899、K 8900~K 8997、K 9000 ~ K 9906

