JIS Z 3104 鋼溶接継手の放射線透過試験方法|日本産業規格|最新情報 更新 改正制定

JIS Z 3104 鋼溶接継手の放射線透過試験方法の日本産業規格 JISZ3104の一覧・基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!

JIS Z3104:1995の規格は,鋼の溶接継手を,工業用X線フィルムを用いてX線又はγ線による直接撮影方法によって試験を行う放射線透過試験方法について規定。

鋼溶接継手の放射線透過試験方法 規格 一覧表

JIS Z 3104

鋼溶接継手の放射線透過試験方法の一覧

最新 JIS Z3104 規格の詳細 更新日 情報

JIS Z 3104:1995の最新の詳細や改正,更新日の情報!

JIS 改正 最新情報

JIS規格番号 JIS Z3104 JIS改正 最新・更新日 1995年02月01日
規格名称 鋼溶接継手の放射線透過試験方法
英語訳 Methods of radiographic examination for welded joints in steel
対応国際規格 ISO ISO 1106/1 : 1984 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints-Part 1 : Fusion welded butt joints in steel plates up to 50 mm thick
ISO 1106/2 : 1985 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints-Part 2 : Fusion welded butt joints in steel plates thicker than 50 mm and up to and including 200 mm in thickness
ISO 1106/3 : 1984 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints-Part 3 : Fusion welded circumferential joints in steel pipes of up to 50 mm wall thickness
ISO 5579 : 1984 Non-destructive testing-Radiographic examination of metallic materials by X-and gamma rays-Basic rules
主務大臣 経済産業 制定 年月日 1968年06月01日
略語・記号 No JIS Z3104:1995
ICS 25.160.40JISハンドブック 溶接I:2019,非破壊検査:2019
改訂 履歴 1968-06-01 (制定),1971-02-01 (確認),1974-01-01 (確認),1977-01-01 (確認),1980-02-01 (確認),1987-02-01 (確認),1992-05-01 (確認),1995-02-01 (改正),2001-03-20 (確認),2006-03-25 (確認),2010-10-01 (確認),2015-10-20 (確認)

JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。

適用範囲 [1]

この規格は,鋼の溶接継手を,工業用X線フィルムを用いてX線又は線(以下,放射線という。)による直接撮影方法によって試験を行う放射線透過試験方法について規定する。

備考1. この規格の引用規格を,次に示す。

JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材

JIS G 4304 熱間圧延ステンレス鋼板と鋼帯

JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板と鋼帯

JIS K 7652 写真-濃度測定-第2部 透過濃度の幾何条件

JIS K 7653 写真-濃度測定-第3部 分光条件

JIS Z 2300 非破壊試験用語

JIS Z 2306 放射線透過試験用透過度計

JIS Z 3861 溶接部の放射線透過試験の技術検定における試験方法と判定基準

JIS Z 4560 工業用γ線装置

JIS Z 4561 工業用放射線透過写真観察器

JIS Z 4606 工業用X線装置

備考2. この規格の対応国際規格を,次に示す。

ISO 1106/1 : 1984 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints-Part 1 : Fusion welded butt joints in steel plates up to 50 mm thick

ISO 17636-1:2013,Non-destructive testing of welds — Radiographic testing — Part 1: X- and gamma-ray techniques with film

ISO 1106/2 : 1985 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints-Part 2 : Fusion welded butt joints in steel plates thicker than 50 mm and up to and including 200 mm in thickness

ISO 1106/3 : 1984 Recommended practice for radiographic examination of fusion welded joints-Part 3 : Fusion welded circumferential joints in steel pipes of up to 50 mm wall thickness

ISO 5579 : 1984 Non-destructive testing-Radiographic examination of metallic materials by X-and gamma rays-Basic rules

ISO 5579:2013,Non-destructive testing — Radiographic testing of metallic materials using film and X- or gamma rays — Basic rules

用語の定義 [2]

この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 2300によるほか次による。

(1) 母材の厚さ 使用された鋼材の呼び厚さ。母材の厚さが継手の両側で異なる場合は,原則として薄い方の厚さとする。

(2) 試験部 試験対象となる溶接金属と熱影響部を含んだ部分。

透過写真の像質の種類 [3]

透過写真の像質は,A級,B級,P1級,P2級とF級の5種類とする。A級は通常の撮影技術によって得られ,B級はきずの検出感度が高くなるような撮影技術によって得られる。鋼管の円周溶接継手の管壁を二重に透過させる撮影方法において,P1級は円周溶接継手の片面を撮影する場合とP2級は円周溶接継手の両面を撮影する場合に得られる通常の像質である。F級はT溶接継手の透過試験によって得られる通常の像質である。これらの像質は,溶接継手の形状ごとに表1に示すように適用する。

【 表 1 】 透過写真の像質の適用区分
溶接継手の形状像質の種類
鋼板の突合せ溶接継手と撮影時の幾何学的条件がこれと同等とみなせる溶接継手 A級 B級
鋼管の円周溶接継手 A級 B級 P1級 P2級
鋼板のT溶接継手 F級

試験技術者 [4]

放射線透過試験を行う技術者は,JIS Z 3861に基づく試験に合格した者又はそれと同等以上の技量をもつ者とする。

放射線透過装置と付属機器 [5]

放射線透過装置 [5.1]

放射線透過装置は,JIS Z 4606に規定するX線装置,電子加速器によるX線発生装置とJIS Z 4560に規定する線装置並びにこれらと同等以上の性能をもつ装置とする。

感光材料 [5.2]

工業用X線フィルム(以下,フィルムという。)は,低感度・極超微粒子,低感度・超微粒子,中感度・微粒子又は高感度・微粒子とする。増感紙を使用する場合は,鉛はく増感紙,蛍光増感紙又は金属蛍光増感紙とする。

透過度計 [5.3]

透過度計は,JIS Z 2306に規定する一般形のF形若しくはS形の透過度計又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

なお,円周溶接継手の撮影については,原則として帯形透過度計のF形又はS形を用いることとするが,一般形のF形又はS形の透過度計並びにこれらと同等以上の性能を持つものを用いることができる。

階調計 [5.4]

階調計の種類,構造,寸法と材質は,次による。

(1) 階調計の種類,構造と寸法は,図1による。

なお,階調計の寸法許容差は,厚さについては±5%とし,一辺の長さについては±0.5mmとする。

(2) 階調計の材質は,JIS G 3101に規定する鋼材,JIS G 4304に規定するSUS 304又はJIS G 4305に規定するSUS 304とする。

図1 階調計の種類,構造と寸法

観察器 [5.5]

観察器は,JIS Z 4561に規定するもの又はこれと同等以上の性能をもつものとする。

濃度計 [5.6]

濃度計は,JIS K 7652とJIS K 7653を満足するものを使用する。

透過写真の撮影方法 [6]

線源と感光材料の組合せ [6.1]

線源と感光材料は,透過度計の識別最小線径が識別できるように組み合わせる。

記号 [6.2]

撮影に際しては,透過写真が記録と照合できるように記号を用いる。

照射野 [6.3]

撮影に際しては,絞り又は照射筒を用いて照射野を必要以上に大きくしないことが望ましい。

撮影方法 [6.4]

透過写真の撮影方法は,溶接継手の形状に応じて表2に示す附属書による。

透過写真の必要条件を規定する附属書
【 表 2 】 撮影方法を規定する附属書
溶接継手の形状附属書
鋼板の突合せ溶接継手と撮影時の幾何学的条件がこれと同等とみなせる溶接継手 附属書1
鋼管の円周溶接継手 附属書2
鋼板のT溶接継手 附属書3

透過写真の必要条件 [7]

撮影された透過写真の必要条件は,溶接継手の形状に応じて表3に示す附属書による。

なお,透過写真には,像質の評価ときずの像の分類の妨げとなる現像むら,フィルムきずなどがあってはならない。

【 表 3 】 透過写真の必要条件を規定する附属書
溶接継手の形状附属書
鋼板の突合せ溶接継手と撮影時の幾何学的条件がこれと同等とみなせる溶接継手 附属書1
鋼管の円周溶接継手 附属書2
鋼板のT溶接継手 附属書3

透過写真の観察 [8]

観察器 [8.1]

透過写真の観察には,5.5に規定する観察器を表4の区分で用いる。

【 表 4 】 観察器の使用区分
観察器の種類 透過写真の最高濃度 (1)
D10形1.5以下
D20形2.5以下
D30形3.5以下
D35形4.0以下
(1) 個々の透過写真において,試験部の示す濃度の最大値

観察方法 [8.2]

透過写真の観察は,暗い部屋で透過写真の寸法に適合した固定マスクを用いて行う。

きずの像の分類方法 [9]

透過写真によるきずの像の分類は,附属書4による。

記録 [10]

試験成績書は,次に示す事項を記載し,その記録と試験部の照合ができるようにする。

(1) 試験部関連

(1.1) 施工業者又は製造業者

(1.2) 工事名又は製品名

(1.3) 試験部位の記号又は番号

(1.4) 材質

(1.5) 母材の厚さ(管の肉厚と外径)

(1.6) 溶接継手の形状(余盛の有無など)

(2) 撮影年月日

(3) 試験技術者の所属と氏名

(4) 試験条件

(4.1) 使用装置と材料

(a) 放射線透過装置名と実効焦点寸法

(b) フィルムと増感紙の種類

(c) 透過度計の種類

(d) 階調計の種類

(4.2) 撮影条件

(a) 使用管電圧又は放射性同位元素の種類

(b) 使用管電流又は放射能の強さ

(c) 露出時間

(4.3) 撮影配置

(a) 線源とフィルム間の距離 (L1+L2)

(b) 試験部の線源側表面とフィルム間の距離 (L2)

(c) 試験部の有効長さL3(二重壁両面:L3=L3+L3)

(4.4) 現像条件

(a) 現像液,現像温度と現像時間(手現像)

(b) 自動現像機名と現像液(自動現像)

(5) 透過写真の必要条件の確認

(5.1) 観察器の種類と観察条件

(5.2) 像質の種類(A級,B級,P1級,P2級又はF級)

(5.3) 透過度計の識別最小線径

(5.4) 試験部の濃度

(5.5) 階調計の値濃度濃度差

(5.6) 透過写真の合否

(6) きずの像の分類実施年月日

(7) きずの像の分類結果

(7.1) きずの像のきず点数による分類結果

(a) 第1種のきずの像の分類

(b) 第4種のきずの像の分類

(c) 第1種のきずの像と第4種のきずの像の共存の有無

(d) 共存きずの像の分類

(7.2) 第2種のきずの像の分類

(7.3) 第3種のきずの像の分類

(7.4) 試験視野への第2種のきずの像の混在の有無

(7.5) 総合分類

(8) その他必要な事項

(9) 備考

鋼溶接 関連 主なJIS規格 一覧

規格番号 規格名称 規格番号 規格名称
JIS Z 3043ステンレスクラッド鋼溶接施工方法の確認試験方法JIS Z 3044ニッケルとニッケル合金クラッド鋼溶接施工方法の確認試験方法
JIS Z 3060鋼溶接部の超音波探傷試験方法JIS Z 3063鉄筋コンクリート用異形棒鋼溶接部の超音波探傷試験方法と判定基準
JIS Z 3070鋼溶接部の超音波自動探傷方法JIS Z 3104鋼溶接継手の放射線透過試験方法
JIS Z 3106ステンレス鋼溶接継手の放射線透過試験方法JIS Z 3118鋼溶接部の水素量測定方法
JIS Z 3821ステンレス鋼溶接技術検定における試験方法と判定基準

用語・記号、施工・管理、試験・検査〔破壊試験(硬さ・引張・衝撃・疲れ他)/非破壊試験/ろう・はんだ試験/化学分析〕、技術検定・認証、安全・衛生・環境

用語・記号、資格・認証・適合性評価、放射線透過試験、超音波探傷試験、浸透探傷試験、磁気探傷試験、渦電流探傷試験、漏れ試験、外観試験・目視観察、共通

日本産業規格の一覧

日本産業規格のアルファベット分類一覧を参照

ゲージ、長さ、角度、面・形状、基本(幾何特性)

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