内窓ガラスの代替に使えるDIY材料のポイントと使い方

DIYで内窓を自作する場合にポリカーボネートやツインカーボ又はプラダン(プラスチックダンボール)で内窓を作りますが断熱効果や節電・節約になっていますか?窓からの隙間風が減ったが、寒い!効果がない!作り方・使い方を間違ってませんか?内窓でガラスの代わりに使えるDIYの材料は、ポリカーボネート樹脂で作られたツインカーボやプラダン(プラスチックダンボール)があります。

DIYで内窓作りのガラスには何を使ったら良いか

ポリカーボネートで窓の断熱をする

プラダンで安価に窓の断熱

ポリカ(ポリカーボネート)板とは、透明なプラスチックの板で、とても強度のあるのプラスチック樹脂の一種です。ポリカーボネートをハンマーなどでたたいてもまず割れる心配はありません。

ツインカーボとは、ポリカーボネートの樹脂でできた、中空構造のシート板です。板の中を沢山の空気層で中空にする事で軽く軽量化されています。同じ厚みのガラスの約1/10、一般的なポリカーボネートシートの約1/5以下の重さで、同時に同じ厚みのガラスの約2倍の断熱効果が期待できる材料です。
ポリカーボネートシートは、燃えますが、火から離れれば、自然に火が消えます。屋外使用でも紫外線で黄色変化や品質の劣化にも、高い耐久性を発揮。ツインカーボは旭硝子の商品名です。

ツインカーボやプラダンを使用する上での注意、単体で使用しても、効率の良い断熱効果は期待できない!?

内窓の断熱性能効果をより良くしたい場合は、

ツインカーボやプラダンの穴の両端をふさぐ

穴の両端をふさぐ

ツインカーボやプラダンの単体使用で内窓の断熱効果が期待出来ない理由としては、中空板の空気層が密閉されていないからです。

内窓断熱として使用する場合には切断面の中空穴を密閉することです。

樹脂のテープで穴を塞ぐ。

一番、簡単な方法は切断面の中空穴に 樹脂のテープを貼って閉じてしまう。
樹脂のテープを使用する理由は、熱の伝わりが悪いからです。(熱伝導率が低い)
アルミ製のテープなどは、熱の伝わりが良いので避けましょう。結露の原因になります。アルミサッシのアルミフレームが結露しやすい事と同じ現象です。
ステンレスのテープは、アルミのテープより、熱の伝わりが悪いので、アルミ製よりは、ステンレス製です。湿気にも強いので良いです。

市販の内窓でも樹脂製フレームが断熱効果に優れていると言う、要因の一つです。

木工ボンドで切断面の穴を埋めてしまう。

この方法は少し手間や時間がかかりますが、しっかり作り込めば、ツインカーボやプラダンの空気層が真空の状態になり、ベストな断熱層の状態を作る事ができます。

主な窓ガラスメーカのペアガラス・二重窓などは2枚のガラスの間に空気層を作りガラスの4辺を樹脂製のガスケット(パッキン見たいな物)で貼り合せて真空の状態を作り断熱効果を上げています。空気層が無ければタダの厚みのあるガラス板で重たいだけです。

(2)を作ってから(1)を使うのも良いですね。
ポリカジョイナーのコ型と言う製品もあるので有効な手段です。

コ型のジョイント・プラスチックモール・ジョイナー

●耐久性に優れ大変丈夫です。●ポリカ中空ボードのフレームを保護します。●ポリカ中空ボードのジョイントおよび押さえに。●幅(mm):22●奥行(mm):1820●形状:コ型●高さ(mm):6.1●質量(g):78●ポリカーボネート●耐久性に優れ大変丈夫です。●ポリカ中空ボードのフレームを保護します。●形状:コ型●幅×奥行×高さ(mm):22×1820×6.1●ポリカ中空ボードのジョイント及び押えに。●ポリカーボネート

ポリカーボネートシートと相性のいいシーリング材は

シートに影響を与えないアルコール型シリコンのシーラントが適します。プライマーはクラックや白濁の原因となることがあるので使用は避ける。酢酸系シリコンシーラントは、使用できない。

脱アルコール型シリコーン系シーリング材ポリカーボネート・アクリルにも使用できるシリコーン系シーリング材・接着性能にも優れ塩ビ被覆鋼板、フッ素鋼板にも使用できる・ポリカーボネートに加え、ガルバリウム鋼板にもノンプライマーで施工可能・硬化後はゴム状弾性体になりヒビ割れがない・耐熱性、耐候性、耐寒性に優れ-40℃~120℃の温度範囲でゴム状弾性を保持する・冬季の硬化性、作業性にも優れている・MEKOを発生しないので、ツンとしたにおいが無い・防カビ剤入り【使用上の注意】・接着しない材料もあるので事前に必ずご確認下さい・一部の合成ゴム(EPDM・クロロプレンゴム)と接触するとシーリング材が変色することがあるのでご注意下さい・硬化途上の本シーリング材にオキシム型シーリング材を打ち継ぐと変色することがありますのでご注意下さい・大理石、御影石などの石材には使用できません・塗料はのりません・飼育水槽には使用しないで下さい・外壁等に使用すると撥水汚染が発生いたします

断熱内窓!ガラスの代替えに中空ポリカーボネイト おすすめ

【用途】トップライト(屋根採光)、玄関フード(囲い)、屋根(雨よけ)、排煙窓、園芸ハウス、 ドア腰板、パーテーション、家具(扉)、店舗什器(たな板・背板)、 建具(障子・二重窓・雨戸)、各種ディスプレイ、照明カバー、看板など【特長】耐久性に優れ、大変丈夫で燃えにくく、安全。 過酷な温度環境にも耐えられる 耐候性に優れ、透明感が長期保てる・ 空気層を持つ中空構造で、断熱・保温性に優れている・ 軽くて、施工が容易・材質:ポリカーボネート樹脂製燃焼性:自消引張り強さ:60MPa曲げ強さ:80.2MPaロックウェル硬さ:98.9HA熱変型温度:120℃全光線透過率:79~80%サイズ:約91cm×182cm×0.4cmタイプ:3×6尺

ガラスの代わり アクリル板

用途に合わせて利用できるアクリル板。厚さは3mmで、透明。さまざまな場面で活用でき、接着、穴あけなどの加工も可能。

自然のチカラを最大限活用できる住まいなら、エアコンは必要ありません。建物のカタチや窓の位置に工夫を凝らせば、自然のエネルギー(熱、風、光など)を味方にした、カラダに優しく快適な住環境が実現します。そのノウハウを軽妙なイラストで分かりやすく解説した住まいづくり、暮らし方の手引書。「窓から涼しい風を呼び込むにはどうすればよいか」「直射日光を効率的に遮る方法とは?」など、身近な実践例も盛りだくさん。●目次ほんとうの快適とは?そもそも…快適か、不快か、決めていたのはこの6人でした。熱ってなに?言うことを聞かない用心棒。熱の扱い方(断熱)ゴール前がガラ空きじゃあねぇ…。熱の扱い方(換気)団体旅行は、みんなの行きたいところへ。湿気ってなに?野次馬たちがやって来る。ジメジメジメ!気流ってなに?常に上を目指してますんで、ヨロシク。気流の扱い方出口のない迷路。放射ってなに?これが熱血漢「ミスターKY」の生き様です。放射の扱い方ガラスだけならノーガード戦法。電気の正体最後はみんな同じだけれど…。電気の弱点やめられない、とまらない。正しい節電あなたの家にもリストラを。エアコンの素顔お手玉も、やり続けると腹がへる。太陽光の可能性救世主登場!…かと思いきや。もし…エアコンを止めてみたら。ColumnHOWMUCH!完全自家発電の家エアコンのいらない家のつくり方風をどこから取り込むか――風道の家屋根の形と日差しの関係――金石西の住宅熱の利用を徹底的に―Y邸太陽と風、そして井戸水――湧き水の家方位にこだわる――キシル本社配置と形すべては南をあけることから屋根バタフライなら最高だが…窓(日射対策)冬を旨とすべし窓(通風対策)生かすも殺すも吹抜けと階段竪穴に大活躍してほしい居室と建具プライベートのつなぎ方水廻りどこで吸ってどこで吐くかColumnエンガワというエースで4番著者略歴(「BOOK著者紹介情報」より)山田/浩幸設備設計者(環境エンジニア)。1963年新潟県生まれ。建築設備の設計事務所である日本設備計画、郷設計研究所を経て2002年に独立。主に戸建住宅、集合住宅の換気空調設備の設計を行う「yamadamachineryoffice」を設立。旭化成の環境共生住宅「エコーズハウス」(1997~2003)や、セキスイハイム特建のスケルトンインフィル集合住宅「セキスイハイムSI+」(1997~2001)など、ハウスメーカーとの共同開発も多数手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)