溶接 記号|種類|規格|図面 CAD|意味|書き方|JIS|一覧
溶接記号の種類一覧表

溶接記号の種類
溶接記号の種類
| 箇条 | 用語 | 用語の説明と定義 |
|---|---|---|
| 2.1 | 一般 | 溶接記号は,基線及び矢並びに特定の情報を伝える付加要素からなる。 溶接記号は,継手の同じ側,すなわち,矢の側に記載するのが望ましい(2.6 参照)。 製図が過密にならないように,備考は,製図内で注記とするか,又は別の設計図書に記載するのがよい。 注記 溶接記号の使用例を溶接記号の使用例(参照) に示す。 |
| 2.2 | 簡易溶接記号 | 簡易溶接記号は,矢,基線及び尾から構成され,図 1 による。 簡易溶接記号は,継手の詳細は不要で,溶接の位置だけを指示するときに用いられる。 ![]() 1・矢 2・基線 3・尾 |
| 2.3 | 溶接記号システム | 規定しない。 |
溶接 基本記号
| 箇条 | 用語 | 用語の説明と定義 |
|---|---|---|
| 2.4.1 | 一般 | 表 1 に規定する基本記号は,施工される溶接の種類を示すために基線に添えられる。 基本記号は,溶接記号の一部で基線の中央に添えられる。 基本記号には,次を添えてもよい。 - 補助記号(2.5 参照)(及び 表 3 参照) - 寸法 - 補足的指示 基本記号の左右の向きは変えてはならない。 附属書 B に突合せ継手,角継手,へり継手などの角度による継手の区分についての指針を示す。 記号表示だけでは不明確な場合は,溶接部の断面図を描き,寸法を示すのがよい。 |
| 表 1-基本記号 | ||
|---|---|---|
| No. | 溶接の種類 | 図示(破線は溶接前の開先を示す。) 記号(破線は基線を示す。) |
| 1 | I形開先溶接 | ![]() |
| 2 | V形開先溶接 | ![]() |
| 3 | 規定しない。 | |
| 4 | レ形開先溶接 | ![]() |
| 5 | 規定しない。 | |
| 6 | U形開先溶接 | ![]() |
| 7 | J形開先溶接 | ![]() |
| 8 | V形フレア溶接 | ![]() |
| 9 | レ形フレア溶接 | ![]() |
| 10 | すみ肉溶接 | ![]() |
| 11 | プラグ溶接スロット溶接 | ![]() |
| 12 | 抵抗スポット溶接 | ![]() |
| 13 | 溶融スポット溶接 | ![]() |
| 14 | 抵抗シーム溶接 | ![]() |
| 15 | 溶融シーム溶接 | ![]() |
| 16 | スタッド溶接 | ![]() |
| 17 | 規定しない。 | |
| 18 | 規定しない。 | |
| 19 | へり溶接 a) | ![]() |
| 20 | 規定しない。 | |
| 21 | 肉盛溶接 | ![]() |
| 22 | ステイク溶接 | ![]() |
| 注 a) 二つを超える部材の継手にも適用される。 | ||
| 箇条 | 用語 | 用語の説明と定義 |
|---|---|---|
| 2.4.2 | 基本記号の組合せ | 基本記号は,特定の形状を示すために組み合わせることができる。下図に組合せ記号の使用例を示す。 |
| a) レ形開先溶接 及びすみ肉溶接(1) | ![]() | |
| b) レ形開先溶接及びすみ肉溶接(2) | ![]() | |
| 2.4.3 | 両側突合せ溶接 | 対称な溶接を示すには,基本記号を基線の両側に記載する(表 2-基本記号を組み合わせた両側溶接継手の記号 参照)。非対称両側溶接の例を,表 A.3-非対称溶接の溶接記号例 に示す。 |
| 表 2-基本記号を組み合わせた両側溶接継手の記号 | ||
|---|---|---|
| No. | 溶接の種類 | 図示(破線は溶接前の開先を示す。) 記号(破線は基線を示す。) |
| 1 | X形開先溶接 | ![]() |
| 2 | K形開先溶接 | ![]() |
| 3 | H形開先溶接 | ![]() |
| 4 | K形開先溶接及びすみ肉溶接 | ![]() |
溶接 補助記号
| 箇条 | 用語 | 用語の説明と定義 |
|---|---|---|
| 2.5.1 | 一般 | 継手に必要な追加の情報は,表 3 の補助記号による。 補助記号は,溶接の形状,施工法などを示す。 |
| 2.5.1.A | 補助記号などの記載方法 | 表面形状及び仕上げ方法の補助記号は,溶接部の基本記号に近接して記載する。 (表面形状-表 3 の No.1~No.4 参照)(仕上げ方法-表 3 の No.14~No.17 参照) |
| 表 3-補助記号 | ||
|---|---|---|
| No. | 名称 | 図示(破線は溶接前の開先を示す。) 記号 適用例(破線は基線を示す。) |
| 1 | 平ら a) | ![]() |
| 2 | 凸形 a) | ![]() |
| 3 | 凹形 a) | ![]() |
| 4 | 滑らかな止端仕上げ b) | ![]() |
| 5 | 裏溶接 c), e)(V 形開先溶接後に施工する。) | ![]() |
| 裏当て溶接 c), e)(V 形開先溶接前に施工する。) | ||
| 6 | 裏波溶接 e)(フランジ溶接・へり溶接を含む。) | ![]() |
| 7 | 裏当て e) | ![]() |
| 3a | 取り外さない裏当て d), e) | |
| 3b | 取り外す裏当て d), e) | |
| 8 | スペーサ | ![]() |
| 9 | 消耗インサート材 e) | ![]() |
| 10 | 全周溶接 | ![]() |
| 11 | 二点間溶接 | ![]() |
| 12 | 現場溶接 f) なし | ![]() |
| 13 | 規定しない。 | |
| 14 | チッピング | ![]() |
| 15 | グラインダ | ![]() |
| 16 | 切削 | ![]() |
| 17 | 研磨 | ![]() |
| 注 a) 溶接後仕上げ加工を行わないときは,平ら又は凹みの記号で指示する。 b) 仕上げの詳細は,作業指示書又は溶接施工要領書に記載する。 c) 溶接順序は,複数の基線,尾,溶接施工要領書などによって指示する。 d) 裏当て材の種類などは,尾などに記載する。 e) 補助記号は基線に対し,基本記号の反対側に付けられる。 f) 記号は基線の上方,右向きとする。 | ||
| 箇条 | 用語 | 用語の説明と定義 |
|---|---|---|
| 2.5.2 | 全周溶接 | 矢と基線との交点に付ける全周溶接記号は,片側又は両側を問わず継手を回る連続した溶接を示す(表 3 の No.10 参照)。 連続した継手は,方向が変わっても一つの面になくてもよいが,同じ種類及び寸法でなければならない。 次の場合は,使用してはならない。 a) 始点と終点とが同じでない(連続ではない)場合。 b) 溶接の種類が異なる場合(例えば,すみ肉溶接と突合せ溶接)。 c) 寸法が異なる場合(例えば,すみ肉溶接の公称のど厚が変わるような場合は,別々の溶接記号で指示しなければならない)。 注記 全周溶接記号は,継手の全箇所を連続しないで溶接するときの指示に使用しないことが望ましい。 中空断面又はスロット溶接の周溶接には用いない。 |
| 2.5.3 | 二点間溶接 | 二点間溶接記号は,二点間の同じ種類の連続溶接を示す(表 3 の No.11 参照)。始点と終点とが同じでない場合,全周溶接記号ではなく,二点間溶接記号を用いる。始終点は,明確に示さなければならず,溶接記号は,溶接個所を明確に示さなければならない。 下図に始点と終点とが異なる周溶接を一つの記号で指示する例を示す。 1 記号表示 ・2 溶接部 ・A,B 始終点 すみ肉溶接のできない B,A 間は溶接されない。 始終点の記号は,A,B 以外の記号を用いてもよい。 ![]() 図 2-A,B 二点間をすみ肉溶接するための溶接記号の例 |
| 2.5.4 | 現場溶接 | 現場溶接は,矢と基線との交点に現場溶接記号を加えることによって指示される。 記号は,基線と直角かつ上方に付けられ,右向きに描かれる(表 3 の No.12 現場溶接 参照)。記号は,全周溶接記号にも適用される。 |
| 2.5.5 | 裏波溶接 | 裏波溶接記号は,片側突合せ溶接においてルート側のルート面部の完全溶込みが要求される場合に用いられる。裏波溶接記号は,基線に対し基本記号の反対側に付けられる。![]() 図 3-裏波溶接記号の例 |
| 2.5.6 | フランジ溶接及びへり溶接 | フランジ溶接及びへり溶接は,表 4-フランジ溶接及びへり溶接による。 |
| 表 4-フランジ溶接及びへり溶接 | ||
|---|---|---|
| No. | 溶接の種類 | 図示(破線は溶接前の開先を示す。)/ 記号 |
| 突合せ継手 | ||
| 1 | へり溶接 | ![]() |
| 2 | フランジ溶接 | ![]() |
| 角継手 | ||
| 3 | へり溶接 | ![]() |
| 4 | フランジ溶接 | ![]() |
溶接記号 矢
| 箇条 | 用語 | 用語の説明と定義 |
|---|---|---|
| 2.6.1 | 一般 | 矢は,溶接箇所を示すのに用いられる。 矢は,製図上の継手を構成する可視線を指し,接触していなければならない。 矢は,基線に角度をもって連結し,矢尻をもたなければならない。矢は,基線のいずれの端に連結してもよい。 注記 1 対応国際規格では,矢は基線に対して角度 45°で表しているが,60°などでもよい。 ただし,一群の図面では統一することが望ましい。 注記 2 対応国際規格では,塗りつぶしの矢尻で表しているが,傘形でもよい。ただし,一群の図面では統一することが望ましい。 |
| 2.6.2 | 複数の矢 | 溶接が同じときは,一本の基線に複数の矢が付いてもよい。下図参照![]() 図4-複数の矢の使用例 |
| 2.6.3 | 矢の折れ | T 継手を除く突合せ溶接において,レ形開先,J 形開先など開先を取る側を示さなければならないときは,矢を折って当該部材を示さなければならない。表 A.1-折れ矢の使用例 に例を示す。 開先を取る部材が明らかな場合,どちらの部材でもよいときは,折らなくともよい。 |
溶接記号の基線及び溶接位置
| 箇条 | 用語 | 用語の説明と定義 |
|---|---|---|
| 2.7.1 | 基線 | 基本記号を伴った基線は,溶接の施工される側を示す。 注記 基線は,製図の図枠の底辺に平行に描くことができないときに限り,右側辺に平行(溶接記号は 90°回転)に描いてもよい。下図 参照 ![]() 図 4A-基線の描き方の例 |
| 2.7.2 | 溶接位置 | |
| 2.7.2.1 | 矢の側/反対側 | 矢の側は,継手の矢尻の指している側である。 反対側は,継手の矢尻の指している側の反対側であり,矢の側と反対側とは,同じ継手を構成する。 継手の矢の側及び反対側の指示例を表 A.2-矢の側及び反対側の例 に示す。 継手の矢の側を溶接するとき,基本記号は基線の下側に配置される。 注記 基本記号が基線の上であるか,又は下であるかが溶接される側を決定する。 ![]() 図 5-矢の側/反対側を表す溶接記号の例 |
| 2.7.2.2 | プラグ,スロット,スポット,シーム及びプロジェクション溶接 | 矢は溶接される部材の一方を指し,その表面,中心線に接触させる。 溶接が部材の接触面になされるときは,基本記号は基線の中央に置かれ,矢の側/反対側とは無関係である。 プロジェクション溶接の矢は,プロジェクションをもつシートを指示する(表 A.2-矢の側及び反対側の例 の No.9 プロジェクション溶接参照)。 施工法は,尾に示す。 |
| 2.7.3 | 多段基線 | 連続する作業を指示するために,複数の基線を用いてもよい。最初の作業を矢尻に最も近い基線で指示し,引き続く作業は,順次他の基線で指示する。 1 最初の作業・2 2番目の作業・3 3番目の作業 1,2 及び 3 は作業の順序を示すもので製図には記載しない。 ![]() 図 6-多段基線 |
溶接記号 尾
| 用語 | 用語の説明と定義 |
|---|---|
| 尾 | 尾は,必要に応じて基線の端部に付けられ,次のような補足的指示が溶接記号の一部として含まれる。![]() a) 開いた尾 ![]() A1は溶接施工要領書(WPS),溶接施工法承認記録(WPQR)又はその他の文書 図 7-溶接記号の尾の使用例 |
| a) 品質等級 | 注記 適切な規格の該当する項目による。適切な規格とは,受渡当事者間によって合意した規格とする。 |
| b) 溶接方法 | 注記 適切な規格の該当する項目による。適切な規格とは,受渡当事者間によって合意した規格とする。 |
| c) 溶接材料 | |
| d) 溶接姿勢 | |
| e) その他,継手の施工に必要な補足的指示。 | 情報は,斜線( / )で区切り列挙する。図 7 a) 参照 作業指示書,溶接施工要領書(WPS),溶接施工法承認記録(WPQR)又はその他の文書を指示するときは,閉じた尾を用いる。図 7 b) 参照 一枚の製図の中の溶接記号に同じ補足的指示を繰り返すことは避けるべきで,製図上に共通の注記を設ける。 |
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