JIS Z 6009 銀-ゼラチンマイクロフィルムの処理及び保存方法|日本産業規格|最新情報 更新 改正制定
JIS Z 6009 銀-ゼラチンマイクロフィルムの処理と保存方法の日本産業規格 JISZ6009の一覧・基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS Z6009:2011の規格は,保存を目的とする銀-ゼラチンマイクロフィルムの処理及び保存方法について規定。
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銀-ゼラチンマイクロフィルムの処理と保存方法 規格 一覧表

銀-ゼラチンマイクロフィルムの処理及び保存方法の一覧
最新 JIS Z6009 規格の詳細 更新日 情報
JIS Z 6009:2011の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
| JIS規格番号 | JIS Z6009 | JIS改正 最新・更新日 | 2011年10月20日 |
|---|---|---|---|
| 規格名称 | 銀-ゼラチンマイクロフィルムの処理と保存方法 | ||
| 英語訳 | Silver-gelatin type microfilms – Processing and storage | ||
| 対応国際規格 ISO | ISO 5466-1992 Photography-Processed safety photographic films-Storage practices ISO 10214-1991 Photography-Processed photographic materials-Filing enclosures for storage ISO 10602-1993 Photography-Processed silver-gelatin type black-and-white films-Specifications for stability | ||
| 主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 1983年02月01日 |
| 略語・記号 | No | JIS Z6009:2011 | |
| ICS | 37.080 | JISハンドブック | |
| 改訂 履歴 | 1983-02-01 (制定),1989-03-01 (確認),1994-04-01 (改正),2000-06-20 (確認),2006-03-25 (確認),2010-10-01 (確認),2011-10-20 (改正),2016-10-20 (確認) | ||
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
適用範囲 [1]
この規格は,保存を目的とする銀-ゼラチンマイクロフィルムの処理と保存方法について規定する。
備考1. この規格は,JIS K 7558に規定した安全性をもつ,セルロースエステル,ポリエステルなどを支持体としたフィルム(以下,フィルムという。)に適用する。
備考2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 9908 換気用エアフィルタユニット
JIS K 7558 安全写真フィルム
JIS K 7616 現像処理済み一般写真用フィルム・印画紙中の残留処理薬品量の試験方法(メチレンブルー法と硫化銀法)
JIS K 7617 現像処理済み写真フィルム・印画紙保存用材料の写真画像安定度試験方法
JIS P 8133 紙と板紙のpH試験方法
JIS Z 6000 マイクログラフィックス用語
備考3. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 5466-1992 Photography-Processed safety photographic films-Storage practices
ISO 10214-1991 Photography-Processed photographic materials-Filing enclosures for storage
ISO 10602-1993 Photography-Processed silver-gelatin type black-and-white films-Specifications for stability
用語の定義 [2]
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 6000によるほか,次による。
(1) マイクロフォーム マイクロ像を収めた情報媒体の総称。
通常,フィルム形態のものが多い。
例 ロール状又はストリップ状のマイクロフィルム,シート状のマイクロフィッシュ,アパーチュアカード,ジャケット。
(2) 保存 マイクロフォームを,定められた条件の下で意図する期間,原状のままに維持すること。
(3) 中期保存マイクロフォーム 中期保存条件の下で,最低10年間の保存に適したマイクロフォーム。ただし,元のマイクロ像が良好な品質であるものとする。
(4) 永久保存マイクロフォーム 永久保存条件の下で,永久的価値をもつ記録の保存に適したマイクロフォーム。ただし,元のマイクロ像が良好な品質であるものとする。
備考 永久保存条件の下で,最低100年間の保存に適したマイクロフォームを,長期保存マイクロフォームという。
(5) 中期保存条件 中期保存マイクロフォームを,最低10年間保存できるように定めた保存条件。
(6) 永久保存条件 永久保存マイクロフォームを,永久的に保存できるように定めた保存条件。
(7) 保持具 フィルムを物理的損傷から保護するための開放状の器具。
通常,保持具はフィルムと接した状態で用いる。例えば,巻心,リール,ジャケット,アパーチュアカード,袋など。
保存区分 [3]
マイクロフォームの保存区分は,表1による。
| 保存区分 | 保存期間 | マイクロフォームの呼称 | 保存条件 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 中期保存 | 最低10年間 | 中期保存マイクロフォーム | 中期保存条件 | 一般文書・商業帳簿などのマイクロフォームによる保存 |
| 永久保存 | 永久的 | 永久保存マイクロフォーム | 永久保存条件 | 文化的価値,歴史的価値をもつ記録などのマイクロフォームによる保存 |
| 備考 表に示した保存期間を達成するには,使用するフィルム,現像処理条件,保持具・容器の材料,保存期間中の環境条件などが,表記に該当する要件を満たしていなければならない。 | ||||
処理 [4]
フィルムの処理は,製造業者が指定した条件によるほか,次による。
(1) 現像 現像液は,新鮮なものを使用する。
また,現像機の清掃は,定期的に行う。
(2) 定着 フィルムの定着は,次による。
(a) 定着液は,新鮮なものを使用する。その度合いとして,定着液中に溶け込んだ銀量は,チオ硫酸ナトリウムを主剤とした定着液では,主剤に対してモル比0.5%以下,チオ硫酸アンモニウムを主剤とした定着液では,主剤に対してモル比0.8%以下とするのがよい。
(b) マイクロスコピックブレミッシュ(褐色微小はん点)を抑制するため定着液中のよう化物の含有量は,0.1~0.5g/l (KI) とするのがよい。
(3) 水洗 フィルムの水洗は,次による。
(a) 水洗に用いる水(1)は,無色で浮遊物のないものを使用する。
水洗水の温度は,15~25°Cが適当であり,一般的には20°Cの流水中で常にフィルムの表面に新しい水が行き渡るようにし,15分間(2)水洗する。
注(1) 通常,水道水は,水洗に使用できる。
(2) 自動現像機の場合には,高い温度の水洗水(約30°C),水洗効率の高い方式,又はpH値が高い定着液を使用し,水洗時間を短縮できる。
(b) 水洗時間の短縮には,イオン交換式の水洗促進がよく,酸化剤を含むハイポ駆除剤による水洗促進は行ってはならない。
(4) 乾燥 フィルムの乾燥は,ほこりとフィルムに有害な不純物がない清浄な所で行う。極端に高い温度での乾燥と較燥不足は,避けなければならない。
処理済フィルムの特性 [5]
残留チオ硫酸塩 [5.1]
永久保存のフィルムの残留チオ硫酸塩の許容量は,JIS K 7616によって試験し,0.014g-S2O32-/m2 以下とする。
また,中期保存のフィルムの場合は,0.030g-S2O32-/m2 以下とするのがよい。
備考 長期保存のフィルムの場合は,0.030g-S2O32-/m2 以下とする。
残留銀化合物 [5.2]
処理後のフィルムの残留銀化合物は,5.3によって試験し,ほとんど知覚し得ない程度の着色(極薄い黄色)又はそれ以下とする。もしも,知覚し得ない程度を超えた着色を示した場合でも,着色の程度が標準片(3)と同等以下であれば,合格とする。
注(3) 標準片とは,試験片と同じ種類の生フィルムを新しい定着液で処理し,十分に水洗した後,5.3
(1)~(5)と同じ手順によって得られるもの。
残留銀化合物試験 [5.3]
残留銀化合物試験は,次による。
(1) 試験するフィルムの最小濃度部分から小片を2枚切り取って試験片とし,フィルムの両画について試験する。
(2) フィルムは,吸取紙などで水分を取り,乾かす。
(3) 新たに調製した0.2%硫化ナトリウム溶液を滴下する。
(4) 滴下して3分後に水洗又は吸い取る。
(5) 滴下部分の着色が知覚し得るか否かを肉眼で判断する。知覚し得る程度の着色を示した場合は,(6)に示す確認のための試験を行う。
(6) 試験片の着色の程度を標準片の着色と比較する。
外観 [5.4]
フィルムには,マイクロ像を損なうような指紋,きず,汚れ,変形,処理液の付着などがあってはならない。
フィルムの接合 [5.5]
フィルムの接合は,できるだけ行わない。やむを得ず接合する場合は,次のいずれかによる。
(1) 超音波,高周波などによる機械的接合。
(2) 接着剤による場合は,不安定な溶剤,硝酸セルロースと酢酸を含まない化学的に安定な高品質のセメントによる。
環境条件 [6]
湿度と温度 [6.1]
湿度と温度は,次による。
(1) フィルムの保存に適した相対湿度と温度の条件は,表2による。
(2) 湿度又は温度は,短時間に変動反復しないようにする。
| 保存条件 | 相対湿度 % | 温度 °C | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 最高 | 最低 | 最高 | |||
| セルロースエステル | ポリエステル | ||||
| 中期保存条件 | 60 | 15 | 30 | 25(4) | |
| 永久保存条件 | 40 | 15 | 30 | 21 | |
| 注(4) 理想的には,温度は長期間にわたって25°Cを超えてはならず,20°Cより低い温度が望ましい。短期的なピーク温度は32°Cを超えてはならない。 備考1. この湿度と温度の条件は,1日24時間維持しなければならない。 備考2. セルロースエステルとポリエステルのフィルムを同一の場所で保存する場合,永久保存での推奨される相対湿度は30%である。 | |||||
空気中の不純物 [6.2]
空気中の不純物については,次による。
(1) フィルムは,ほこり・ガス状不純物(5)が少ない所で保存する。
注(5) 亜硫酸ガス,硫化水素,オゾン,酸化窒素,アンモニア,その他過酸化物や空気中に浮遊している酸性有害物質など。
(2) 空気中にガス状不純物がある場合は,その不純物を洗浄機又は吸着剤によって除去するか,9.1の密封容器を使用しなければならない。
(3) 空気中のほこりを除去しなければならない場合に用いるフィルタは,JIS B 9908の表1(フィルタユニットの種類)の形式2で,乾式のろ材で,粒子捕集率90%以上のものとする。
(4) 保存場所に新たに油性塗料を塗った場合,少なくとも3か月間は使用してはならない。
光 [6.3]
通常,フィルムは暗い条件下で保存するのがよい。
保存室 [7]
中期保存条件 [7.1]
中期保存条件は,次による。
(1) 中期保存には,特別の部屋は必要としないが,保存場所は,6.の環境条件を満たすこと。
(2) 保存場所には,フィルムを検査する場所を近くに設けるのがよい。
(3) 部屋の壁などは,湿気が凝集するのを防ぐように設計しなければならない。
永久保存条件 [7.2]
永久保存の部屋は,7.1の条件を満たし,一時的なフィルムの保管施設,事務所,作業場所などとは区分しなければならない。
参考 フィルムの火災・水害からの保護は,参考1(耐火保存)に示す。
棚,キャビネット [8]
フィルムを保存する棚,キャビネットなどは,密閉できるものを使用する。ただし,密封容器又は密閉容器に入れた場合は,解放した棚を用いてもよい。
(1) 棚,キャビネットなどの材料は,10.4による。木製材料は使用しないこと。
(2) 棚,キャビネットなどに油性塗料を塗った場合,少なくとも3か月間は使用してはならない。
(3) 塩素化樹脂・可塑剤の多い樹脂によって仕上げたものは,使用しないほうがよい。
(4) キャビネット内部を個別に湿度調節を必要とする場合は,気密性をもつキャビネットを使用し,収納してある保持具と容器の周囲には,調節した空気が行き渡るようにする。湿度調節には,シリカゲルなどを使用してもよい。
保持具と容器 [9]
容器の種類と使い方 [9.1]
フィルムは,ガス状不純物,ほこり,汚れと物理的損傷から保護するため,密封容器又は密閉容器に入れるのがよい。ただし,密封容器又は密閉容器に入れるフィルムは,事前に9.4によってならしを行わなければならない。容器の種類と主な使い方は,表3による。
銀 関連 主なJIS規格 一覧
| 規格番号 | 規格名称 | 規格番号 | 規格名称 |
|---|---|---|---|
| JIS B 7187 | 16mmと35mm銀-ゼラチンマイクロフィルム撮影方法 | JIS B 7994 | 排ガス中の水銀自動計測器 |
| JIS C 7604 | 高圧水銀ランプ-性能規定 | JIS C 7803 | 蛍光ランプ封入水銀質量の測定方法 |
| JIS F 8447 | 船用高圧水銀灯安定器 | JIS H 1066 | 銅中の水銀定量方法 |
| JIS H 1181 | 銀地金分析方法 | JIS H 1183 | 銀地金の発光分光分析方法 |
| JIS H 1370 | アルミニウムとアルミニウム合金中の水銀定量方法 | JIS H 2141 | 銀地金 |
| JIS H 6311 | ジュエリー用銀合金中の銀定量方法 | JIS H 7305 | 超電導-臨界電流の試験方法-銀シースビスマス2212とビスマス2223酸化物超電導線の直流臨界電流 |
| JIS H 8621 | 工業用銀めっき | JIS H 8623 | 装飾用銀めっき |
| JIS K 0222 | 排ガス中の水銀分析方法 | JIS K 0400-35-10 | 水質-塩化物の定量-クロム酸塩を指示薬とする硝酸銀滴定(モール法) |
| JIS K 1200-3-1 | 工業用水酸化ナトリウム-第3部:塩化物含有量の求め方-第1節:チオシアン酸水銀(Ⅱ)吸光光度分析方法 | JIS K 6557-10 | 革試験方法-物理試験-第10部:銀面割れの測定-ボールバースト法 |
| JIS K 8139 | 塩化水銀(Ⅱ)(試薬) | JIS K 8550 | 硝酸銀(試薬) |
| JIS K 8572 | 水銀(試薬) | JIS K 8965 | 硫酸銀(Ⅰ)(試薬) |
| JIS K 9512 | N,N-ジエチルジチオカルバミド酸銀(試薬) | JIS M 8104 | 粗金銀地金のサンプリング方法 |
| JIS M 8111 | 鉱石中の金と銀の定量方法 | JIS M 8114 | 粗銅地金中の金と銀の定量方法 |
| JIS M 8115 | 粗金銀地金中の金と銀の定量方法 | JIS M 8821 | 石炭類-全水銀の定量方法 |
| JIS R 1655 | ファインセラミックスの水銀圧入法による成形体気孔径分布試験方法 | JIS T 6105 | 歯科非鋳造用金銀パラジウム合金 |
| JIS T 6106 | 歯科鋳造用金銀パラジウム合金 | JIS T 6107 | 歯科用金銀パラジウム合金ろう |
| JIS T 6108 | 歯科鋳造用銀合金 | JIS T 6111 | 歯科用銀ろう |
| JIS T 6112 | 歯科用水銀 | JIS T 6127 | 歯科用水銀とアマルガム用合金 |
| JIS Z 3261 | 銀ろう | JIS Z 3891 | 銀ろう付技術検定における試験方法と判定基準 |
| JIS Z 3901 | 銀ろう分析方法 | JIS Z 6009 | 銀-ゼラチンマイクロフィルムの処理と保存方法 |
