JIS Z 6018 文書管理アプリケーション-電子データのアーカイビング-コンピュータアウトプットマイクロフォーム(COM)/コンピュータアウトプットレーザディスク(COLD)|日本産業規格|最新情報 更新 改正制定
JIS Z 6018 文書管理アプリケーション-電子データのアーカイビング-コンピュータアウトプットマイクロフォーム(COM)/コンピュータアウトプットレーザディスク(COLD)の日本産業規格 JISZ6018の一覧・基本・名称・用語・知識・JIS最新改正更新情報に関して解説!
JIS Z6018:2015の規格は,データの証拠価値を守り,長期の完全性,アクセス性,利用性及び信頼性を確保するために電子データを長期保存する技術について規定。単一の作成ユニットによって,同一のデータからCOM及びCOLDにアウトプットする並行記録のための手順についても規定。乾式熱現像処理で作成されるマイクロフォームは,非改ざん性及び長期性の保証が不十分なためこの規格を適用しない。
ページコンテンツ
- 1 文書管理アプリケーション-電子データのアーカイビング-コンピュータアウトプットマイクロフォーム(COM)/コンピュータアウトプットレーザディスク(COLD) 規格 一覧表
- 2 最新 JIS Z6018 規格の詳細 更新日 情報
- 3 JIS Z6018:2015 目次
- 4 適用範囲 [1]
- 5 引用規格 [2]
- 6 用語と定義 [3]
- 6.1 完全性(integrity) [3.1]
- 6.2 非改ざん性(irreversibility) [3.2]
- 6.3 COM,コンピュータアウトプットマイクロフォーム(computer output microform) [3.3]
- 6.4 COLD,コンピュータアウトプットレーザディスク(computer output laser disc) [3.4]
- 6.5 COLD媒体(COLD medium) [3.5]
- 6.6 COM-COLD並行記録(COM-COLD dual recording) [3.6]
- 6.7 モジュラCOM-COLDシステム(modularCOM-COLD system) [3.7]
- 6.8 証拠としてのコピー(evidentiary copy) [3.8]
- 7 電子データのアーカイビング [4]
- 8 マイクログラフィックスの選択に関する仕様 [5]
- 9 文書 関連 主なJIS規格 一覧
文書管理アプリケーション-電子データのアーカイビング-コンピュータアウトプットマイクロフォーム(COM)/コンピュータアウトプットレーザディスク(COLD) 規格 一覧表

文書管理アプリケーション-電子データのアーカイビング-コンピュータアウトプットマイクロフォーム(COM)/コンピュータアウトプットレーザディスク(COLD)の一覧
最新 JIS Z6018 規格の詳細 更新日 情報
JIS Z 6018:2015の最新の詳細や改正,更新日の情報!
JIS 改正 最新情報
JIS規格番号 | JIS Z6018 | JIS改正 最新・更新日 | |
---|---|---|---|
規格名称 | 文書管理アプリケーション-電子データのアーカイビング-コンピュータアウトプットマイクロフォーム(COM)/コンピュータアウトプットレーザディスク(COLD) | ||
英語訳 | Document management applications – Archiving of electronic data – Computer output microform (COM) / Computer output laser disc (COLD) | ||
対応国際規格 ISO | |||
主務大臣 | 経済産業 | 制定 年月日 | 2015年03月20日 |
略語・記号 | No | JIS Z6018:2015 | |
ICS | 37.080 | JISハンドブック | |
改訂 履歴 | 2015-03-20 (制定),2019-10-21 (確認) |
JIS規格「日本工業規格」は、2019年7月1日の法改正により名称が「日本産業規格」に変わりました。
JIS Z6018:2015 目次
- 序文
- 1 適用範囲
- 2 引用規格
- 3 用語と定義
- 4 電子データのアーカイビング
- 4.1 アーカイビング機能
- 4.2 機能仕様
- 5 マイクログラフィックスの選択に関する仕様
- 5.1 選択の原則
- 5.2 マイクロフォームの選択
- 6 マイクログラフィック記録に関する仕様
- 6.1 エンコーディングフォーマット
- 6.2 変換
- 6.3 COM記録処理
- 6.4 マイクログラフィック処理
- 6.5 作成コントロール
- 6.6 マイクロフォームの複製
- 6.7 マイクロフォームの保存
- 7 記録データの管理
- 7.1 一般
- 7.2 マイクロフォームの識別と索引付け
- 7.3 COMマイクロフィッシュの索引
- 7.4 16 mm COMマイクロフィルムの索引
- 7.5 35 mm COMマイクロフィルムの索引
- 7.6 COMアパチュアカードの索引
- 8 COM記録の証拠性
- 8.1 一般
- 8.2 記録データの完全性
- 8.3 マイクロフォームのスタンピング
- 8.4 タイムスタンピング
- 9 COM-COLD並行記録
- 9.1 一般
- 9.2 推奨COLD媒体
- 9.3 オリジナルデータの唯一性
- 9.4 並行作成
- 9.5 見た目の相似性
- 9.6 COLD媒体に記録したデータの管理
- 9.7 電子データベース
- 10 COM-COLD並行記録の証拠性
- 附属書A(参考)電子データのCOMマイクロフォームへのアーカイビング
- 附属書B(参考)COM処理とマイクロフォーム
- 附属書C(参考)銀マイクロフォームの長期保存
- 附属書D(参考)証拠として使うために作成するマイクロフォーム 参考文献28
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表
適用範囲 [1]
この規格は,データの証拠価値を守り,長期の完全性,アクセス性,利用性と信頼性を確保するために電子データを長期保存する技術について規定する。
この規格で長期【long-term】とは1世紀以上の期間持続できることをいう【JIS Z 6009 参照】。
この規格は,薬液処理の白黒マイクロフォームを使用する。選択理由は,この処理による記録は改ざんできず,長期保存媒体としてのマイクロフォームの品質が証明済みのためである。
この規格は,単一の作成ユニットによって,同一のデータからCOMとCOLDにアウトプットする並行記録のための手順についても規定する。
この規格は,白黒画像として表現されるテキストと二次元グラフィックデータのような多くの異なる形態の電子データを対象とする。
次の画像には,この規格を適用しない。
- 動画又は音声データ
- 三次元画像
- グレー又はカラー画像
- X線画像
乾式熱現像処理で作成されるマイクロフォームは,非改ざん性と長期性の保証が不十分なためこの規格を適用しない。
注記 この規格の対応国際規格とその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 11506:2009,Document management applications-Archiving of electronic data-Computer output microform (COM)/Computer output laser disc (COLD)(MOD)
なお,対応の程度を表す記号「MOD」は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,「修正している」ことを示す。
引用規格 [2]
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 6000 マイクログラフィックス用語
注記 対応国際規格:ISO 6196-1,Micrographics-Vocabulary-Part 1: General terms
対応国際規格:ISO 6196-2,Micrographics-Vocabulary-Part 2: Image positions and methods of recording
対応国際規格:ISO 6196-3,Micrographics-Vocabulary-Part 3: Film processing
対応国際規格:ISO 6196-4,Micrographics-Vocabulary-Part 4: Materials and packaging
対応国際規格:ISO 6196-7,Micrographics-Vocabulary-Part 7: Computer micrographics
対応国際規格:ISO 6196-8,Micrographics-Vocabulary-Part 8: Use(全体評価:MOD)
ISO 8514-1,Micrographics-Alphanumeric computer output microforms-Quality control-Part 1: Characteristics of the test slide and test data
ISO 8514-2,Micrographics-Alphanumeric computer output microforms-Quality control-Part 2: Method ISO/IEC 8859-1,Information technology-8-bit single-byte coded graphic character sets-Part 1: Latin alphabet No.1
ISO 11928-1,Micrographics-Quality control of graphic COM recorders-Part 1: Characteristics of the test frames
ISO 11928-2,Micrographics-Quality control of graphic COM recorders-Part 2: Quality criteria and control
ISO 14648-1,Micrographics-Quality control of COM recorders that generate images using a single internal display system-Part 1: Characteristics of the software test target
ISO 14648-2,Micrographics-Quality control of COM recorders that generate images using a single internal display system-Part 2: Method of use
ISO 18901,Imaging materials-Processed silver-gelatin-type black-and-white films-Specifications for stability ISO 18911,Imaging materials-Processed safety photographic films-Storage practices ISO 18917,Photography-Determination of residual thiosulfate and other related chemicals in processed photographic materials-Methods using iodine-amylose, methylene blue and silver sulfide
用語と定義 [3]
この規格で用いる主な用語と定義は,JIS Z 6000によるほか,次による。
完全性(integrity) [3.1]
情報の不変性から得られる結果。
非改ざん性(irreversibility) [3.2]
テープ,ディスクなどの書換え可能な電子媒体から,マイクロフィルム又はライトワンス光ディスクにデータを移転することで得られる原本性。
COM,コンピュータアウトプットマイクロフォーム(computer output microform) [3.3]
コンピュータの出力からオンライン又はオフラインのいずれかで直接マイクロフォームを作製する技術。
注記 マイクロフォーム作成機器は,電子画像をハロゲン化銀フィルムに記録するためにグラフィックジェネレータ(例えば,CRT,LED,レーザ,プラズマスクリーンなど)を使用できる。
COLD,コンピュータアウトプットレーザディスク(computer output laser disc) [3.4]
コンピュータ出力データを記録する光ディスク又は記録された光ディスク。
COLD媒体(COLD medium) [3.5]
COLD処理から作成された電子データアーカイビング媒体。
COM-COLD並行記録(COM-COLD dual recording) [3.6]
単一の作成ユニットを使い,同一のデータからCOMとCOLDにアウトプットする並行記録。
モジュラCOM-COLDシステム(modularCOM-COLD system) [3.7]
COM-COLD並行記録が可能なCOLDモジュールをもつCOM作成ユニット。
証拠としてのコピー(evidentiary copy) [3.8]
特別に選択された技術手法によって再製されたため,証拠としての効果が妨げられない再製文書。
電子データのアーカイビング [4]
アーカイビング機能 [4.1]
電子データのアーカイビングは,幾つかの重要な機能に基づいている。この規格では,次の機能を説明する。
- a) 記録(memorization)
- b) アクセス性(accessibility)
- c) 利用性(usability)
- d) 見読性(legibility)
- e) 完全性(integrity)
これらの機能は関連している。それらは技術的な結果と法的な結果をもつことができる。
機能仕様 [4.2]
機能仕様は,次による。
- a) 記録機能には長期保存ができる持続性のある媒体が必要である。
- b) アクセス性機能には情報の検索,閲覧と送付を含む処理が必要である。
- c) 利用性機能は,ツールの陳腐化又はオペレーション手法の消滅による情報の再現性又は互換性が不能になる危険性のない手法が必要である。
- d) 見読性機能は,明確で一貫した意味をもつ記号と符号の使用が必要である。
- e) 完全性機能は,情報を記録した後は,その情報にいかなる変更もできない記録と記憶の手法が必要である。
マイクログラフィックスの選択に関する仕様 [5]
選択の原則 [5.1]
保存される電子データの真正性を保証し,長期のアーカイビング要求に応えるためにコンピュータマイクログラフィックスが使用できる。
- 電子データの存在とその完全性を保証する必要がある場合は,非常に短期間であってもコンピュータマイクログラフィックスの使用を推奨する。
- 3年以上保存するデータのアーカイブには,コンピュータマイクログラフィックスの使用を推奨する。
文書 関連 主なJIS規格 一覧
規格番号 | 規格名称 | 規格番号 | 規格名称 |
---|---|---|---|
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JIS B 0060-3 | デジタル製品技術文書情報-第3部:3DAモデルにおける設計モデルの表し方 | JIS B 0060-4 | デジタル製品技術文書情報-第4部:3DAモデルにおける表示要求事項の指示方法-寸法と公差 |
JIS B 8371-1 | 空気圧-空気圧フィルタ-第1部:供給者の文書に表示する主要特性と製品表示要求事項 | JIS B 8371-2 | 空気圧-空気圧フィルタ-第2部:供給者の文書に表示する主要特性の試験方法 |
JIS B 8372-1 | 空気圧-空気圧用減圧弁とフィルタ付減圧弁-第1部:供給者の文書に表示する主要特性と製品表示要求事項 | JIS B 8372-2 | 空気圧-空気圧用減圧弁とフィルタ付減圧弁-第2部:供給者の文書に表示する主要特性の試験方法 |
JIS B 8378-1 | 空気圧-空気圧用ルブリケータ-第1部:供給者の文書に表示する主要特性と製品表示要求事項 | JIS B 8378-2 | 空気圧-空気圧用ルブリケータ-第2部:供給者の文書に表示する主要特性の試験方法 |
JIS B 9624 | 印刷技術と写真技術-反射と透過測定用認証標準物質(CRM)の保証に必要な付随文書と使用手順,並びに反射と透過測定システムの合成標準不確かさの求め方 | JIS C 0451 | 電気と関連分野-プラント,システムと装置用の技術文書の分類と指定 |
JIS C 0454 | 電気と関連分野-技術情報と文書の構造化 | JIS C 1082-1 | 電気技術文書-第1部:一般要求事項 |
JIS C 1082-2 | 電気技術文書-第2部:機能図 | JIS C 1082-3 | 電気技術文書-第3部:接続図,表とリスト |
JIS C 1082-4 | 電気技術文書-第4部:配置と据付け文書 | JIS C 60068-3-1 | 環境試験方法-電気・電子-第3-1部:低温(耐寒性)試験と高温(耐熱性)試験の支援文書と指針 |
JIS C 60068-3-13 | 環境試験方法-電気・電子-第3-13部:支援文書と指針-はんだ付け | JIS C 60068-3-6 | 環境試験方法-電気・電子-第3-6部:支援文書と指針-温湿度試験槽の性能確認の指針 |
JIS C 60068-3-7 | 環境試験方法-電気・電子-第3-7部:支援文書と指針-負荷がある場合の低温試験(試験A)と高温試験(試験B)の試験槽の温度測定のための指針 | JIS G 0415 | 鋼と鋼製品-検査文書 |
JIS Q 0031 | 標準物質-認証書,ラベルと附属文書の内容 | JIS Q 17050-2 | 適合性評価-供給者適合宣言-第2部:支援文書 |
JIS T 6541 | 歯科用インプラントシステムの技術文書 | JIS X 0133-6 | ソフトウェア製品の評価-第6部:評価モジュールの文書化 |
JIS X 0153 | システムとソフトウェア技術-利用者用文書類の設計者と作成者のための要求事項 | JIS X 0154 | システムとソフトウェア技術-製品ライフサイクル,利用者とサービスマネジメントの文書化のためのコンテンツ管理 |
JIS X 4001 | 日本語文書交換用ファイル仕様(基本形) | JIS X 4003 | 日本語文書交換用ファイル仕様(幾何学図形) |
JIS X 4004 | 日本語文書交換用ファイル仕様(二値図形) | JIS X 4051 | 日本語文書の組版方法 |
JIS X 4052 | 日本語文書の組版指定交換形式 | JIS X 4151 | 文書記述言語SGML |
JIS X 4153 | 文書スタイル意味指定言語(DSSSL) | JIS X 4166 | XML文書へのグリフ識別子の埋込み |
JIS X 4177-2 | 文書スキーマ定義言語(DSDL)-第2部:正規文法に基づく妥当性検証-RELAX NG | JIS X 4177-3 | 文書スキーマ定義言語(DSDL)-第3部:規則に基づく妥当性検証-Schematron |
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JIS X 4401 | オフィス文書のためのオープン文書形式(OpenDocument)v1.1 | JIS Z 6015 | 文書情報マネジメント用語 |
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JIS Z 6018 | 文書管理アプリケーション-電子データのアーカイビング-コンピュータアウトプットマイクロフォーム(COM)/コンピュータアウトプットレーザディスク(COLD) | JIS Z 8222-1 | 製品技術文書に用いる図記号のデザイン-第1部:基本規則 |
JIS Z 8222-2 | 製品技術文書に用いる図記号のデザイン―第2部:参照ライブラリ用図記号を含む電子化形式の図記号の仕様,とその相互交換の要求事項 | JIS Z 8222-3 | 製品技術文書に用いる図記号のデザイン-第3部:接続ノード,ネットワークとそのコード化の分類 |
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